長いもや大和芋、自然薯などといったイモ類は、総称して山芋などと呼ばれます。ねばねばとしていて滋養強壮効果があることから、夏の暑い時期を乗り切るためや、体力の衰えを感じた際に良く食べられたりしますよね。
うどんやお蕎麦の付け合わせなどで食べられることもあります。今回は、そんな山芋が黒くなる現象について詳しく紹介していきます。
断面が赤くなってきたり、すりおろした山芋が黒っぽくなってくるのはどうしてなのでしょうか。そこで今回は、
- 山芋が黒くなる原因は?食べられる?
- 腐っているか見分ける方法
- 変色を防ぐ方法
これらのテーマで紹介していきます。是非最後までチェックしてみてくださいね。
スポンサードリンク
目次
|
|
山芋が黒くなる原因は?食べられる?
すりおろした山芋がだんだんと黒くなってくることがありますよね?すりおろしたばかりは山芋本来の白色をしていたのに、どうして時間がたつと黒くなるのでしょうか?詳しく紹介していきます。
成分が酸化する
すりおろした山芋や、切った長芋の断面が黒くなる原因は、灰汁が酸化するためです。山芋にはポリフェノールオキシターゼがと呼ばれる成分が含まれています。
この成分が、空気中の酸素などに触れることによって、メラニンが作り出され、山芋が黒く変色してしまいます。
食べても大丈夫か?
結論から申し上げますと、食べても大丈夫です。変色しても、成分的には体に害がある成分ではありませんから、心配せず食べられます。
スポンサードリンク
腐っているか見分ける方法
黒く変色した山芋は酸化しているということが分かりましたが、腐っている山芋はどのように見分ければよいのでしょうか?詳しく紹介していきます。
山芋の賞味期限
山芋に賞味期限という概念はありません。しかし一つ言えることは、調理前の状態であればかなり日持ちします。山芋は、じゃがいもや玉ねぎなどと同様に、土物の仲間です。
気温などにもよりますが、皮つきのまま新聞紙などにくるんでおけば、2週間程度経過しても食べる事はできるでしょう。常温の冷暗所で、光が当たらないように保管することが、山芋の日持ち期間を延ばすコツです。
臭いや味が悪くなる
山芋は調理前であれば比較的長く日持ちしますが、すりおろした山芋は日持ちしません。良くて2~3日もすると味に変化が出てきて、食べられなくなってしまうでしょう。
酸味を感じたり、違和感のある風味を感じた場合は食べるのをやめましょう。
ドロドロに溶ける
調理前の長いもは傷などの箇所から細菌が侵入し、とろけていきます。指で押すとグジュっととろけます。全体がこのような状態になることはなかなかありませんが、そういった部分は取り除いて食べるようにしましょう。
スポンサードリンク
変色を防ぐ方法
山芋の酸化を防ぐ方法を詳しく解説していきます。いくつかのポイントを守ることで、多少は酸化による変色は防ぐことができますよ。
金物を使わない
酸化により黒く変色する野菜や果物は、すりおろす際に金物を使わないようにしましょう。金物を使ってすりおろすと、酸化を促進させてしまい、早く変色してしまいます。
プラスチックやセラミック製、ガラス製品などのすりおろし器を使用するようにしましょう。
お酢やレモン汁につける
リンゴの断面にレモン汁などをまぶしておくことで、茶色く変色するのを防ぐ方法は有名です。この方法は山芋でも応用できます。
お酢やレモン汁には抗酸化作用があるため、黒く変色しにくくすることができます。水1リットル程度にお酢大さじ1杯程度を入れた酢水を作り、すりおろした山芋に入れたり、山芋の断面に付着させます。
空気に触れさせない
酸化を防ぐためには、空気にできる限り触れさせないというのもポイントです。カットした断面はラップなどで保護したり、おがくずをつけるといった方法で酸化しにくくできます。
山芋を使う際は、できる限り使う分だけかっとして使うようにし、無駄に皮をむかないようにすることもポイントです。皮をむいてしまうと、余計に酸化が進んでしまいます。
変色を戻す事はできる?
酸化により変色してしまった山芋は、元に戻すことはできません。そのため、丁寧に扱う必要があるのです。普段は外皮に包まれ、土に埋まっているわけですから、できる限りその状態に近い環境で保存しましょう。
スポンサードリンク
まとめ
今回は、山芋の変色について詳しく解説していきました。
この記事をまとめると
- 山芋の変色は成分が酸化するため
- 酸化しにくくするためにはレモン汁や酢水を利用する
- 無駄に皮をむかず、使う分だけカットする
- カットした断面はペーパーや新聞紙で保護する
いかがでしたか?山芋はイモ類の中でも栄養価が豊富で、様々なお料理に使えるため、おススメの野菜です。すりおろしてとろろにしたり、短冊切りであえ物にしたり、加熱すればほくほくとした食感も楽しめます。
是非ご家庭でも積極的に食べてみてくださいね。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
スポンサードリンク