コシアブラは生食しても大丈夫?保存方法や食べ方について徹底解説!

春の訪れとともに山菜がおいしくなる季節ですね。山を登る人以外ではタラの芽やふきのとうは知っていても、コシアブラを知らない方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、

  • コシアブラについて
  • コシアブラの食べ方
  • コシアブラの保存方法
  • コシアブラの栽培方法

こちらをテーマに紹介していきます。

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コシアブラについて

コシアブラとは?

コシアブラとは、ウコギ科ウコギ属に分類されるタケノコやタラの芽に並ぶ春の山菜の一つです。コシアブラは、この木の樹脂を絞り、濾したものを漆のように塗料として使われていたのが名前の由来です。タラの芽が「山菜の王様」なのに対して、コシアブラの芽は「山菜の女王」と呼ばれています。

春の山菜は冬に溜め込んだ毒素を体から外に出す役割があると昔から信じられてきました。コシアブラに含まれる代表的な成分を二つご紹介いたします。

 

・ケンフェロール

苦みの成分の効果があるポリフェノール。抗酸化作用があるため、体内の活性酸素を取り除く効果がある。特にに日の光を浴びたコシアブラに多く含まれます

・ケルセチンは

黄色い色素を持つポリフェノール。ケンフェロールと同じく抗酸化作用があます。また、ビタミンPの一種であり、ビタミンCの働きを助けるとされている

コシアブラの旬

新芽の旬はもう少し早く、四国、近畿、中部あたりの平地だと4月初旬頃には芽が出始めます。標高や気温などで差がでますが、自生している標高が高いと6月頃まで収穫できます。

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コシアブラの食べ方

基本的に生食はしない

コシアブラは、他の山菜と比べるとアクは強くありませんが基本的には生食はしません。山菜に共通することは収穫してから時間がたつほどアクが増えてしまいます。すぐ食べれなくても下処理だけは早めにしてしまうのが、おいしく食べるコツになります。

あく抜きについて

▼コシアブラのあく抜きの方法

  1. いはかまの部分を手でむしって取る
  2. 水に対して2%の塩を入れて沸騰させる
  3. コシアブラを2~3分茹でたら、冷水にとります(味見をしてアクが強いようなら、冷水にさらす時間を長めにとってくださ)

コシアブラは油で揚げる場合はあく抜きは必要ありません。芽が出始めて枝の先の葉が閉じてるものを筆葉と呼ばれ珍重されています。こういった新鮮なものは、お湯をくぐらせる程度にあく抜きしてもらえれば大丈夫なので、取れ立てのコシアブラの香りも一緒にお楽しみ下さい。

油で揚げる場合

  1. 衣を作る
  2. コシアブラに打ち粉をする
  3. 180℃の油でカラリと揚げる

高級店の天ぷら屋の大将は天ぷらは蒸し料理だと言っていました。衣に閉じ込めて、蒸すように揚げると野菜本来の甘さが引き立つように仕上げるのだそうです。なので、山菜をたくさんとって天ぷらパーティーをする際は、揚げ油を多めに使用し具材を入れた瞬間に油の温度が下がらないようにすると衣が油でベトベトにならずサックリと仕上がります。

あとは、衣を作るときに混ぜすぎないことと冷水を入れることです。炭酸水を入れると中の気泡が熱を持つことと、泡により空間ができるのでサクサクに仕上がります。

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コシアブラの保存方法

保存・日持ち

塩漬けの場合

▼作り方

  1. コシアブラはかまを取り除く
  2. 重さを計り、その20%の塩と差し水を用意します
  3. 漬け物の容器に半分の塩を入れコシアブラを入れ、残りの塩を加えます
  4. コシアブラについた塩が流されないように、そっと端の方から差し水を入れます
  5. 重石をして15日たったら完成です 

塩分濃度によりますが、20%の塩で4ヶ月程保存できます。食べる際は水にさらして塩抜きをしてください。

冷凍の場合

コシアブラは日がたつにつれおいしくなくなるので、あく抜きまでの下処理までして水気をしっかりとり、食べれる分だけ小分けにして冷凍することをおすすめします。

冷蔵の場合

下処理する時間がない場合は、新聞紙やキッチンペーパーを少し湿らせてから野菜室で保存してください。冷蔵庫で保存する際は2~3日で食べきることをおすすめします。

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コシアブラの栽培方法

ホームセンターで苗木は手に入りにくい

ホームセンターではコシアブラの苗が売られていることが非常に少ないです。ネット通販で探せば見つかりますが、植物の状態や根っこの処理が悪いことがあるので、あまりおすすめできません。コシアブラを植えようとしても、根がうまく根付かず枯れてしまうケースが多くみられます。

コシアブラの栄養を取り込む根はとても細く定植する際に土とともにボロボロとちぎれやすいです。育てるのが難しい植物ではないのですが、栄養がとれなければ、せっかく植えたのにすぐ枯れてしまいます。そこで、分根という方法をご紹介いたします。

分根での増殖

まずは、3月頃に山に入りコシアブラの木を探します。すると、根元にひこばえと呼ばれる若木が見つかると思います。ひこばえとは、伐った木の切り株などの根元から新たに生える芽のことで孫が生まれる、孫生(ひこばえ)という意味があります。

その芽の根元を根っこ傷つけないように掘りおこします。掘った若木についている根が多いほど初期成育は順調になります。それを持ち帰り、水につけておけば2~3週間ほどで葉を広げはじめますので、それから植え付けをしてください。

肥料について

自然の山の中で、日本の気候そのままに生育する作物ですので、地植えであればそれほど肥料に気を使う必要はありません。新しい芽が生える2〜3月に置き型の固形肥料を木から少し離した場所に与えてください。

育てる際の注意点

コシアブラは強い日差しにあたると葉っぱが焼け落ちて枯れてしまいます。鉢の置き場所は、直射日光を避け風通しのいい場所を選びましょう。また、水やりのタイミングは毎日ではなく土が乾いてるかをサインにあげるといいです。

まとめ

この記事をまとめると

  • コシアブラは山菜の女王と呼ばれている
  • コシアブラは時間ともにアクが強くなってしまうので下処理を早くするのが大切
  • 家で育てる時は初期生育がしやすい分根がおすすめ

いかがでしたでしょうか?春の山菜はデトックス効果もあるので、温かくなったら山へ出かけて自分の手で収穫し、旬の山の幸を食べてみてはいかがでしょうか?

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