たけのこがピンク・青・黒・赤く変色する原因|食べても大丈夫?

たけのこがピンクや赤色、青などに変色することがありますが、これらは何が原因となっているのでしょうか?食べられるのかそうでないのかについて着目しました。今回は、

  • 変色したたけのこは食べられる?
  • 原因成分と色の種類
  • 食べ過ぎは体に悪い?
  • 酸っぱい・白い粒は食べられる!

これらのテーマについて紹介いたします。

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変色したたけのこは食べられる?

たけのこは元々の色から、いくつかの色に変色することがあります。その色は主に、ピンク・赤・黒・青などです。これらの色に変わったものは、もう食べられないのでしょうか?

それぞれの原因成分や、食べられるかどうかについて詳しく見ていきましょう。

クロロフィル

1つめはクロロフィルです。あまり聞きなれない言葉ですが、野菜や海藻に含まれる葉緑色素です。体の不要な物質を排出してくれる働きがあるので、おなかをスッキリさせたい時に重宝する成分となっています。

たけのこが成長すると竹になりますが、クロロフィルが生成されることであのような色になるのです。

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カルテノイド

2つめはカルテノイドで、動植物が持つ黄色・オレンジ色・赤色の天然色素です。カルテノイドは様々な食材に含まれており、にんじんやトマト、卵までもカルテノイドの色素が影響しているのです。

特徴として強力な抗酸化力を持ち、活性酸素を除去する力があるので、生活習慣病の予防やアンチエイジングにも効果的な成分です。

たけのこはオレンジ系の色はしていませんが、このカルテノイドが含まれているため、空気に触れることで変色するのです。

アントシアニン

3つめはアントシアニンです。アントシアニンはポリフェノールの一種で、ブルーベリーやナス、紫芋など紫色をした食材に含まれている天然色素です。

植物が紫外線から自分の身を守るために出す成分ですが、人にとっては目の働きを高める効果や眼精疲労を予防する効果のある良い成分でもあり、現在では目のためのサプリにもなっています。たけのこに含まれるアントシアニンは、空気に触れることで変色したのだと考えられます。アントシアニン系の色に変色させないためには、水に浸けたり密閉して保存することが大切になります。

青色の変色はカビの可能性

変色に問題はないとお話しましたが、色が「青色」の場合はちょっとストップです!もしかするとカビである可能性があります

たけのこの腐敗ではない変色は、ピンクや紫、そして黒っぽい色なのですが、青色に変色するような色素成分が含まれていませんのでカビかもしれません。特にたけのこの表面に塊になっている場合は注意しましょう。

腐るとどうなる?

食べきれないたけのこは、冷凍保存しないと腐ってしまうことも。腐ったたけのこはどう変化するのか、詳しく見てみましょう。

腐ると…
  • 黒や茶色に変色する
  • カビが生える
  • ツンとした臭いがする
  • 糸を引いている
  • ぬめりが出る

たけのこは腐ると、色や見た目・味・臭いが変わっていきます。特に水煮はぬめりが出やすく、ツンとした臭いにもなりやすいです。たけのこに生えるカビは、緑色や黒・白いものなど様々です。

また、たけのこには白い粒のようなブツブツが付いていることがありますが、これはカビではなくアミノ酸の一種です。

白い粒・白いカスは食べられる

たけのこの中に入っている白いぶつぶつ、これは「チロシン」というアミノ酸の一種です。たけのこを食べた時に感じるえぐみは「チロシンが酸化してできたもの」で、水につけにくい性質を持つため結晶となって中に残っています。

また、たけのこに感じるえぐみはチロシンが酸化してできたもので、水につけにくい性質を持つため結晶となって中に残っています。

上記記事では、チロシンが持つ健康効果について詳しく紹介しています。あわせてチェックしてみましょう。

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酸っぱいのは食べられる?

たけのこの酸っぱい臭いと原因になるのが アク抜きがしっかりとできていない 可能性があります。

アク抜きがしっかりできていない原因としては、茹で時間が足りていなかったり、米ぬかの量が足りなかったりなどです。アク抜きをする前にしっかりと材料を揃えたり、時間をかけてしっかりと茹でたりしましょう。

たけのこの食べ過ぎは体に悪い?

栄養も豊富でカロリーも低く、たけのこはダイエットにもってこいの食材ですが、食べすぎると体調を壊してしまう可能性もあるので注意が必要です…!

下痢・胃もたれ・ムカムカ

万が一たけのこを食べ過ぎてしまうと下痢や胃もたれなどの症状が出ることがあります。これは豊富な食物繊維が原因で、たけのこに含まれる不溶性食物繊維は腸内まで届いて水分を吸収しながら便を排出してくれる働きがあるのですが、強力的な食物繊維のため下痢になる可能性があります。

また、腸を圧迫して腹痛を起こしたり、繊維質が強いので胃で上手く消化できず、もたれてしまうといった難点もあります。たけのこを食べる時は量に気をつけ、食べ過ぎないようにしましょう。

食べ過ぎは太る?

たけのこ100gあたりのカロリーは、生の状態でたったの26kcalです。じゃがいもは76kcakl、かぼちゃは91kcalなのでお腹にたまる芋類と比較すると低い数値です。

一食で100g食べても26kaclなので非常にヘルシーです。栄養素も豊富なのでダイエット中の食材として向いていそます。

また、たけのこの糖質は100gあたり1.5gとなっており、とても低い数値です。糖質の1日の目安摂取量は、成人女性で270g、成人男性で330g程度と言われていますので、たけのこの1.5gは10分の1も満たしません。

妊娠中(妊婦)でも食べられる?

妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“たけのこ”は妊婦さんにもオススメの野菜なんです。その理由には、たけのこに含まれる“食物繊維”“カリウム”があります。下記記事で詳しく紹介しているので、あわせてチェックしてみましょう。

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まとめ

この記事をまとめると

  • たけのこの変色は、自然の色素成分が原因であることが多い
  • 青く変色しているのはカビの可能性が高い
  • 食べ過ぎると下痢や腹痛の原因となることがある
  • 酸っぱい・白い粒は食べられる

たけのこが変色しているのは、腐っているわけではなく色素成分が影響していることが多いです。時間の経過とともに変色は進んでいくので、すぐに消費できない場合は冷凍保存がおすすめですよ。

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