うどんはつるつるしていて食べやすく、食欲がない時や身体が弱っている時に食べたくなりますが、うどんは消化に良いのでしょうか?食べ過ぎによる身体への影響はあるのでしょうか?そこで、今回は、
- うどんは消化に悪い?消化に良い?
- うどんを食べ過ぎると腹痛・下痢になる?
- うどんは食べると太る?太りにくい?
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目次
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うどんは消化に悪い?消化に良い?
うどんは、小麦、水、塩というシンプルな材料から作られています。うどんは主に炭水化物でできていて、炭水化物は消化が早いと言われています。消化にかかる時間を見てみましょう。
炭水化物は消化が早い
栄養素(食品) | 消化にかかる時間 |
炭水化物(ご飯、パン、麺類) | 2~4時間 |
タンパク質(肉、魚、卵、大豆製品) | 4~6時間 |
脂質 | 7~8時間 |
炭水化物は、炭水化物・脂質・タンパク質の三大栄養素の中で、最も消化が早いと言われています。炭水化物の中でも、うどんやお粥は脂質や食物繊維が少なく、消化に良い食品と言われています。脂質や食物繊維は、消化に時間がかかってしまい、内臓に負担がかかります。胃腸炎や風邪のときに、お医者さんから「消化に良いものを食べてください。」と言われるのは、こういう理由からです。
うどんの消化時間
うどんの消化時間は、約2時間45分と言われています。
参考:うどんの消化時間はどのくらい?うどんの消化は良いの?悪いの? – 岡山在住40代の知恵種袋 (surnoticias.net)
同じ麺類であるラーメンやそうめんなどは製造するときに油を使用するため、消化に時間がかかってしまいますが、うどんには油を使わないため消化・吸収が早いようです。
うどんと蕎麦はどっちが消化に良い?(一人前)
結論から言うと、蕎麦よりうどんの方が消化に良いです。うどんに比べ蕎麦は、食物繊維を多く含みます。
食品名 | 食物繊維(g) |
うどん | 1.8 |
蕎麦 | 3.9 |
参考:【栄養士解説】蕎麦とうどんはどっちがいい?体調別健康・栄養面からの比較 (sobar.jp)
食物繊維は消化されることがなく、腸まで届いて便通を良くする働きがありますが、胃から腸にゆっくり移動して時間がかかるため、その分胃腸に負担をかけてしまいます。そのため、食物繊維が少ないうどんのほうが、消化に良いとされています。
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うどんを食べ過ぎると腹痛・下痢になる?
うどんは蕎麦に比べると消化が良い食品ですが、食べ過ぎたり、体質によっては腹痛や下痢を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。うどんが腹痛や下痢を引き起こす原因を見てみましょう。
原因
うどんの食べ過ぎで、腹痛や下痢を引き起こす原因として考えられるのが「グルテン」です。グルテンは、うどんやパン、パスタなどの小麦の加工食品に含まれます。グルテニンとグリアジンというタンパク質が絡み合い、「グルテン」が形成されます。グルテンは、人の消化器官で分解されにくいため、食べ過ぎや人の体質によって、腹痛や下痢などの体調不良を引き起こしてしまう可能性があります。
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うどんは食べると太る?太りにくい?
うどんのGI値
GI値とは、食後血糖値の上昇の度合いを表す指標として使われていて、100に近ければ近いほど、血糖値が上がりやすくなります。GI値が70以上であれば高GI食品、56~69は中GI食品、55以下が低GI食品とされています。うどんのGI値をそばと比較して見てみましょう。
食品 | GI値 |
うどん | 85 |
そば | 54 |
参考:アルファ30「主な食品のGI値」 (rakuten.ne.jp)
うどんのGI値は85であり、GI値54のそばに比べ、かなり高い値ですね。GI値の高い食品は、食後急激に血糖値を上げるため、肥満や糖尿病の原因になってしまいます。
通常は、食後、血糖値を下げるために「インスリン」という物質が分泌されます。血糖値の上昇が緩やかであれば、インスリンも適切な量で血糖値を下げることができます。しかし、GI値が高い食品を食べると血糖値が急激に上昇してしまい、インスリンが過剰に分泌されます。インスリンには、血糖値を下げる働きだけではなく、糖を脂肪に変える脂肪合成を促す働きもあるため、インスリンが過剰に分泌されると、細胞に中性脂肪として蓄えてしまい、肥満の原因になってしまいます。ダイエット中の人や糖尿病患者さんは、注意が必要です。
カロリー・糖質量
うどんのカロリーと糖質を、そばと比較してみましょう。
カロリー(kcal) | 糖質(g) | |
うどん(ゆで)200g一食分 | 210 | 41.6 |
そば(ゆで)220g一食分 | 290 | 52.8 |
参考:うどん1玉のカロリーや糖質量を検証!ダイエット中の方必見! │ Healmethy Press | ヘルメシプレス
蕎麦にはヘルシーなイメージがありますが、カロリーと糖質、どちらの栄養素も、蕎麦よりうどんの方が低くなっています。しかし、先ほど説明したように、GI値が高いうどんは、そばに比べ急激に血糖値が上昇しやすく、肥満になりやすいので注意が必要です。カロリーと糖質だけではなく、GI値も意識しましょう。
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まとめ
今回は、うどんは消化に良いのか、うどんの食べ過ぎによる影響について紹介しましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
- うどんは主に炭水化物からできていて、蕎麦に比べ消化に良い
- 消化時間は約2時間45分と言われている
- うどんを食べ過ぎると「グルテン」の影響で、腹痛や下痢を引き起こす可能性がある
- うどんは蕎麦に比べ、カロリーと糖質は低いが、GI値が高いため太りやすい
消化に良いうどんは、風邪や胃腸炎など身体が弱っているときにオススメですが、ダイエット中の人や糖尿病患者さんは食べるときに注意が必要です。