生で食べる玉ねぎは辛くてちょっと…という方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。その辛みの原因、何かご存知ですか?またその辛みを感じにくくする簡単な方法があったら知りたいですよね。そこで今回は…
- 新玉ねぎが辛いのはなぜ?
- 新玉ねぎの辛味抜きの方法は?
- 辛くない切り方は?
についてご紹介をいたします。
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目次
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新玉ねぎが辛いのはなぜ?
新玉ねぎの旬は3~5月になります。旬の時期は甘みも強いため、辛味は少ないのですが、5月も終わりに近づいてくると、少しずつ辛味を感じるように。
どんなお野菜や果物でも、美味しさのピークの時期が過ぎてしまうと味が劣ってしまいます。
玉ねぎの場合は見た目の違いで辛いか辛くないか、という判断をすることは難しいため、実際に買って調理してみなくてはわかりません。
辛味がどうしても苦手な方は、旬の早めの時期に食べるようにすると良いかもしれません。
硫化アリル
硫化アリルとは、玉ねぎやその他のネギ類、ニラ、ニンニクの共通した特有の匂い、辛みの成分のこと。
硫化アリルは熱に弱く、水溶性の成分のため、栄養分を低下させることなく摂取したいという場合には、熱を通すこと、切った後に水にさらすことはせずに食べることがおすすめです。
この「硫化アリル」は乾燥させると辛みが増します。乾燥させてから出荷された玉ねぎは辛く生では食べづらいのはそのためです。
体に悪い?
硫化アリルは辛味成分ということから、あまり良いイメージを持たれないかもしれません。しかし、実はいろいろな働きをすることが知られており、身体にはとても良い成分なのです。
主な作用は、ビタミンB1の吸収を高めてくれること。ビタミンB1が不足すると疲れやすくなる原因となりますが、硫化アリルと結びつくことで体内での吸収率が大きく上がります。
また、コレステロールの代謝を促し、血液をさらさらにして動脈硬化を予防してくれる作用もあります。
その他にも消化液の分泌を助け、食欲を増やす作用や、疲労回復、生活習慣病を予防してくれる作用もあるようです。
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新玉ねぎの辛味抜きの方法は?
続いて、玉ねぎ特有のあの辛みを抜く簡単な方法をご紹介していきたいと思います。
酢水
1つ目は酢水にさらす方法になります。普通のお水にさらすのとやり方は同じですが、そこにお酢を加えるというやり方になります。
- ボウルにたっぷりと入れたお水に適量のお酢を入れる
- そのまま10分ほどさらせばOK
水にさらすことは玉ねぎの変色を防ぐ効果もあり、玉ねぎのシャキシャキとした食感もしっかりと残るため、サラダやマリネの際にはおすすめです。
個人的に試してみましたが、お酢の量を少なめにすれば、玉ねぎにお酢の味が移ることもなく、サラダとして美味しく食べることができました。
熱湯
次に熱湯に通す方法です。
- 玉ねぎをスライスし、鍋にお水を入れて沸騰させる
- 沸騰させたお湯にさっとくぐらせ、直ぐにざるにあけて氷水にさらしましょう。
※スライスした玉ねぎをざるに入れたままお湯にくぐらせてもOK
氷水でさらすことで玉ねぎが柔らかくならず、きちんとシャキシャキとした歯ごたえを残すことができます。
ポイントは火を入れすぎないこと。火を入れすぎてしまうと、せっかくのしシャキシャキとした食感が柔らかく変わってしまいます。注意をして行いましょう。
玉ねぎの栄養分、硫化アリルを損なわずに摂取をしたい!という場合には、先ほどもお伝えをした通り、お水にさらすこと、熱を通すことは栄養分を低下させてしまうためおすすめできません。
スライスした玉ねぎを平たいお皿に広げて、そのまま置くということがベストです。玉ねぎは切ってからそのまま置くだけでも辛みが少し抜けます。
しかし、酢水・熱湯の方法に比べると辛みはあまり抜けないため、辛みが苦手な方はご紹介したいずれかの方法で行う方がおすすめです。
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辛くない切り方は?
さて、切り方では辛みの感じ方は変わるのでしょうか?
薄切りにする
玉ねぎは切り方によっても辛みの感じ方が変わります。薄切りにする場合は、遷移に対して垂直に包丁を入れる(遷移を断ち切る)ことで辛みを感じにくくすることができます。
塩で揉みこむのもおすすめ
薄切りにしたあと、少量の塩を揉みこみ、2~3分置くことで、より一層辛みを感じにくくすることができます。
酢水にさらす場合や、熱湯に通す場合も同様に、あらかじめ塩揉みしておくことで辛みは少なくなります。どうしてもこの玉ねぎの辛みが苦手で…という方はぜひ試してみてくださいね。
まとめ
玉ねぎの辛みの原因、辛みの抜き方についてポイントを置いてご紹介をいたしましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事をまとめると
- 玉ねぎの辛み成分は「硫化アリル」であり、「硫化アリル」は熱に弱く水溶性の成分である
- 硫化アリルはビタミンB1の吸収を高めてくれることから、動脈硬化を予防し、消化液の分泌を助ける作用、疲労回復作用などさまざまな働きがある
- 玉ねぎの辛みを抜くには、「酢水にさらす」「熱にくぐらせる」などがおすすめで、塩揉みをすることでより辛みを感じにくくすることが可能
- 春の味覚のひとつである新玉ねぎ。辛みが少ない品種ではありますが、ご紹介した方法をぜひ試してみてくださいね。涙の原因となる硫化アリルは、健康な身体づくりにも役立つ成分。日々の食事の中で上手に取り入れることができると良いですね。
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