皆さんは鰹節で出汁をとることはありますか?鰹節といえば粉ものの上に乗せたり冷奴の上に乗せて食べるイメージがありますが、その他にも和食にはなくてはならないで出汁を作るために必要な食材です。
出汁をとったあとのだしがらといえば、そのまま栄養がないからといってポイっと捨ててしまう方が大半だと思いますが実はだしがらには、まだまだ栄養素が豊富に残っているのです。
今回の記事では鰹節で出汁をとったあとのだしがらを有効に活用する方法、鰹節の栄養素について解説していきたいと思います。
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出汁に使った鰹節を捨てるのはもったいない!
そもそも鰹節とはどういうものなのか皆さんはご存知ですか?
鰹節の歴史は古くは縄文時代から食べられていた日本の伝統的な保存食です。そもそも鰹節とは「鰹の身をボイルして水分を26%以下まで燻製にしたもの」で、そうしてできた鰹節を削ることで日本では料理のトッピングとして使用したり、深みを出すための出汁として使います。一般的には削る前の物を「鰹節」削った物を「削り節」といいます。
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だしがらは食べられる!
鰹節からは美味しいだしがでますね。一般的に最初に鰹節からとっただしを一番だし、その使用後の鰹節からとっただしを二番だしといいます。
二番だしをとったあとの鰹節のがらは実はまだまだうまみと栄養が驚くほどたくさん残っているってご存知でしたか?このだしがらを捨てるのはもったいないのです!上手に活用してだしがらに残されたうまみと栄養素を残さず摂取しましょう。
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だしがらを活用する方法
だしがらを活用するなら簡単に作れる「ふりかけ」がおすすめです。水分を絞り切っただしがらを冷まして冷凍します。鰹節を出汁に使うごとに冷凍しておき、数回分が貯まってきたら、まとめて調理してふりかけを作りましょう!
<鰹節のふりかけ材料>
- 鰹節のだしがら:100g
- 白いりごま:大さじ1
- 一味唐辛子:好みでひとつまみ
- 濃口醤油:大さじ4
- みりん:大さじ2
- 酒:大さじ2
- 砂糖:大さじ1と1/2
- 水:大さじ2〜3
<作り方の手順>
- 解凍して水気をしっかりしぼったかつお節を乾燥させてパラパラにします。
- フライパンに移して空炒りし、さらに水分を飛ばします。手で握ると粉々になるくらいになったらフライパンに調味料を加えてよく混ぜ合わせます。こげつかせないために水を大さじ2〜3ほど加えます。
- 水をよく混ぜ合わせてからフライパンを中火にかけます。沸いてきたら火を弱めて鍋底を混ぜながら4〜5分煮詰めて水分を飛ばします。
- 火を止めて、最後にごまと好みで一味唐辛子を合わせて混ぜ合わせて出来上がりです。
こんな感じで鰹節と調味料は合わせてフライパンで炒めれば、鰹節のふりかけは簡単に作ることができるんです。しっかりと味がついた鰹節のふりかけはご飯のお供に最高ですし、たくさんの栄養素を含んでいますので体にも良い、そしてゴミも出ないなど一石数鳥分ものメリットがあるんですね!
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鰹節の栄養素がすごい!
先ほども少し紹介しましたが鰹節は栄養成分が非常に豊富でありながら、脂質がほとんど含まれていないとても優秀で使いやすい食材です。いくつか代表的な栄養素をピックアップして紹介していきます。
必須アミノ酸
鰹節の中には30種類ものアミノ酸が含まれていると言われ、中でも重要なのが必須アミノ酸と言われている「体で作ることのできないため食事で摂取する必要のあるアミノ酸8種類」です。
鰹節には必須アミノ酸が非常にバランスよく全て含まれており、とても優秀な食品といわれています。
- イソロイシン:疲労回復系のアミノ酸と呼ばれており、神経の働きを向上させ、体の成長に大きく関わるアミノ酸で運動パフォーマンスを上げる働きがあります
- ロイシン:たんぱく質の合成を高め分解を抑えます
- バリン:たんぱく質の合成を高めるアミノ酸。筋肉を修復し、肝機能を向上させる働きもあります
- リジン:免疫力を上げ、ヘルペスなどの細菌・ウィルスへの抗体作りを助けるアミノ酸。育毛促進、肝機能向上の働きもあります
- メチオニン:肝機能向上、育毛促進の効果があります
- フェニルアラニン:ドーパミン(やる気ホルモン)、アドレナリン・ノルアドレナリン(怒りのホルモン)と、いずれも興奮作用のある神経伝達物質になります
- トリプトファン:睡眠に大きくかかわるアミノ酸で、夜の睡眠を促したり、朝の覚醒を助けたりする働きがあります
- トレオニン(スレオニン):消化吸収を助け、肝臓に脂肪が溜まる肝脂肪を防ぐ働きがあります。
ミネラル
ミネラルとは、生体を構成する主要4元素である酸素・炭素・水素・窒素以外の総称で「無機質」とも呼ばれます。
ミネラルは、骨や筋肉の元となったり、体の調子を整えたりといった重要な役割を果たしています。ミネラルは不足すると欠乏症などの問題が生じますが、一方で過剰に摂取することによっても問題が起こると言われています。
鰹節には特にこの中でもカリウムとセレンが豊富に含まれると言われており、疲労回復や血行促進に効果的と言われています。
<必須のミネラル>
ナトリウム、マグネシウム、リン、イオウ、塩素、カリウム、カルシウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、セレン、モリブデン、ヨウ素
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- だしに使った鰹節はふりかけにして使用することができる
- 調味料とフライパンさえあれば簡単にふりかけを作ることができる
- 出汁に使った鰹節は冷凍しておき、ある程度たまったら一気にふりかけにしよう
- 鰹節を使ったふりかけには必須アミノ酸やミネラルが豊富に含まれている
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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