幼いお子さんがいらっしゃるご家庭は、お子さんが食べても問題ない食材は何か?について意識されている方も多いのではないでしょうか。
今回は甘くて栄養価も高い優秀食品「はちみつ」をお子さんは食べても安心なのか?について詳しくお伝えしていきます。
パンやケーキ・お菓子などに欠かせない“はちみつ”は、栄養価も高く自然な甘味が美味しい食材です。はちみつが大好きなお子さんも多く、親御さんも安心して食べさせやすいと感じるのではないでしょうか。- 2歳のお子さんは「はちみつ」を食べても大丈夫?
- はちみつによる“乳児ボツリヌス症”とは?
- 2歳以降のお子さんは「はちみつ」を毎日食べても大丈夫?懸念点も併せてお伝え!
しかし近年、乳児がはちみつを摂取したことで死亡する事案も報告されており、気をつけなければならないポイントもある食材です。是非ご一読頂き、安心安全に頂いてくださいね。
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目次
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2歳ははちみつを食べても大丈夫?
まずは「はちみつ」は2歳のお子さんでも安心に食べることができるのかについて、詳しくお伝えしていきます。
2~3歳でははちみつを食べてもOK
厚生労働省の通達では
はちみつを与えるのは1歳を過ぎてから
との記載がされているため2~3歳のお子さんであれば、問題なくはちみつを食べることができる
それより早いとボツリヌス菌の影響がある
厚生労働省の情報によると
1歳未満のお子さんがはちみつを摂取した場合、乳児ボツリヌス症にかかることがある
との記載があります。この乳児ボツリヌス症の原因となるボツリヌス菌を腸内環境の整っていないお子さんが摂取してしまうことで、最悪死亡するケース
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ボツリヌス菌とは?
ここからは「はちみつ」の摂取による乳児ボツリヌス症について詳しく解説していきます。
どんな症状が出るの?
ボツリヌス菌とは土壌に広く生息している菌で
一般的な細菌とは異なり、加熱調理でも生き残る
腸管内でボツリヌス菌の定着と増殖が起こる
- 数日間続く、便秘症状
- 全身の筋力低下
- 脱力状態
- 哺乳力の低下
- 泣き声が小さくなる、弱くなる
- 無表情となる
- 頸部筋肉の弛緩により、頭部を支えられなくなる
などの状態が見られると報告されています。
対処法は?
もしお子さんに上記の症状や不調が起こった場合は
直ぐに医療機関にかかる
はちみつは必ず生後1歳以上から摂取する
ことを守りましょう。
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2歳ではちみつを毎日食べるのは大丈夫?
ここからは2歳のお子さんが「はちみつ」を毎日摂取するのは大丈夫なのかについてお伝えしていきます。
摂りすぎなければOK
基本的には
過剰摂取しなければ、問題ない
と言えます。但し生のハチミツは花粉が多いため、稀にアレルギー反応が起こる
はちみつ加工品も大丈夫
1歳未満のお子さんには
- 生のはちみつ
- ハチミツ入りのお菓子や食品
- はちみつ入りのジュース・飲料
などでも
ボツリヌス菌は加熱調理でも死滅しない
2歳のお子さんであれば、はちみつ加工品も問題なく頂ける
糖分のとりすぎの影響は?
はちみつを過剰摂取してしまうと
はちみつに含まれる果糖の摂り過ぎ
- 肝臓に脂肪が蓄えられる
- ブドウ糖の過剰摂取によるインスリンの働きによって、中性脂肪となる
- 糖尿病リスクが高まる
などの影響が考えられます。
早期に甘いものを与えると味覚が悪くなる?
またお子さんは
大人と比べて、舌にある味蕾(みらい)と呼ばれる味覚センサーが非常に敏感
お子さんの味蕾の量は
大人の約3倍
甘味・塩味・旨味
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まとめ
この記事をまとめると
- 厚生労働省の通達でははちみつを与えるのは1歳を過ぎてから
- 乳児ボツリヌス症の原因となるボツリヌス菌を腸内環境の整っていないお子さんが摂取してしまうことで、最悪死亡するケースも報告されている
- ボツリヌス菌とは土壌に広く生息している菌で一般的な細菌とは異なり、加熱調理でも生き残る性質があるため、1歳未満のお子さんにはハチミツ・ハチミツ入り食品やお菓子・飲料などは与えないようにする
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