せりの根っこも食べれる?栄養は?根っこ黒い(茶色)|栄養・食べ方・洗い方

せり」は春の七草のひとつですが、もじゃもじゃとした根っこまで食べることはできるのでしょうか?根っこは黒い(茶色い)ことが多いですが、洗えば大丈夫なのでしょうか?そこで今回は、

  • せりの栄養と旬の時期
  • せりの根っこも食べられる?
  • 根っこが黒いのは大丈夫・
  • せりの洗い方・食べ方レシピ

これらのテーマについて紹介いたします。

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せりってどんな野菜?

学名 Oenanthe javanica
分類 セリ科セリ属
原産地 アジア、熱帯アフリカ
別名 シロネグサ、カワナ、カワナグサ、ネジログサ
英語名 water dropwort
おいしい時期 1月〜4月

せりは日本が原産の野菜で、野生として自生している植物でもあります。七草粥に使われる七草の一つとして知られていますね。1770年頃にはせりの栽培が始まっていたことがわかっており、歴史の長い野菜です。

ほんのりと特有の苦みがあり、香りが強いのが特徴です。せりは成長環境によって呼び名が異なり、畑で栽培されるものは「畑ぜり」、水田で栽培されるものを「田ぜり」、山などに自生するものを「山ぜり」や「野ぜり」と言います。

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スーパーに並ぶ時期

せりがスーパーに並ぶ時期は、1〜4月の冬から春にかけた時期です。特に美味しい部分は春先に柔らかい芽が伸びた茎葉の部分なので、七草粥が食べられる1月は旬になる手前の時期となっています。

栄養

せりには、葉酸βカロテンといったビタミン類や、鉄分・カリウムなどのミネラル類、そしてシャキシャキとした食感の元である食物繊維を多く含んでいます。

  • β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです。
  • 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
  • 食物繊維:食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。
  • 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。

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せりの根っこも食べられる?

「せりの根っこは食べられる?」と思う方が多いかと思いますが、実は 「せりは根っこが美味しい!」 と言われています。もじゃもじゃした見た目なので、本当に食べられるの…?と思うかもしれませんが、せりの生産地である宮城県や秋田県では、根っこまで鍋に入れた「せり鍋」が有名です。

根っこはどんな味?

ほんのりとした苦味と香りがクセになる!

根っこが黒い(茶色)のも食べられる?

せりの根っこは変色しやすいため、黒い根っこ・茶色い根っこをしています。しっかり洗ったせりで、根が腐っているわけでなければ黒い根っこでも食べることができますよ◎

生でも食べられる?

 せりの根っこは、生でも食べられる部分 です。鍋や七草粥などに入れたけれど完全に火が通っていない!という場合でも、生食できるので食べても大丈夫です。根っこには特有のほろ苦さがありますが、季節を感じる旬の味です。

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せりの根っこの洗い方

せりを食べる時は根っこまで味わいましょう!根っこには土が付いているので、よく洗ってから使ってください。簡単にせりの洗い方をご紹介します。

土を落とす

せりの根っこは地中に埋まっていた部分なので、土が付いていることが多いです。まずは手で土をよく落とし、洗いやすくします。

根っこを洗う

手で土を落としたら、冷水で根っこ部分を洗います。根っこは変色しやすい性質があるため、 完全に白くならなくても大丈夫 です。

せりの根っこの食べ方レシピ

せりは根っこまで食べるのが粋ですよ!根っこまで活かしたせりの食べ方レシピをご紹介。せりの主な生産地である宮城県や秋田県で、旬の時期になるとよく食べられている料理はこちらです。

きりたんぽ

きりたんぽは、お米をすり潰して棒につけたあと焼いた秋田県の郷土料理です。きりたんぽを鍋に入れ、きりたんぽ鍋としてよく食べられていますが、そこにせりを根っこごと入れましょう。モチモチとしたきりたんぽに、ほろ苦いせり、野菜やお肉を入れて栄養たっぷりで温まる料理です。

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せり鍋 

せり鍋は、せりの生産地トップである宮城県・仙台市を中心に食べられている料理です。古くからある郷土料理と思われがちですが実はここ10数年の間に出来た料理でもあります。

一般的には根っこよりも葉、茎を食べられる事が多いですがせりの本当に美味しいのはこの根っことされています。鍋にせりを入れる際には根っこから鍋に入れて食べるのがツウです。

まとめ

せりの根っこも食べられる?黒い根っこ・栄養」などのテーマについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • せりは根っこまで食べられる!ほろ苦さがクセになる季節の野菜
  • 根っこが黒い(茶色い)のは、根が変色しやすいからで食べても問題はない
  • せりにはβカロテン・食物繊維・鉄分などの栄養が豊富!

せりは年に1度、冬から春にかけた時期にしか出回らない季節の野菜です。七草粥以外にも、鍋に入れると根っこごとモリモリ食べられるので試してみてくださいね。

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