冬野菜の代表にもなる「かぶ」の詳しい栄養について、皆さんはどの程度ご存知ですか?大根と同じじゃないの?と思われている方も少なくないはず。実はかぶの根と葉では栄養素がとても変わるんですよ!今回は、かぶの根と葉それぞれの栄養素についてや、無駄なく栄養摂取ができるおすすめレシピまでお教えします。
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目次
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かぶの栄養は根と葉で違う
かぶは根と葉で含まれる栄養素が違うため、根と葉を一緒に食べることで、栄養バランスがよくなります。根には整腸作用の効果があり、葉は緑黄色野菜にも分類されるほど栄養豊富です。
捨てるところなしの万能野菜!
根は生でも食べることができますが、葉は根に比べ「アクが強い」ので加熱して食べます。かぶを購入後は葉に栄養を取られるので、必ず早めに葉を切ってから保管しましょう。
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かぶの根の主な栄養
ここからは、根に含まれている主な栄養について詳しく見ていきます。根の部分は、特に整腸作用や消化に良いとされているので、便秘改善にも期待出来ますよ。
- ビタミンC
- 分解酵素アミラーゼ(ジアスターゼ)
- 食物繊維
ビタミンC
抗酸化効果が高くビタミンEと協力して活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえたり動脈硬化含む血管疾患の予防や、免疫力を上げる効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えることでも知られています。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
分解酵素アミラーゼ(ジアスターゼ)
消化酵素の1つで、特に炭水化物に含まれているデンプンの消化を行う働きをします。
食物繊維
かぶに含まれている不溶性食物繊維は、水に溶けることが出来ないため腸内まで届きます。腸まで消化されないので、便として排出されます。腸管を適度に刺激をすることで、蠕動運動が活発化し食べ物の吸収や消化を助ける働きがあります。善玉菌の栄養にもなるので腸内環境を整え免疫力改善の効果もあります。
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葉の主な栄養
ここからは、葉に含まれている主な栄養について詳しく見ていきます。葉の部分は緑黄色野菜としても分類されていて、栄養価が抜群に優れています。根の部分と同じく「ビタミンC」「食物繊維」や、造血ビタミンとも言われ注目されつつある「葉酸」も含まれています。
- β-カロテン
- ビタミンE
- 鉄分
- カルシウム
- カリウム
β-カロテン
必要に応じて体内でビタミンAに変化でき、細菌やウイルスの侵入を防ぐための必要な粘膜を丈夫にする作用があります。また、肌のシミの原因になるメラニン色素を抑制する抗酸化作用も持っています。
ビタミンE
強い抗酸化作用だけでなく、コレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制し、細くなった血管を広がる働きがあるので血流の悪化による体の不調改善効果があります。
鉄分
血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されるだけでなく、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
カルシウム
骨や歯の主成分の材料であり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きがあり、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌など、多用な働きをします。
カリウム
細胞の水分量や、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウム共に、体の中の水分量を調整し、過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性などの不調の改善効果があります。
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かぶの葉を使ったおすすめレシピ
かぶの根と葉の栄養素を見てきましたが、”根の調理方法はわかるけれど・・・葉はどうやって調理すれば美味しく食べられるの?”と思われている方もいるのではないでしょうか。かぶの葉を捨てるのは、ちょっと待って!ここからは、栄養豊富な葉の部分を使った簡単で美味しいレシピを3つご紹介します。
ふりかけ
少し苦みを感じる葉の部分は、細かく刻み炒めて作るふりかけにしてしまうと、食べやすくなりますよ。お好みで「ちりめんじゃこ」「白ごま」「豚ひき肉」などを入れてアレンジもできます。
- かぶの葉についた土汚れをたっぷりの水で洗います。かぶのひげ根も加えることができます。
- 5mm幅程度に細かく刻みます。
- フライパンに、ごま油と刻んだ葉を入れさっと炒めます。酒・砂糖・醤油で味付けをします。
中華炒め
脂溶性ビタミンの仲間であるβ-カロテンやビタミンEは、油脂と一緒に食べることで吸収率が高まります。炒めものは、吸収率が高まる食べ方なのでおすすめです。
- かぶの葉を5mm幅に、にんにくをみじん切りにします。
- フライパンにごま油でにんにくから炒め、香りが立ったら葉を入れ中火で火を通します。
- 鶏がらスープの素、酒、塩で好みの味付けをします。お好みで、赤唐辛子を入れるとピリ辛になります。
バターソテー
かぶの葉は根に比べ、痛みやすいのでなるべく早く使うようにしましょう。買ってきた後に、根元から葉を切り落として保存しましょう。付け合せに、朝ごはんにもぴったりのバターソテーは彩りも良いですよ。
- かぶの葉を3cm幅に、ベーコンを1cm幅に切ります。
- フライパンにバターをひき、ベーコンを炒めます。葉を入れ、しんなりするまで炒めましょう。
- 塩、ブラックペッパーで味付けをします。お好みで水煮コーンを入れると更に彩りが良くなりますよ。
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まとめ
かぶは根と葉で栄養素が違うことについて詳しく見てきました。根の部分の整腸作用や消化に良い効果はもちろんですが、葉の部分に含まれるカルシウムや貧血予防、免疫力を高める効果や抗酸化作用など優れた効果について知っていただけたらと思います。今までは、かぶの葉を捨てていた・・・という方は、ぜひ今日からは捨てずに簡単おすすめレシピを参考に「かぶを丸ごと」食べてみてくださいね。
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