井筒紋の家紋の意味・由来を解説!建築紋の一種

現代では水道をひねれば水が出ますが、かつては「井戸」で水を汲むのが普通でした。その井戸には木枠が組まれ、2種類に家紋化されています。

今回はそのうちの一つである「井筒(いづつ)紋」の由来や意味、種類などについてご紹介いたします。

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井筒紋の意味・由来とは?

読み方 いづつもん
家紋の分類 建築紋
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井筒とは井戸を囲む木組みの正方形をした枠のことで、井筒紋のほかに「井桁(いげた)紋」もありますが、井筒紋は正方形のものなのに対し、井桁紋は菱形に変形したものと区別されています。

人々の生活に水は欠かせず、「水の湧く場所は神聖」とされることから家紋にも用いられるようになりました。

静岡県での使用が非常に多く、使用率は1割ほです。  使用家は、井田氏、井出氏、今井氏、石井氏、井上氏など、名字に「井」の付く家系に多く見られます。

文様としては信仰的な意義で用いられてました。

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井筒紋の種類いろいろまとめて解説

では井筒紋にはどのような種類があるのか、大きく2つのタイプに分けてご紹介いたします。

「井筒紋のみ」で構成された井筒紋

平井筒

組み合わせ井筒

角立て撫井筒

中輪に四つ井筒

石持ち地抜き平井筒

組み井筒

丸に持ち合い

細井筒

井筒のみで構成された井筒紋には、このような種類があります。基本的には1つを描いたものですが、中には「丸に持ち合い」のように2つ使用したものや、「中輪に四つ井筒」のように4つの井桁をばらばらで描いたものもあります。

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「井筒紋+別の家紋」で構成された井筒紋

井筒

七宝井筒

七角井筒に左三つ巴

糸輪に五角井筒に轡

松葉井筒

八角井筒に井桁

石持ち井筒崩し

割り矢井筒

井筒紋はそのままでも用いられていましたが、このように中に別の紋を入れたものが多く用いられていました。

中の紋は器物紋や自然紋など様々です。どれも個性的な特徴があり、バリエーション豊かなのです。

それぞれ独立した家紋として存在し、このサイト内で全ての家紋について個別で紹介していますので、気になった家紋があればサイト内検索でチェックしてみてくださいね。

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「井筒紋」に似ている「井桁紋」とは?

冒頭でもお話したように、井筒(いづつ)紋は正方形の井戸の木枠井桁(いげた)紋は菱型の井戸の木枠を表したもので、どちらもよく似たデザインとなっています。

井筒紋と同様、井桁紋にもあらゆるバリエーションがあり、井筒紋と同じような構成で家紋に用いられていました。

詳しくはこの記事をチェック!

  • 井桁紋の意味・由来を解説!片倉小十郎の家紋「ばら藤に井桁」は建築紋の一種

こちらの記事では「井桁紋」の種類をたくさん載せていますので、どのようなものがあるのか、井筒紋と比較してみましょう!

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まとめ

井戸の周りにある正方形の木枠を紋化した「井筒紋」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

井筒のみで描かれたもの、他の紋と合わせて描かれたものなど種類がとても多い家紋です。

中に入れたデザインのものは、今回ご紹介しきれないほど沢山ありますので、興味のある方は是非ご自身でも井桁紋の種類についてチェックしてみてくださいね。

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