雑煮はなぜ食べるの?具材に決まりはある?正月に食べる理由や歴史

皆さんはお正月といえばどんな食べ物をイメージしますか?私の場合は「お餅」ですね!お餅の中でもお雑煮は、お餅とたくさんの野菜を一緒に食べることのできる美味しい料理ですよね!

お雑煮はお正月には欠かせない料理なのですが、沖縄県だけは日本の47都道府県の家で食べる文化がないなど面白い特徴を持っているんですよ!今回の記事ではお雑煮とはどのようなものなのか、使われている素材や起源について解説していきたいと思います。

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お雑煮っていつから始まったの?

幼い時から無意識にお正月はお雑煮を食べる、という慣例はありましたが、その意味などはなかなか教わりませんよね。いつからお雑煮を食べているのか、なぜ食べるのかなど詳しく見ていきましょう。

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お雑煮の起源

お正月にお雑煮を食べるという文化はとても古い歴史があり、始まりは平安時代だと言われていますが諸説は様々で、正確な由来については定かではないとのことでした。

一説によれば、お雑煮は元来武家社会に食べられた料理で、餅や野菜、乾燥した食品などを一緒に煮込んで戦の際に食べる「野戦料理」であるという説がありますこの説によれば、お正月にお雑煮を食べるという習慣は古来より「歯固」の儀式と結びつき、それと関連して発生した文化ではないかと言われています。

どうして正月に食べるの?

お雑煮とは「色々な具材を混ぜて煮たもの」、という語源があるようです。この時に入れる具材は、1年の実りと幸せをもたらすと言われている年神様のお供え物となっていたものを使う慣習があったようです。

お盆の時期、野菜などをお供えすることは聞いたことがありましたが、神様にお供えをする歴史は古来からあったのですね。お供えをした餅や農作物などを新年最初に汲んできた水(若水)と、新年最初に灯した火で煮込んで食べることからも、お雑煮がいかにハレの日の食べ物かがわかりますね。

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一般的なお雑煮の具材は?

とても縁起の良いお雑煮ですが、使われるそれぞれの食材は地域によって差があったり一つ一つに意味があります。まずは共通して使われているお雑煮の具材について解説していきます。

お餅

必ず入っている具材として「お餅」があります。当時のお餅の原料となる米は庶民にとってとても高級なものでした。ですので庶民のお雑煮には、餅の代わりに里芋が入っていることが多かったようです。

その後江戸時代に入ってからは、庶民の手にもお餅が広く手に入るようになり食べられるようになりました。日本の文化では何かとお供えをするというと、お団子やお餅などを備えることから特別で高級な食べ物であったことがうかがえますね。

青菜・鶏

武家の雑煮には、「餅菜」と呼ばれる小松菜のような青菜と一緒に餅を取り上げて食べる慣習があり、「名(菜)を持ち(餅)上げる」という武家社会ならではの文化があるという諸説もあったようです。

また、青菜と一緒に鶏肉をよく使うことも「名取り(菜鶏)」という言葉から来ています。敵の大将の首をとって名を上げる、という意味が込められているようです。

里芋

里芋は当時の庶民の間ではよく使われていた食材です。里芋の中でも特に「頭芋(かしらいも)」と呼ばれる芋をお雑煮には入れていたようです。「人の頭になって過ごせるように」との願いが込められていたようですよ。

かまぼこ

日本は古来より「初日の出」をとても大切にしている文化があります。富士山の御来光はその典型的な例でもありますよね。お正月に紅白の色物が多いことも、この初日の出から来ているようで、紅白のかまぼこもこの事からおせち料理には欠かせない食材となっています。

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地方によって違う素材

ここまでは日本全国共通のお雑煮の具材について解説してきましたが、次は地方によって変わる具材について解説していきます。場所によっては「え?これをお雑煮に入れるの!?」とビックリしてしまうものもあるかもしれません。

ブリ

ブリは成長と共に名前を変え、出世魚と呼ばれ縁起のいい魚としてとても有名なお魚です。縁起がいいことから、おめでたい席に振る舞われることが多いく、お正月に使われることも納得がいきますね。

骨からだしを取ってブリの旨みを余さず使い、お雑煮にするご家庭もあるそうです。魚介が多くとれる富山県や、九州の博多地区などの「ぶり雑煮」が有名です。また内陸部でも長野県などで「塩ぶり雑煮」というお雑煮も有名です。

いくら

鮭が豊富に獲れる北海道や新潟県のお雑煮に登場するのがイクラです。鮭の卵であるイクラは、たくさん卵を産むことから「子孫繁栄」の意味が込められているようですよ。色もお正月のおめでたい色である赤色であることから、お雑煮は欠かせない食材とされているそうです。

くじら

北海道や東北地方では、当時クジラ肉が良くとれて保存もきくことからくじら肉が良く食べられていましたくじら肉には「正月から大きなものをいただいて縁起がよい」と言われたり、「ニシンを岸に集めるクジラを食べて豊漁を祈る」といった意味合いで食べられていたそうですよ。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、

この記事をまとめると

  • お雑煮の始まりは平安時代からといわれている
  • 一年の幸せを願うために神様にお供えした物がお雑煮
  • 一般的に入っているのはおもちや鶏肉だが、場所によってはブリやイクラなどを入れるところもある

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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