全粒粉パスタは体に悪い？フィチン酸や不純物や添加物や消化に注意！ |

美容や健康に良くダイエット効果が期待できるといわれている全粒粉パスタですが、体に悪いという逆の解釈もあるようです。一体どういうことなのでしょうか？この記事では、

全粒粉の栄養や効能
全粒粉パスタは体に悪い？
グルテンフリーって何？

これらのテーマについて掘り下げていきます。

1 全粒粉の栄養や効能
2 全粒粉パスタは体に悪い？
3 グルテンフリーって何？
4 まとめ

全粒粉の栄養や効能

全粒粉パスタの原料である全粒粉は、小麦粉よりも栄養価が高い食品です。ここでは、全粒粉と小麦粉との違いについて紹介します。

栄養たっぷりで健康に

全粒粉には、食物繊維・カリウム・鉄分・マグネシウム・亜鉛・ビタミンB群といった栄養素が豊富に含まれています。期待できる効能は次の通りです。

効能

むくみ防止・貧血予防・疲労回復・免疫力を高める・血圧を下げる・糖尿病リスクの軽減・ダイエット効果

小麦粉との違い

小麦粉は表皮・胚芽を取り除いて胚乳だけを製粉して作られています。これに対して全粒粉は、表皮・胚芽を取り除くことなく、胚乳も含めてすべてを使って製粉されています。真っ白な小麦粉に比べると、全粒粉の色は茶色を帯びています。

小麦アレルギーでも食べられる？

全粒粉も小麦から作られているため、小麦アレルギーがある人にはリスクのある食品です。食べるのは避けた方が良いでしょう。

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全粒粉パスタは体に悪い？

全粒粉パスタが体に悪いとされる理由には、どのようなものがあるのでしょうか。

原因①胚芽に含まれるフィチン酸

全粒粉に含まれる胚芽には、フィチン酸が含まれています。フィチン酸には体に有害な物質を排出する働きがありますが、鉄・カルシウム・マグネシウム・亜鉛といった栄養素の吸収を妨げて排出する働きも持っています。そのため、体に必要な栄養素が不足して体に悪い影響があるとも言われています。しかし、全粒粉を取り入れるただけでミネラル不足になることはありません。過剰摂取は避け、通常の範囲内で取り入れましょう。

原因②生産時の農薬残留

外国産小麦には、殺菌剤・防カビ剤・除草剤・殺虫剤などの様々な農薬が使用されています。農薬は体に害があるため輸入の際には検査が行われ、残留農薬が基準値を超えたものは輸入できないようになっています。しかし、基準値を超えなくとも農薬が付着している可能性が高いため、注意が必要です。

原因③輸入時のカビ毒付着

外国産の小麦からはカビ毒が検出されることがあります。農薬と同じく輸入の際には検査が行われ、基準値を超えたものは輸入できません。カビ毒は表皮に発生しやすいので、小麦すべてを用いて作られる全粒粉に付着している可能性は捨てきれません。小麦粉よりもリスクが高くなります。

原因④パンなどに添加物が使用される

全粒粉を原料としたパンは、小麦粉で作られたものよりもグルテンが少なめです。そのため、ふっくらしたパンには仕上がりません。パンがふんわりするように全粒粉と小麦粉を両方混ぜ合わせて工夫されたものもありますが、添加物を多く使ってふんわり感を出しているパンも少なくありません。たらだに悪影響を及ぼす添加物もあるので、原材料表示を確認し、添加物を含まないものを選ぶようにしましょう。

原因⑤小麦粉より消化に悪い

全粒粉は小麦粉よりも不溶性食物繊維を豊富に含んでいます。不溶性食物繊維は体に入ると水分を含んで膨らみ、腸壁を刺激して排便を促す働きがあります。しかし、消化には時間と負担がかかるので、小麦粉よりも消化に悪いといえます。おなかの弱い人や腸の働きが低下している人が摂りすぎると便秘がひどくなる可能性があります。

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グルテンフリーって何？

グルテンフリーとは、グルテンを含まない食品のこと、又はグルテンを含む食品を摂取しないことを指します。グルテンフリーを実践すると得られる効果を紹介します。

グルテンとは

グルテンは、小麦に含まれるたんぱく質のグルテニンとグリアジンが水の中で絡み合ってできたものです。パンやうどんのもちもちした弾力と粘りのある生地はグルテンの働きによるものです。

グルテンフリーの効果

グルテンフリーを実践すると、整腸作用・肌荒れの改善・生理痛や生理不順の改善・ダイエット効果が期待できるといわれています。もともとグルテンフリーは、グルテンに対して異常な免疫反応を起こすセリアック病患者の食事療法が始まりで、グルテンアレルギーを持つ人の体質改善が目的だったものです。健康効果は医学的には証明されていませんが、一般の人でも実感を得られるケースがあることから認知度が高まりました。