飲茶と点心の意味と違いは何?代表的な点心の種類も紹介!

いきなりですが皆さん!「飲茶と点心の違い」をご存知でしょうか?飲茶と点心はどちらも中国語ではありますが、日本でも馴染みのある言葉ではないでしょうか。しかし、普段何気なく使っている言葉も、意外と深い意味までは知らない方も多いかと思います。

そこで今回の記事では、飲茶と点心の違いについて解説をします。本記事を読むことで、中華料理の知識をより深めることができます!

  • 点心とは
  • 飲茶と点心の違い
  • 代表的な点心の種類一覧

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点心とは

点心と飲茶は同じものだと思われている方は多いのではないでしょうか。しかし、点心と飲茶は別のものなのです。まずは、点心とはどのようなものなのか?について解説をしていきます。

軽食や間食という意味

中国で点心は「空心(すきばら)に小食を点ずる」という由来からきているといわれています。つまり、饅頭や餅などの軽食や間食という意味をもつのです。この軽食や間食に関して明確な定義はないですが、一般的には主菜とスープ以外の料理は点心とよばれることが多いです。

時間によって呼び方が変わる

興味深いことに点心は、食べる時間によって呼び方が異なります。

・早点(サオディエン)朝食

・午点(ウーディエン)おやつ

・晩点(ワインディエン)夕食後

それぞれ朝食や昼食のように主菜を食べるわけではなく、間食として少量のおかしや軽食を食べるのが点心の言葉の定義とされています。

点心の種類

点心の中でも4つの種類に分類されています。

①鹹点心(シェンテンシン):小籠包や肉まんなどの塩見のある食べ物

②甜点心(テンテンシン:ゴマ団子やマーラカカオなどの甘みのある食べ物

③果子(グオズ):果物やナッツなどそのまま食べれる点心

④小吃(シャオチー):エビチリや酢豚など小皿で提供される食べ物

上記のように、点心は明確な定義はないものの様々な種類が存在します。日本人にとっては、鹹点心(シェンテンシン)や小吃(シャオチー)が馴染みのある食べ物ですね。

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飲茶と点心の違い

では、飲茶と点心の違いは一体何なのでしょうか?ここでは、飲茶の意味を解説しながら「飲茶と点心の違い」について解説をします。

飲茶の意味や読み方

飲茶は日本語で「やむちゃ」と読み、お茶を飲みながら点心を楽しむ習慣を表した言葉です。つまり、点心は軽食や間食のことを指し、飲茶はお茶を飲みながら点心を楽しむ習慣のことを指した言葉なのです。

なので、「飲茶を食べる」という表現よりも「飲茶をしに行こう」という表現のほうが正しいということになります。これは日本語でいう「お茶をしよう」という表現と同じような意味合いになります。

中国茶がメインかどうかの違い

「飲茶をしに行こう」という表現は、お茶を飲むという行為がメインの意味になります。中国には様々な種類のお茶がありますが飲茶の定番といえば、烏龍茶、プーアール茶、ジャスミン茶などがあげられます。

中国では、朝〜15時頃までの時間帯で飲茶を楽しむ習慣が根付いており、それに合わせて点心を食べるそうです。

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代表的な点心の種類一覧

点心には4つの種類があるとお伝えをしましたが、具体的に点心と呼ばれる軽食にはどのようなものがあるのでしょうか?ここでは、代表的な点心の種類についてご紹介します。

饅頭

饅頭といえば、生地の中に餡がはいったものをイメージするかたが多いかと思います。しかし、中国では饅頭は(マントウ)と呼ばれ、小麦粉を発酵させ蒸した中国風蒸しパンのことを指します。饅頭は特に中国の寒い地域でよく食べられており、中国南部や台湾などでは点心として食べられています。

包子

饅頭(マントウ)の中に具や餡が入ったものを包子(パオズ)と呼んでいます。これは私達がイメージする饅頭、肉まん、小籠包のような食べ物で、日本の中華街では様々な種類の包子を見かけます。中国のパン屋さんでは、必ずといってもいいほど包子が並んでおり、定番の軽食として親しまれています。

日本語でいう餅(もち)と中国語でいう餅(ビン))には違いがあります。日本の餅はもち米を使って作られるのに対し、中国の餅(ビン)と呼ばれる食べ物は、主に小麦粉を原材料として作られます。また餅(ビン)は地域や家庭によって様々な種類が存在します。

一般的に中国で餅(ビン)は、軽食や昼食に食べられることが多く、ネギや海鮮を混ぜてチヂミのようにして食べたり、薄く伸ばしてせんべいのようにして食べられています。

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まとめ

今回の記事では「飲茶と点心の意味と違いは何?代表的な点心の種類も紹介!」について解説をしました。

最後にもう一度、本記事の要点を振り返っておきましょう。

この記事をまとめると

  • 飲茶と点心の2つの言葉には明確な違いがある
  • 点心とは、饅頭や餅などの軽食や間食という意味をもち、時間帯によって呼び名が変わる
  • 飲茶とは、お茶を飲みながら点心を楽しむ習慣を表した言葉であり、飲茶という食べ物が存在するわけではない
  • 中国では、朝〜夕方の間に飲茶をしに行くという文化が馴染んでいる
  • 点心には様々な種類の食べ物があり、日本語と同じ言葉でも異なった食べ物であることが多い

いかがでしたでしょうか?「点心と飲茶」という2つの言葉は、聞いたことはあるけど明確な意味の違いを知っている方は少ないかと思います。ぜひ本記事を読んで、点心と飲茶の違いについて理解しておきましょう!