「山うど」は春に旬を迎える山菜の一つですが、「塩漬け」することで長期的に保存することができます。その期限はなんと最長1年にもなるのです!長期保存が可能な塩漬けの作り方や、食べる前の塩抜きについて着目してみました。今回は、
- 山うどの栄養と効能
- 塩漬け山うどの保存方法と作り方
- 山うどを塩漬けにするメリットは?
- 食べる時の塩抜き方法とは?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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山うどってどんな野菜?
うどは、その名の通り元々山野に自生していました。それが平安時代になると貴族たちから好まれるようになり、やがて江戸時代後期に広く普及したとされています。
太めの茎と緑色の葉が特徴で、地下で栽培される「白いうど」とはまた別物になります。白いうどを日にあてると緑色になるのです。山うどは白いうどよりも味や風味、苦味やアクも強いことも特徴です。そのため、きちんと下処理ができていないと「まずい」と感じてしまうこともあります。
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栄養
山うどの大半は水分ですが、緑の葉にはポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が多く含まれています。また、シャキシャキ食感の元である食物繊維も豊富です。
- アスパラギン酸:アスパラギン酸の働きは、アンモニアの分解の働きや代謝によって出来た乳酸をエネルギーへ変換する助けを担います。カリウムとマグネシウムの吸収を助ける働きがあるため水分のむくみ改善効果もあり、セットに摂ることがおすすめです。人間の舌が感じる旨味の元のアミノ酸です。
- 食物繊維:食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。
- クロロゲン酸:クロロゲン酸は抗酸化作用で活性酸素を除去し、がん細胞の発生の抑制や、体内に入ると脂肪の吸収を抑えてくれます。そのため、ダイエット効果が高く、摂った後に運動することでより効果を上げることができます。血糖値の上昇を抑制する栄養素です。
効能
山うどに含まれるクロロゲン酸は抗酸化性を示す物質を含んでいるので、がんの発生予防やメラニンの発生を防ぐ働きがあります。それ以外にもこのような効能を期待することができます。
- 疲労回復
- 便秘予防・改善
- がん予防
- 美肌/美白効果
どんな味なの?
気になる山うどの味ですが特有の香りと苦味がありますが、山菜の味が苦手でなければ食べることができますよ。特に油で揚げることで苦味は緩和されるので、天ぷらや炒め物にすると食べやすいです。
うどの苦みの正体は、ポリフェノールの仲間である「クロロゲン酸」という成分。クロロゲン酸は「あく」の成分でもあります。軟白うどに比べ、山うどに多く含まれています。クロロゲン酸はとても優秀な成分であり、以下のような効果があるとされています。
アンチエイジング:活性酸素の発生を抑え、シワやシミなどの老化を防ぐ
ダイエットの味方:脂肪燃焼を促進したり、脂肪をため込まないようにする働きがある
糖尿病の予防:血糖値の急激な上昇を抑える働きがある
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塩漬けによる山うどの保存方法・作り方は?
山うどを塩漬けするにはどうすればいいの?とお困りの方は、こちらを参考にしてみてください。下処理方法と塩漬けの作り方をご紹介いたします。
下処理
山うどのアク抜き・下ごしらえについてご紹介します。アク抜きすることで苦味やえぐみが取れて食べやすくなるので、面倒でも絶対に必要な作業です。アクを抜くには、うど・水の他に「お酢」を使います。
- 適当なサイズに切り、固い節を取って皮を剥く
- 水400ccに対して小さじ1杯のお酢を入れる
- カットした山うどを入れ、10分ほど酢水にさらす
こうすることで山うどのアクが酢水に流れ出て、苦味やえぐみを緩和します。酢水にさらすのは10分程度にし、それ以上は漬けないようにしましょう。長時間つけ続けると、山うどが水っぽくなる原因となります。
ちなみに、お酢がない時はそのまま冷水に浸けてもOKですが、代わりにレモン汁やポン酢など、酸性の調味料を入れることで代用できます。
塩漬けの作り方
あく抜きし終わった山うどを塩漬けにする手順はこちらです。山うど1kgあたりに使用する塩の量は280gです。
- 漬物用の容器に適当なサイズにカットした山うどを入れる
- 一段入れたら塩を入れ、続いて山うどをまた一段入れる
- 山うどと塩を交互に入れたら、差し水(100cc)をうどの周りにかける
- 重石をして冷暗所に置き、約1ヶ月待てば完成
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山うどは塩漬けで長期保存できる!
山うどは塩漬けにするまで約1ヶ月かかりますが、完成後も長期的に保存することができます。その保存期限はこちらです。
保存期限
塩漬けにした山うどの保存期限は、半年〜1年も日持ちします!塩には殺菌作用があるので、長期間保存していても傷みにくいのです。 使用する塩の量が多いほど保存期限は長くなります 。
保存食として
山うどの塩漬けは長くて1年日持ちするので、昔から保存食として食べられていました。最近では山うどを塩漬けする家庭は減ってきましたが、保存食として重宝するので扱う機会があれば挑戦してみてくださいね。
詳しくはこの記事をチェック!
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食べる時の塩抜きの方法
山うどの塩漬けは、塩がしっかり染み込んでいるのでそのまま食べるとかなりしょっぱいです。そのため、食べる前には「塩抜き」作業が必要になります。塩抜きの方法はこちらです。
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- 山うどの重さの3倍の水を鍋に入れ、山うども入れて40分弱火で煮る
- 火からおろし、冷水にさらしたらそのまま1日置く
塩抜きには最低1日かかってしまいます。沸騰しない程度の弱火でコトコト煮たら、さまして冷水をかけて放置することによって染み込んだ塩分が抜けていくのです。手間と時間はかかりますが、この作業をしないとしょっぱくて食べられないので注意しましょう。
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まとめ
「山うどの塩漬け」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- 山うどは塩漬けすることによって最長1年日持ちする!
- 山うどの塩漬けを食べる際は、「塩抜き」作業が必要になる
うどはなかなか食べる機会がない山菜かと思いますので、旬の時期には是非うど料理を家庭で堪能してみてくださいね。
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