皆さんは大和芋という食材をご存知ですか?大和芋はつくね芋とも言われる食材で、すりおろしてとろろにして食べるのがとても美味しい食材です。特徴から長芋や自然薯などと同じものと考えられがちですが、見た目や食感などを全く別物です。
今回の記事では大和芋(つくねいも)とはどのような食材なのか、保存方法や腐った時のサインなどを紹介していきたいと思います。
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目次
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大和芋(つくねいも)ってどんな食材?
読み方 | つくねいも (やまといも) |
旬の時期 | 秋頃~早春(10月~3月) |
主な生産地 | 三重県・奈良県・兵庫県・石川県・青森県など |
種類 | ヤマノイモ属ナガイモ種ツクネイモ群 |
読み方
つくねいも(関西地方ではやまといも)と呼ばれています。日本で栽培されている山芋は自然薯を除いてはナガイモ種に分類されており、形状によってナガイモ群・ツクネイモ群・イチョウイモ群と3種類に分類されています。
関西地方ではつくねいもの事を大和芋、関東地方ではイチョウイモのことをやまといもと呼ぶことがあるので、産地を確認するようにしましょう。
特徴(サイズ、味、形状など)
大和芋は丸みを帯びたゴツゴツとした形状で250〜350g程度の重さがあり、他の品種に比べて水分量が少なく粘り気が強いのが特徴的です。購入する際は、できるだけ土が多く付いたもの・しっとりと湿ったもの・重みを感じられるものを選ぶと保存が長くできます。
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大和芋と自然薯の違い
大和芋も自然薯も総称である山芋に含まれますが、形状が大きく違います。大和芋は丸みを帯びた形状ですが、自然薯は細長くクネクネとした形状をしています。
共に粘り気はとても強いですが、自然薯は基本的には日本原産で山野に自生しているのに対して、大和芋は産地が限定的で栽培が難しいと言われています。自然薯も栽培されるものが増えてきましたが、自生しているものに比べると粘り気がやや弱まります。
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大和芋ってどこで手に入るの?
主な産地
大和芋は、三重県・奈良県・兵庫県・石川県・青森県などで栽培されています。大和芋は各産地でご当地食材として様々な名前がついたものがあり、産地の土壌環境を活かした栽培がされています。
三重県を中心に奈良県などで栽培されている「伊勢いも」、兵庫県の丹波地方で主に栽培されている「丹波いも」、石川県で栽培されている「加賀の丸いも」などがご当地つくねいもとして有名ですが、北海道から本州各地で大和芋は広く栽培されています。
大和芋の旬は?
大和芋の旬の時期は秋頃~早春(10月~3月)です。10月頃から収穫が始まりますが、大和芋は貯蔵性に優れているので翌年の春頃まで持ちます。全国的にスーパーに出回ることもありますが、レア食材なのでなかなか見ることはできないかもしれません。すりおろされて加工されたパックで販売されていることもあります。
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大和芋を長持ちさせる保存方法|常温・冷蔵・冷凍の保存期間の目安
では次は大和芋と長持ちさせる保存方法について解説していきたいと思います。まずは保存方法別の保存期間の目安を以下にまとめてみましたので確認してください。
<【保存方法別】保存期間の目安>
- 常温: 約1ヶ月
- 冷蔵: 約1ヶ月
- 冷凍: 約1ヶ月
それぞれの保存方法まとめ
ではそれぞれの保存方法の詳細な解説をしていきますね。
大和芋を丸ごと常温保存する場合
- おがくずと一緒に冷暗所へ…箱の蓋を閉じて冷暗所へ
- おがくずがない場合は新聞紙に包む…風通しのいい冷暗所へ
- むきだしの時は新聞紙に包む…日光を避けた冷暗所へ
常温保存する場合はそのまま置いておかずに、湿気を避けることができるように道具を使うのが一般的です。新聞紙を使えば簡単に保存ができるので試してみてください。
冷蔵保存の場合
大和芋は冷蔵保存で約1ヶ月日持ちします。
<まるごと1本保存する場合>
- 新聞紙で包む
- 丸ごと1本を新聞紙で包みます
- 冷蔵庫の野菜室で保存
- 保存袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存
<カットされている場合>
切り口が空気に触れることによって乾燥や酸化の原因になるので、キッチンペーパーでしっかり包んで冷蔵庫で保存します。
- ぬめりをとる
- 断面のぬめりをとっておく
- キッチンペーパーで包む
- 断面をキッチンペーパーで包んで、輪ゴムでとめます
- 冷蔵庫の野菜室で保存
- 新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室で保存
冷凍保存する場合
大和芋は冷凍保存で約1ヶ月日持ちします。
<すりおろした場合>
- 大和芋をすりおろした状態にする
- すりおろした大和芋を冷凍用の保存袋に入れます
- 冷凍庫で平らにして保存
- なるべく冷凍庫で平らに保存します
箸などで折り目をつけておいたり、平らにしておくことで次使う分だけ割って使えるので便利です◎製氷皿入れて冷凍することもできます。その際は、凍ったらすぐに取り出して冷凍用保存袋に入れて保存しましょう。
<皮付きの場合>
- ラップでしっかり包む
- 少量しか使わない方は、皮付きの大和芋をラップで包みます
- 冷凍用保存袋に入れる
- 保存袋に入れたら冷凍庫で保存する
食べる際は凍ったまますりおろすことができます。味が失われないように自然解凍することをおすすめします。すぐ食べたい方は、流水解凍しましょう。
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腐っているときのサインとは?
次は保存している大和芋が食べることができる状態なのかについて解説していきたいと思います。
こうなっていたら食べないで!
- 変色:黒や茶色、黄色に変色している
- 感触:どろどろ溶けている
- 臭い:カビくさい臭いがする
- 味:酸っぱい味がする
このような状態の大和芋は微生物による腐敗が進んでしまっている状態です。ほとんどの場合はお腹を壊したりなど食中毒をきたす可能性がありますので絶対に食べないようにしてください。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?普段私たちがよく食べている長芋とは全く別物な食材だということが分かっていただけたと思います。あまりよく見る食材ではありませんので、扱いに困ってしまいがちですがそこまで難しい扱いを必要とする食材ではありませんので、気軽に手に取っていただければと思います。
この記事をまとめると
- 大和芋はつくね芋とも呼ばれ、とろろにして食べるのがオススメ
- 保存性能に優れている食材である
- 常温保存・冷蔵保存・冷凍保存ることができる
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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