山の芋は生で食べることができるの?山芋と長芋とろろにするとおいしいのはどっち?

皆さんは山芋や長いもをよく食べますか?どちらもすりおろしてとろろににして食べたり、海藻と混ぜてサラダのトッピングに使ったりしますよね!山芋と長いもは、じゃがいもやサツマイモと同じイモという名前がついているのに、どうして「生」で食べることができるのか疑問に思ったことはありませんか?

今回の記事では山芋と長いもの違いや、栄養価、どうして生で食べることができるのかについて紹介していきたいと思います。

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山の芋「ヤマノイモ」とは?

山芋と長芋は違う?

山芋と長いもの違いをお伝えする前に、基本的なことから説明していきますね!実は「山芋」という品種は存在しないのです山芋は「ヤマノイモ科」に属する芋たちの総称のことを言うのです。

長いもは「ヤマノイモ科」の芋なので、実は山芋と長いもは同じものなのです。ではスーパーに売られている「山芋」とはいったい何なのかというと、ほとんどがイチョウ芋かつくね芋という品種が山芋として販売されています。

山芋と長いもの栄養価

山芋と長いもの栄養価には「ほとんど違いがない」といわれています。特徴的なのはカリウムなどのミネラルが豊富に含まれていることや、胃粘膜を守るぬめぬめ成分が含まれている事です。山芋と長芋の違いとしては、山芋は粘りが強く甘みが強い特徴を持つのに対して、長芋は水分量が多く粘り気は少し少なめであると言えます。 

ミネラルとは?
ミネラルとは、生体を構成する主要4元素である酸素・炭素・水素・窒素以外の総称で「無機質」とも呼ばれます。私たちの体を構成する元素は、およそ95%を主要4元素が占めており、ミネラルは残りの5%ほどです。しかしこのわずかなミネラルは、骨や筋肉の元となったり、体の調子を整えたりといった重要な役割を果たしています。

 

ミネラルは体内で作ることができないため食事などから摂取する必要があるとされており、糖質・脂質・たんぱく質・ビタミンと並んで五大栄養素の一つにも数えられています。ミネラルは不足すると欠乏症などの問題が生じますが、一方で過剰に摂取することによっても問題が起こると言われています。

 

「必須ミネラル」:ナトリウム、マグネシウム、リン、イオウ、塩素、カリウム、カルシウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、セレン、モリブデン、ヨウ素※引用:トリムミズラボ

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芋なのに生で食べることができるのはなぜ?

山芋や長いもはサツマイモやじゃがいもと同じ「芋」なのに、どうして生で食べることができるのでしょうか。次の項目では、山芋と長いもを生で食べることができる理由を紹介します。

消化酵素のおかげ

芋の中でも山芋と長いもには消化酵素である「ジアスターゼ」が豊富に含まれています。これはイモ類においては非常に珍しいのです。これがデンプンの消化を助けてくれるので、生で食べても消化がスムーズに行われるため胃がもたれることなく食べることができます。

山芋はすりおろすのがおすすめ

山芋に分類されるイチョウ芋やつくね芋は、長いもに比べて強い粘りがあるので「すりおろして」食べるのがおすすめです。マグロの山掛けやとろろご飯にして食べると、ふわふわの山芋がとても美味しいですよ!

長いもはすりおろしてもOK、切るだけでもOK

一方長いもは、水分量が山芋に比べて多いので、すりおろしても山芋のような感がでません。もちろんすりおろして食べることもできますが、皮をむいた長いもを直接切ってサラダや和え物に加えると、山芋のシャキシャキした食感がアクセントになっておいしく食べることができます。

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加熱しても美味しい?

山芋や長いもは生で食べることができると説明しましたが、実は「加熱する」ことによって、食感が大きく変わります。加熱することによって主成分であるデンプンが変性し、よりふわふわほくほくとした食感になります。

山芋や長芋輪切りにしてソテーなどにすると、粘りのあるモチモチ感を楽しむことができますよ。グラタンや揚げ物使えば、ふわふわとした食感が加わることで食べ応えが増し、主役級のおかずになってくれるでしょう。

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山芋も長芋も切ったらすぐに酢水へ!

最後に、山芋と長芋を調理する時に少し気をつけた方が良いポイントをお伝えします。これらの食材は「アクが強い」食品なので、皮を剥くとすぐに酸化し始め、色が変わってしまいます。皮を剥いたらすぐに酢水にさらすことで変色を防ぐことができますよ。

大体10分ぐらい酢水につけておくと良いでしょう。 

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まとめ

いかがでしたでしょうか?山芋と長芋は大きく違いがないということが分かっていただけたでしょうか。とろろを作りたいときなど、どちらを選んでも食感以外にそこまで大きな違いはありませんので心配せずに手に入れられるものを購入するとよいでしょう。また加熱することで食感や味わいが変わるので、是非一度ご家庭で楽しんでみてください。

この記事をまとめると

  • 山芋も長いももどちらも「ヤマノイモ科」のイモである!
  • 山芋は長芋に比べ粘りが強く甘みが強いので、とろろにするとふわふわに仕上がる
  • 長いもは水分量が多いので、みずみずしくシャキシャキとした食感が楽しめる
  • どちらも皮を剥いたら酸化しないように酢水につけておこう

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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