焼きナスアレルギーの主な症状|赤ちゃんは離乳食でいつから食べられる?

どんなものにでもアレルギーの可能性はありますが、なすにもアレルギーがあるって知っていましたか?今回は

  • 焼きナスでもアレルギーになる?
  • ナスアレルギーの主な症状
  • 症状が出るまでの時間はどれくらい?
  • 赤ちゃんは離乳食でいつから食べられる?
について詳しく解説していきます。もしもなすを食べて異変があるとしたら、それはアレルギーかもしれません。

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焼きナスでもアレルギーになる?

焼きなすでアレルギーなんて、本当にあるのでしょうか?

原因物質

なすを食べると舌や口周りが痛い、ピリピリする。そんなときに考えられる理由は2種類あります。

  • 仮性アレルゲン
  • 口腔アレルギー症候群

どちらもアレルギーには違いありませんが、その原因が違います

仮性アレルゲンとは、特定の成分によってアレルギーに似た症状が出てしまうもののこと。

なすの場合は、なすに含まれるヒスタミンやチラミン、アセチルコリンといった成分で起こることがあります。

●仮性アレルゲンの特徴

  • 食べた直後に発症
  • 1時間ほどで治まる
  • かゆみ、胃痛、吐き気、蕁麻疹、咳、下痢など様々な症状
  • 毎回発症するとは限らない

こうやって見るとアレルギーそっくりですよね。ですが必ず症状が出るとは限らないところが厄介です。

これが正確にはアレルギーとは違い、「仮性」と言われる所以です。

また、症状の強さは原因となる化学物質の摂取量によっても変わってきます

●口腔アレルギー症候群の特徴

  • 食後5分ほどで発症
  • 舌、くちびる、喉など口周りだけに痛みやかゆみが出る
  • 生の野菜やフルーツで出やすい
  • 花粉症である

口腔アレルギー症候群は、症状が出るのが口周りだけ、という特徴に当てはまるなら可能性は高いと言えるでしょう。

なすは花粉症を引き起こすスギやイネと構造がよく似ているため、口の粘膜になすが触れると花粉症と同様のアレルギー反応が出てしまうことがあります。

そのため、特に花粉症の人は注意が必要です。

スギやイネの花粉症で、かつなすを食べると症状が出るのであれば、それはおそらく口腔アレルギー症候群でしょう。

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ナスアレルギーの主な症状

仮性アレルゲンで起こりうるアレルギー症状について、順番に解説します。

蕁麻疹

仮性アレルゲンは一般的な食物アレルギーと同様に、皮膚の赤みやかゆみなどのアレルギー症状を引き起こすことがあります。

下痢・腹痛

仮性アレルゲンであっても一般的なアレルギー反応と変わらず下痢や腹痛が起こる場合があります。

これは体にとって有害な物質を体外に排出しようという、体の正常なはたらきによるものです。

非常につらいですが、すべて出し切ってしまえば症状は治まります。

嘔吐・吐き気

下痢と同じく、有害物質を排出するために吐き気や嘔吐といった症状が起こる場合があります。

こちらも出し切れば症状は治まります。

ただしここまで来ればどちらかと言えば重篤な症状です。

自分だけでなんとかしようとせず、医療機関の受診も考えてみてくださいね。

発熱

アレルギーが原因で発熱した場合、市販の解熱剤などでは効果がないことがあります。

これは体内の有害物質に反応して発熱しているため、まずはその有害物質を排出する必要があるからです。

症状が重いようなら医療機関の受診を。寝ていれば治る風邪などとはわけが違いますよ。

アナフィラキシー

急激なアレルギー反応によって強いアレルギー症状を起こす場合があります。

それがアナフィラキシーショックです。

たとえ仮性アレルゲンであっても、重篤化すればアナフィラキシーショックを起こす危険性があります。

症状が軽い場合は、なにが原因なのかを見極めましょう。

自分の体に合うもの、合わないものを知っていることはとても大切です。

ただし症状が重い場合や原因を特定できない場合には、医療機関を受診することをおすすめします。

よくわからないままとりあえず市販薬を飲む、なんていうことのないように注意してくださいね。

症状が出るまでの時間はどれくらい?

仮性アレルゲンなら、食べた直後に発症します。

口腔アレルギー症候群の場合は少しタイムラグがあり、食後5分ほどで発症します。

ここからも自分の体がなにに反応しているのか、考えることができますね。

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赤ちゃんは離乳食でいつから食べられる?

赤ちゃんの離乳食としてなすを与えることはできるのでしょうか?

与えられる時期

口腔アレルギー症候群は、実は大人のほうが発症しやすいアレルギーです。

赤ちゃんに気を付けるべきは、仮性アレルゲンです。

大人と違って赤ちゃんはアレルギー症状を起こしやすいものです。これはじゅうぶんな免疫機能が備わっていないため。

非常にまれですが、なすでもアレルギーは発生します。

離乳食として与えるなら、後期からがおすすめ。ある程度免疫機能が発達してからにしましょう。

与える時の注意点

初めてなすを与える場合に注意すべき点は、次の4つです。

  1. 初めて与える食材はなすだけにする
  2. 最初は少量与える
  3. 赤ちゃんの体調がいいときに与える
  4. 病院があいている平日の昼間にする

初めて与える食材が複数あると、症状が起きたときにどれが原因か判断がつきませんよね。

赤ちゃんには初めての食材は一食につきひとつ、と決めて与えるようにしましょう。

初めから大量に与えてしまうと、万が一アレルギー症状が出たときに危険性が高まります

はじめは少量を、よく様子を見ながら与えてくださいね。

大人でも体調が悪ければ食あたりなどを起こすことがあります。

わざわざ赤ちゃんの体調が悪いときに、初めて食べるものを与える必要はありませんよね。

また、万が一、赤ちゃんになにか不調が起きた場合、病院があいていないと不安になりますよね。

平日の昼間、なにかあってもすぐに病院に駆け込める時間帯での摂取が望ましいです。

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まとめ

なすのアレルギーについてご理解いただけましたか?

この記事をまとめると

  • なすのアレルギーは2種類、仮性アレルゲンと口腔アレルギー症候群に注意
  • アレルギー反応が起こった時間やその症状で原因を見極めよう
  • 赤ちゃんには仮性アレルゲンの可能性があるため、じゅうぶんな注意が必要

なすにアレルギーがあるなんて驚きかもしれませんが、アレルギーというのはなんにでも可能性はあるものです。

自分の体になにがよくてなにが合わないのか、知っておくことが大切ですね。

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