ワカサギは年間を通して流通される魚で、スーパーにもいつもあるというイメージの魚です。下処理が必要なく、丸ごと食べられるので、忙しい平日の夕食にもおススメの食材です。今回はそんなワカサギの美味しい食べ方とともに、どんな栄養が含まれるのかをご紹介していきたいと思います。
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目次
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ワカサギとはどんな魚?
特徴
ワカサギはキュウリウオ目キュウリウオ科の小型の魚です。淡水でも生きることができるため、湖やダムにも放流されています。
ワカサギの名前の由来は2つあり、一つは、徳川家11代将軍徳川家斉に年貢として納められたことから公魚(わかさぎ)と呼ばれているとされるものです。
もう一つの由来は、「わか=幼い」+「さぎ=小魚」という意味があるとされるものです。
どんな味?まずい?美味しい?
ワカサギはは鱗や内臓を取る必要が無く、水洗いしたらそのまま調理できる魚です。丸ごと食べるため、ほのかな内臓の苦みを感じますが、かえってそれが美味しいという人もいるほど気になりません。身は比較的淡泊な味わいです。
旬の時期
ワカサギは通年を通して漁獲される魚ですが、旬は冬~春にかけてです。旬に獲れるワカサギは子持ちのメスが多く美味しいです。
旬ではない秋口に獲れるワカサギは小ぶりであることが多いですが、骨も柔らかいので、天ぷらにして食べると美味しいです。
産地
ワカサギは千葉県や茨城県の太平洋側と、島根県~北海道の日本海側で広く生息しています。漁獲量は青森県、北海道、茨城県、秋田県の順で多いです。
東北地方と関東の一部の地域では極寒の冬に氷上で氷に穴をあけて釣り糸を垂らすワカサギ釣りを楽しむこともできます。
ワカサギに含まれる栄養成分と効果
栄養素
- タンパク質
- ビタミンD
- ビタミンB6、B12
- カルシウム
ワカサギは小型の魚ですが、内臓や骨も丸ごと食べられることから、ビタミンB6やビタミンB12は、体の発育に欠かせないビタミンで、ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける働きがあります。
また、ワカサギは旨味成分であるアミノ酸が豊富に含まれています。
効果効能
- 骨粗しょう症予防
- 貧血予防
- からだの成長を促す
- 心を落ち着かせる
ワカサギは骨も丸ごと食べる上に、カルシウムの吸収を助ける働きのあるビタミンDも含むため、効率よくカルシウム摂取ができます。牛乳が苦手な人やアレルギーがある人、牛乳の脂肪分が気になる人におススメの食材といえます。
また、ワカサギは内臓も丸ごと食べるため、鉄摂りやすく、貧血予防にも効果的ですよ。
更にビタミンB6はアミノ酸の代謝と関わっていて、神経伝達物質の合成を促す作用があるので、心を落ち着かせたいときに取り入れたい栄養素です。
ワカサギに含まれるビタミンやタンパク質、カルシウムは、血や筋肉を作る素ですから、成長期の子供に食べさせたい食材ですね。
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ワカサギの食べ過ぎは体に悪い?
毒性はない
ワカサギにはフグのような毒性はありません。ですが、生で食べることはおすすめしません。皮などに生息しているワカサギには菌が付着していたり、寄生虫に寄生されている可能性が高く、生で食べるのは危険です。
加熱すれば寄生虫問題もOK
ワカサギに寄生している寄生虫は加熱することで死滅します。魚の寄生虫で有名な「アニサキス」はワカサギには寄生しませんが、ワカサギは淡水魚に寄生する有棘顎口虫(ゆうきょくがっこうちゅう)という寄生虫が帰省している可能性があります。
有棘顎口虫は人間の体内では成虫になれず、幼虫のまま体内を移動します。その時に移動した皮膚はみみずばれのようになり、目や脳に移動することもあり、失明や麻痺、最悪の場合死につながる怖い寄生虫です。
有棘顎口虫はしっかり過熱することで死滅しますから、カワサギは必ずしっかり火を通してから食べるようにしましょう。
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ワカサギの美味しい食べ方
天ぷら
ワカサギを水洗いしたら、きっぴんペーパーでしっかり水気を取り、衣をつけて天ぷらにしましょう。レモンやライムを絞って、塩をつけて食べると、ほのかな内臓の苦みがとても美味しいです。
佃煮
ワカサギと言ったら佃煮!という人もいるほど、ワカサギの佃煮は大人気です。佃煮にする場合は小ぶりなワカサギを選んで作ると良いでしょう。作り方は簡単です。
- ワカサギはよく水洗いする
- フライパンに醤油、酒、砂糖、水あめ、水を煮立たせる
- ワカサギを入れて弱火でじっくり煮る
上手に作るコツは、似ている途中でかき混ぜないことです。かき混ぜてしまうと身がバラバラになってしまうので注意しましょう。佃煮にすると日持ちもするので、ワカサギがたくさん手に入ったらぜひ作ってみてくださいね。
唐揚げ
ワカサギをにんにく、しょうが、醤油、酒の調味液に20分ほど漬けてから、片栗粉をまぶして揚げると、とても美味しい唐揚げになります。しっかり火を通すので、お弁当のおかずにもおススメですよ。
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まとめ
いかがでしたか?鱗をや内臓を取る必要もなく、水洗いだけで下処理が簡単なワカサギ。通年を通して食べられるワカサギですが旬があることも分かりましたね!今回の内容をまとめると、
この記事をまとめると
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ワカサギは成長期の子供に必要な栄養がたっぷり
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ワカサギは牛乳が飲めない人のカルシウム補給におススメ
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ワカサギは毒はないが生で食べるのは危険
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唐揚げや佃煮にすると美味しい
と言う内容をご紹介してきました。ワカサギは春と秋とではまた違う美味しさもあることが分かりましたね。通年を通していろいろな食べ方をしていきたいですね。