フランス料理などで使われる「ワインビネガー」。日本ではあまり馴染みのない調味料ですよね。ワインビネガーとは何から作られどのように使用されるのでしょうか?バルサミコ酢との違いは?そこで今回は
- ワインビネガーとは
- バルサミコ酢とは
- ワインビネガーにも種類が
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目次
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ワインビネガーとは
ワインビネガーとはブドウから製造される、「ワイン酢」「ブドウ酢」などと呼ばれる果実酢の一つです。酸化してしまったワインを消化しようと料理に使われ始めたのが起源と言われています。
特徴
フランス発祥で、現地ではお酢=ワインビネガーの認識があるほど一般的に用いられる調味料です。大きく分けて2種類あり、それぞれ色味は原材料によって異なります。赤ワインから作られたら赤色、白ワインから作られたら透明となります。
ワインビネガーの製造過程
- ブドウにワイン酵母を入れて発酵させる
- 酢酸菌を加える
- ワインを都度追加しながら熟成するのを待つ
特徴的なのは酵母菌や酢酸菌を加えて熟成させることです。バルサミコ酢に比べて熟成期間が短く、数か月で完成しますので、家庭料理で用いられるほど普及しています。
味・風味
ブドウから作られるだけあってフルーティーな風味となっています。同じくブドウから作られるバルサミコ酢と比べてあっさりした印象を受けます。
また、後述しますが、赤ワインビネガーと白ワインビネガーでも大きな違いがありますので、用途に合ったものを使用しましょう。
使い方
料理の味付けに使用されることが多い調味料です。ブドウ由来のフルーティーな酸味を出したいときや隠し味として入れたいときに用いられます。
お酢ですので脂っぽい料理を酸味でさっぱりさせたり、生臭さやクセのある味わいを緩和したりするのに適しています。
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バルサミコ酢とは
バルサミコ酢とは、ワインビネガーと同じくブドウから作られるお酢です。高級な調味料で熟成期間が長いほど価値が高いです。
大量生産に向かないこと、その為高級品であることより流通しにくいので、庶民でも手が届くような類似品が作られています。
ブドウ酢に添加物を加えてバルサミコ酢風にしているもので、安価で製造期間も短いので代用品として使用されることも多いようです。
特徴
イタリア発祥で、「アチェート・バルサミコ」とも呼ばれます。色は濃い茶色から黒っぽく、ワインビネガーよりもブドウの風味が強く、濃厚です。
バルサミコ酢の製造過程
- ブドウから果汁を絞る
- 煮詰める
- 木製の樽の中で熟成させる
ワインビネガーは酵母菌や酢酸菌を使用しますが、バルサミコ酢には使用されません。また、熟成期間は年単位と、長期に渡りゆっくりと熟成させます。
味・風味
ワインビネガーに比べ、芳香性が強いお酢です。木製の樽に使用される材質や熟成にかかった期間などで風味や価値が変わってきます。お酢というよりワインに似たような特性を持っていますね。
ちなみに、25年以上熟成されると「エクストラヴェッキオ」と呼ばれる高級品になります。
使い方
料理の味付けにしては存在感抜群過ぎますので、取り入れるのは難しいかもしれません。主役級の風味や濃厚さを生かし、ドレッシングやソースなどに用いられることが多いです。
また、アイスクリームにかける等、デザートに使用されることもあるようです。
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ワインビネガーにも種類が
ワインビネガーは大きく分けて赤ワインビネガーと白ワインビネガーの2種類あります。それぞれ特徴が異なりますので、用途に合わせて使用しましょう。
赤ワインビネガー
赤ワインを使用して製造されるお酢です。赤い色が特徴的で、少々クセのある風味でコク深い味わいとなっています。肉の煮込み料理と相性が良いです。
赤ワインビネガーの使用例
- マリネ
- カレー
- ローストビーフ
- ガスパッチョ
- 煮込み料理
がっつりとした料理の味付けとして用いられる印象がありますね。中にはハンバーグに入れるレシピもありました。
白ワインビネガー
白ワインを使用して製造されるお酢です。見た目は透明で、渋みや苦みなどクセが少なく、すっきりとした酸味とかおりが特徴的です。マリネやカルパッチョといった魚料理、野菜料理と相性が良いです。
白ワインビネガーの使用例
- フレンチドレッシング
- ピクルス
- ラぺ
- エスカベッシュ
- タラトゥイユ
初めて聞く料理もあったかと思います。印象としては野菜をたっぷり使用した料理など、口当たりが軽い料理と相性が良さそうです。
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まとめ
「ワインビネガーとバルサミコ酢の違いや用途」などについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- ワインビネガーはブドウ酢のことで赤ワインビネガーと白ワインビネガーに大分される
- バルサミコ酢もブドウから作られるお酢だが、何年もかけて熟成され、ワインビネガーよりも濃厚
- 赤ワインビネガーは肉料理などがっつりとした料理と相性が良い
- 白ワインビネガーは魚料理や野菜料理など、さっぱりした料理と相性が良い
馴染みのない調味料ですので、最初は使い方が難しいかと思います。近年は日本でも用いられるようになり、アレンジレシピも出ていますので興味がありましたらチェックしてみてください!
慣れてきたら赤ワインビネガー、白ワインビネガー、バルサミコ酢と使い分けてみるのも面白いですね。
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