小麦のアレルギー症状は?大人はもちろん赤ちゃんも離乳食に気を付けて

小麦は、食物アレルギーの第3位に位置する重要なアレルゲンです。厚労省の研究班のデータでは約12%を占めています。小麦アレルギーは非常にこわいアレルギーで、アレルギーと知らずに摂取してしまうと命の危険にもつながります。今回はそんな「小麦アレルギー」について以下の内容に沿ってご紹介していきます。

  • 小麦アレルギーの症状は?
  • 気を付けるべき食べ物
  • 赤ちゃんの離乳食も気を付けるべき
  • アレルギーの検査

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小麦アレルギーの症状・特徴は?

「小麦アレルギー」の症状は、軽度から重度まで広範囲の症状があります。具体的な症状は、軽度~中度の症状は、蕁麻疹、かゆみなどの皮膚に出る症状や下痢、腹痛などの胃腸にでる症状、くしゃみ、鼻水といった症状、喘息や呼吸困難などの呼吸器症状などがあげられます。重度であればいきなり呼吸ができなくなったり血圧が下がったりする「アナフィラキシーショック」を起こす場合もあります。

症状は出るまでの時間は?

小麦アレルギーには実は種類があり、それにより症状が出る時間や条件が変わってきます。

  • 即時型アレルギー:小麦の摂取後から2時間以内にアレルギー症状が出る
  • パン職人喘息:小麦を吸入することで症状が出る
  • 接触性皮膚炎:小麦に接触することで症状が出る
  • 小麦依存性運動誘発アナフィラキシー:小麦摂取後に運動負荷が加わることで症状出る

主なアレルギー症状

  • 皮膚:蕁麻疹・かゆみ症状は、蚊に刺されたような、赤みをもった膨らみが出ることが特徴です。通常は24時間以内に、消えます。強いかゆみが伴うことも特徴として上げられます。チクチクする、焼けるような痛みを伴うこともあるといいます。蕁麻疹が現れる部位はさまざまで、顔を含め全身のどの部位にも症状が出ます。
  • 消化器:腹痛、吐き気、嘔吐、下痢、血便の症状がでます。
  • 粘膜:口の中やのどの違和感や腫れ、かゆみやイガイガ感、声がかれる、くしゃみ、鼻づまり、舌がピリピリして痛みを訴えるほどの症状などが出ます。
  • 呼吸器:ぜん息のような呼吸になり、声がかわる、咳がとまらない、呼吸がうまくできないなどの症状が出ます。

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小麦アレルギーの人が気を付けるべき食べ物

<注意すべき食品>

  • 小麦粉:パン、パン粉、うどん、そうめん、日本そば、ラーメン、スパゲッティ、マカロニ、麩
  • 小麦を使った料理:シチュー、グラタン、天ぷら、フライの衣、カレールウ、シチューの素、ぎょうざ、シューマイ、春巻
  • 小麦加工品:小麦胚芽油、麦茶、しょうゆ、ビール、ウィスキー
  • 小麦を使ったおやつ:クッキー、ドーナツ、ケーキ、ホットケーキ、麦芽ドリンク

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赤ちゃんも小麦アレルギーに気を付けて

アレルギー食物アレルギーを持っている人は、全年齢を通して約1~2%程度とされています。特に赤ちゃん(乳児)に多く、おおよそ10人にひとりが発症しているようです。

赤ちゃんの場合、胃腸の消化吸収機能がまだ十分に備わっておらず、小麦に含まれる成分をきちんと分解できません。そのため小麦アレルギーなどの食物アレルギーを引き起こしやすいのです。

離乳食を気を付ける

赤ちゃんが食事を覚える第一歩となる離乳食はとても重要となります。食事を気を付けるためにはアレルギーに関する正しい知識を持つことが大切です。赤ちゃんの体調をみながら、少しずつ与えてあげると良いです。

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是非とも小麦アレルギー診断を

アレルギー症状アレルギーの診断は、該当の食べ物を食べたあとの症状をしっかりと把握することが大切です。量や、症状の様子、食べてから症状が出るまでの経過時間などを覚えておきましょう。

検査方法

アレルギー検査には以下の種類があります。時間がかかるものから短時間で分かるものもあります。どの検査をするかは医師と相談し、決定していきます。

  • 血液検査(IgE抗体):血液を検査して、IgE抗体を調べる検査
  • 血液検査(ヒスタミン遊離試験):血液とアレルゲンを混ぜ合わせて反応させ、実際のアレルギー反応と同じようにヒスタミンが作られてくるかどうかを調べる検査
  • 皮膚プリックテスト(スクラッチテスト):アレルゲンの試薬を皮膚に1滴のせて、専用の針で皮膚に小さな傷をつけ15分後に判定をする検査
  • 食物除去試験:疑わしい食品を2-4週間完全に除去して症状が改善するかを観察する方法
  • 食物負荷試験:実際に食べてみて症状を観察する方法

まとめ

この記事をまとめると

  • 小麦アレルギーにも種類がある
  • 症状は軽度~重度まで幅広い
  • 食物アレルギーは赤ちゃんの10人にひとりが発症
  • 自己判断は危険!アレルギー検査がおすすめ

いかがだったでしょうか。食物アレルギーを発症する子どもが増えているのは、食生活の変化によるものだといわれています。アレルゲンが多く含まれている食品を摂取することで発症することもあるそうなので、赤ちゃんに与える食べ物は特に注意してあげる必要がありそうです。

食物アレルギーがあるかは正直食べて見ないとわからないため、赤ちゃんにあたえる食べ物などはきちんと記録しておくと発症時に適切な対応ができるでしょう。

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