わらびの塩漬けの食べ方は?茶色?溶ける?失敗する?おひたし・煮物に?

この冬の時期、わらびは保存食として大変重宝される山菜なのですが、皆様わらびを食べたことや調理されたことはありますか?案外水煮のわらびは食べたことはあっても調理された経験は少ないかもしれません。それくらいわらびは扱いが少々難しく嫌煙されがちだったりします。

そこで今回はそんな気持ちを払拭するためにわらびの塩漬けの扱い方や、その食べ方について知って頂けたらと思います。

  • わらびの特徴
  • わらびの塩漬けの作り方
  • わらびの塩漬けの食べ方

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わらびの特徴

わらびがどんなものか知っていますか?

わらびとは

わらび(蕨/ワラビ)は胞子によって繁殖を行うシダ植物の一種で、全国に自生しており、若芽を山菜として食用にします。比較的摘みやすい山菜で、山奥に入らなくてもちょっとした山や野で沢山採れます。

わらびの特徴

わらびは先端の葉が開く前の状態(先端がくるっと渦を巻いています)で収穫され、茎や開く前の葉の部分に産毛が沢山ついているのが特徴です。茎の色は黄緑色からやや赤褐色に近いものまで、日の当たり方や生育環境によって多少差があります。

土から出始めて間がないものは首の部分が垂れるように曲がっていたり渦を巻いたようなかたちをしており、料理店などではこうした見た目のものが珍重されます。成長するに従い長く伸び、真っ直ぐ上を向くようになります。

旬・主な産地

上記でも述べた通りわらびは全国各地で自生しており、比較的身近な里山でも気軽に採取できる山菜です。

  • :わらびの旬は九州の3月中旬頃に始まり4月中旬~5月の連休辺りに本州で旬を迎え、更に6月初旬位になると東北など北の地方が旬を迎えます
  • 主な産地:山形県、新潟県、秋田県(3県あわせて国内生産量の約53%を生産)

日持ち

わらびは採取してもすぐに食べることができません。わらびはあく抜きをした後、2~3日で使い切るのが基本です。

すぐ調理しない場合は、あく抜きを終えて水につけた状態のまま、冷蔵庫に入れて保存し、毎日水を取り替えることで1週間ほど日持ちします。

保存は冷蔵?それとも冷凍?

わらびの保存は冷蔵・冷凍どちらでも可能です。

冷蔵の場合は食感が損なわれずに楽しめる一方で、上記でも述べた通りあまり日持ちしないため1週間ほどで使い切る必要があります。

冷凍の場合は、およそ2ヶ月保存ができます。ただし、冷凍によってわらびの食感が変化してしまいますので保存したい期間やわらびの量によって適した保存方法を選びましょう。

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わらびの塩漬けの作り方

わらびは時間が経つにつれて段々硬くなってしまいます。そこで昔の人々はわらびを塩漬けにして保存していました。わらびは水に漬けて保存するよりも塩漬けにすることでより長く保存することができます。

塩漬けのメリット

わらびを塩漬けすることでわらびの持つ強力なアクが抜け、塩漬けすることにより保存効果が高められ1年ほど長持ちします。

塩漬けの手順

塩漬けの方法は所説あるのでこちらは一例としてご参考にしてください。

わらびの塩漬け手順
  1. 入手したわらびは重曹とともに沸騰した湯に入れてアク抜きをします
  2. しっかり形が残る程度の茹で加減にしましょう、茹ですぎると溶けてしまうことがあります
  3. 水気をしっかり絞ったわらびを清潔な容器に少し多いかなと思う程度の十分な量の塩とわらびを交互に敷き詰め、一番上が塩になるように敷き詰めてその上に重石を置き、1日経って余分な水分が出ていることを確認したら、重石の重さを軽くします

【塩漬けの注意点】

塩の量は少なすぎないようにすること

※塩漬けしているわらびから茶色の水分が出てきた場合は水を捨てましょう、アクが混ざった塩水に長時間浸かっていることで徐々に香りや風味も損なわれてしまうためです。

茶色に変色してしまう場合

わらびは採ってから短時間にアク抜きをしなければ緑色に保つのは難しい山菜です。販売している生のわらびは採取から時間が経っていることもあり茶色の物が多いですが、決して傷んでいるというわけではありません。

どうしても見た目が気になる場合は以下の事を試してみてください。

・わらびを採ってから短時間にアク抜きする

・山菜は漬けることにより色が悪くなるので、銅鍋を使うと鮮やかに仕上がる

保存方法・保存期間

塩漬けしたわらびの保存期間は最大で1年です。冷暗所で塩漬けにした状態で保存しましょう。

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わらびの塩漬けの食べ方

塩漬けの手間はありましたが、長く保存が利き、美味しさも凝縮されたわらびを是非ご堪能ください。

塩の抜き方

わらびの塩漬けの塩の抜き方
  1. 塩漬けしたわらびを使う時には塩抜きを行います。鍋に塩漬けのわらびと水を入れて火にかけ、沸騰する前に火を止めてわらびを裏返し、冷めるまで待ちます
  2. わらびに塩気が残っている場合は、何度か水を入れ替えて塩抜き作業を繰り返します。塩抜き作業の際、火にかけるのは一度のみですのでご注意ください

おひたし

わらびの素材を味わうならおひたしが一番かと思います。塩抜きしたわらびを食べやすい大きさに切り、上に鰹節などを散らし、醤油などをかけて召し上がります。

麺つゆなどで和えても美味しいですし、鰹節を混ぜて醤油で味付けても!お好みのお味でご堪能ください。

煮物

柔らかなわらびを堪能したいなら煮物がおすすめ!人参、椎茸、大根や里芋などお好きな煮物の具材と醤油・みりん・だし汁と共に煮込むだけです。ご飯のおかずにいかがでしょうか?

まとめ

この記事をまとめると

  • わらび(蕨/ワラビ)は胞子によって繁殖を行うシダ植物の一種です
  • わらびは先端の葉が開く前の状態(先端がくるっと渦を巻いています)で収穫され、茎や開く前の葉の部分に産毛が沢山ついているのが特徴です
  • わらびの旬は春~初夏にかけて、主な産地は山形県、新潟県、秋田県です
  • わらびはアク抜きをした上で2~3日で消費が基本とし、水につけた状態のまま冷蔵庫に入れて、毎日水を取り替えることで1週間ほど日持ちします
  • 冷蔵保存で1週間、冷凍保存2カ月ほど保存が可能です
  • わらびを塩漬けすることでわらびの持つ強力なアクが抜け、塩漬けすることにより保存効果が高められ1年ほど長持ちします

もうすぐお正月です、おせち料理の御煮しめにアクセントとしてわらびを添えてみてはいかがでしょうか。

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