わらび餅は常温NG?冷蔵・冷凍のどっちがおすすめ?腐るとどうなる?

皆さんはわらび餅はお好きですか?わらび餅といえば透明でプルプルして、きな粉や黒蜜などをかけて食べる日本を代表する和菓子ですが、頻繁に食べるものでもないのでなかなか保存の方法などを詳しく知っている方は少ないと思います。

今回の記事ではわらび餅とはどのような和菓子なのか、わらび餅の保存方法や保存期間について解説していきたいと思います。

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わらび餅ってどんな和菓子?

わらび餅は、平安時代の醍醐天皇が好んで食べていたと伝えられているほど有名な歴史のある和菓子のことをいいます。そのわらび餅に使われていたのは、植物のわらびの根から採取したデンプン「本わらび粉」です。これがわらび餅の語源になっています。

わらび粉ってどんなもの?

わらび粉(わらびこ)はわらびの根からとれるデンプンを乾燥させて粉末状にしたもので、とても粘りが強くデンプンの粉臭さがないのが特徴的です。

生成にはかなり手間がかかってしまいあまり生産量が多くできないため、比較的粉類の中でも高価な部類に入ります。

わらびの地下茎を掘り、叩いて、ほぐして、洗ってからデンプンを取り出して乾燥させる工程を経るとわらび粉になります。10kgのわらびの根っこから取れるわらび粉はわずか70gとされており目を掘り起こす作業は冬の寒い時期に行われるので、生産量が少なくなってしまうのも頷けますよね。

わらび餅の栄養成分

わらび粉を使ったわらび餅には、食物繊維やビタミンE・ビタミンB群・カロテンなどが含まれています。

見た目はシンプルなわらび餅ですが、実は栄養が多い食べ物なのです。食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がありますが、わらび餅には両方が含まれています。水溶性食物繊維よりも不溶性食物繊維が多く含まれていおかげで、便秘解消など整腸効果を期待することができます。

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わらび餅の賞味期限はどれくらい?

次はわらび餅の保存期間を目安について解説していきます。保存方法ごとに保存期間の目安をまとめたので、参考にしてください。

  • 常温保存:NG
  • 冷蔵保存:2~3日程度
  • 冷凍保存:1か月程度

常温保存は NG!

 わらび餅の保存期間は手作りなのか、お店で作られているものなのかによっても賞味期限が異なってきます。

店で売られているわらび餅の場合は保存料が含まれている可能性があり、比較的長く保存することができる場合がありますので、記載されている賞味期限をご確認ください。

手作りわらび餅の場合は直射日光を避けて出来るだけ涼しいところに置いておく必要がありますが、夏場の暑い時期のなら4~6時間程度、冬場の寒い時期でも半日程度で悪くなってしまう可能性がありますので、必ず冷蔵庫に入れて保存するようにしましょう。

冷蔵保存のポイント

わらび餅は冷蔵保存するとでんぷん質が劣化して硬くなりがちです。なので冷蔵保存も向いていないと言える食べ物です。

かといって常温で保存することができないので、作り置きにはあまり向かない食べ物だということを理解しておいてください。

冷蔵庫で保存する場合は保存した後にお湯で一度茹でると再び透明なわらび餅に戻りますので、作りたてのようなわらび餅を食べたい場合は冷蔵したわらび餅を茹でてすぐに氷水につけて冷やすと良いでしょう。

冷蔵庫で保存する場合はラップに包んで保存するかタッパーなどに入れて空気に触れないように保存することが大切になってきます。

冷凍保存のポイント

わらび餅を長期保存したいなら冷凍保存がオススメです。冷凍保存することで約一カ月ほど保存期間が延びます。

冷凍方法としては出来るだけ平らになるようにラップに包んで、フリーザーバッグなどに入れてしっかりと空気を抜いて保存してください。

可能であれば金属トレーの上に乗せて凍らせるなど急速冷凍で冷凍する方が良いでしょう。お使いの冷蔵庫に急速冷凍機能が付いているのであればぜひ活用してみてください。

解凍するときは常温で自然解凍させるようにしましょう。冷蔵庫に入れて解凍してしまうとでんぷん質が劣化してしまう可能性があるので、冷凍したものをそのまま食べたいのであれば常温で解凍がオススメです。再冷凍してしまうと食感が悪くなってしまいますし、衛生的にも良くないので注意しましょう。

固くなったわらび餅を復活させる方法

わらび餅はどうしても時間が経ってしまうとデンプンが老化してしまうため硬くなってしまいます。以下のような手順でわらび餅を復活させましょう!

復活させる手順

きな粉とわらび餅を分けていく

わらび餅のきな粉を軽く洗い落として耐熱容器に入れる

わらび餅が浸る位の水を入れる

500~600w電子レンジで30秒~1分程度加熱する(様子を見ながら加熱すること)

温まったらきなこが絡みやすいように一口サイズに切る

お湯を捨ててきなこに転がせば完成!

冷たくしたい場合はお湯を捨てて氷水に入れ替え、10分ほど冷蔵庫に冷やしてから水を捨ててきな粉をつければOK!

このようにすればプルプルのわらび餅に復活しますよ!

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わらび餅が腐るとどうなるの?

わらび餅は腐ったり痛んだりすると以下のような状態になります。

  • カビが生える
  • 溶ける
  • 明らかに酸っぱい匂いがする
  • 明らかに酸っぱい味がする
  • 糸を引く
  • ネバネバしている

このような状態になっている場合は微生物による腐敗が進んでいる証拠ですので絶対に食べない方が良いでしょう。常温保存しておくとあっという間に溶けたり酸っぱい匂いになるケースが多いので、わらび餅はそもそもあまり保存することができない食材と意識しておくことが大切です。

上記のような腐敗のサインが出ているものは加熱したら食べられるようになると考える方もいるかもしれませんが、腐敗によって生じた毒素は加熱しても消える事はありませんので、残念ですが破棄した方が良いでしょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、

この記事をまとめると

  • わらび餅は日本でもかなり歴史の長い和菓子
  • わらび粉はわらびの地下茎のデンプンを粉にしたもので非常に高価
  • わらび餅は常温保存NG
  • 冷蔵保存の食感が悪くなってしまうためお勧めできない
  • 冷凍保存すれば一カ月ほど保存することができる
  • わらび餅はそもそも日持ちしない食べ物だということを意識しておこう 

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。 

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