わかめは味噌汁の具や酢の物、サラダなどに使われる身近な食材です。低カロリーで栄養が豊富な優れた食材ですが、食べ過ぎると体に良くない影響を与える可能性があることを知っていますか?わかめに含まれる成分の特徴や正しい食べ方、食べ合わせが悪い食材を知ります大切です。そこで、今回は
- わかめを食べ過ぎるとどうなる?
- わかめを食べるメリット
- わかめの正しい食べ方とは?
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目次
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わかめを食べ過ぎるとどうなる?
わかめは低カロリーで食物繊維やミネラルを豊富に含んでいます。ダイエットや健康に良いと言われている食材ですが、極端に食べる量を増やしてしまうと健康を害する原因になってしまう可能性があります。
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消化不良の原因に?
わかめには食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は適正な量なら便秘の解消や糖の吸収を穏やかにするなど体に良い効果があることがわかっています。しかし、食物繊維はヒトの消化酵素で消化できない成分なので、大量に摂取してしまうと胃腸の負担になってしまいます。胃の中に留まっている時間が長くなるため、胃もたれや、腹痛、吐き気、下痢などが起こることがあります。
甲状腺疾患のリスクが上がる?
わかめを含む海藻類にはヨウ素が多く含まれます。ヨウ素は甲状腺ホルモンを作るために必要な成分です。甲状腺ホルモンは新陳代謝を活発にする働きや、骨や神経、子どもの成長や発育を促進するなど生きていくためにとても大切な働きをしています。しかし、ヨウ素の摂り過ぎは甲状腺腫と言ってしこりができてしまったり、甲状腺の機能が低下してしまう原因になります。
塩分の摂り過ぎに
生わかめの塩分量は100g当たり1.5gですが、乾燥わかめは100g当たり23.5gもあります。乾燥わかめは水で戻すと約10倍に膨らむため、実際に食べる量を生わかめと同じ100gとしても約2.3gと1.5倍の塩分量です。
乾燥わかめの塩分が多いのは製造方法が関係しています。乾燥わかめは塩漬けにしたわかめを乾燥させて作られるため、生わかめよりも塩分が多くなってしまうようです。また、生わかめは日持ちしないので塩に漬けた塩蔵わかめとして売られていることもあります。この場合は約40%の塩が使われているため、乾燥わかめよりももっと塩分の量が多くなります。塩蔵わかめを使うときにはよく水洗いをして塩分を落としてから使うようにしましょう。
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わかめを食べるメリット
わかめは食べ過ぎると消化不良や甲状腺疾患のリスク、塩分の摂り過ぎなどのデメリットがありますが、適正量を守って食べれば低カロリーで健康に良い食材です。
水溶性食物繊維が摂れる
わかめには水溶性食物繊維が豊富に含まれています。水溶性食物繊維は水に溶けやすい食物繊維で水を含むとドロドロとしたジェル状になります。便のかさを増やして、柔らかくするので腸を刺激して排出を促します。
ダイエット効果
水溶性食物繊維は体内で水分を含みジェル状になり、小腸や大腸に張り付きます。腸での糖質や脂質などの吸収が穏やかになるため、血糖値の上昇を抑え脂肪が付きにくくなります。
むくみ予防
わかめにはアルギン酸が含まれています。アルギン酸は腸内でカリウムと結びつき、ナトリウムの排出を促すため、むくみの予防に効果的です。
フコイダンとは?
フコダインは海藻の中でも褐藻類に多く含まれる成分でコレステロールの低下、血圧の低下、抗ウイルス作用、抗ガン作用などさまざまな健康効果があると言われています。
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わかめの正しい食べ方とは?
わかめは低カロリーでたくさん食べても太りにくく、栄養も豊富なので、ダイエットや健康にうれしい食材です。ただ、摂りすぎると危険な食物繊維やヨウ素を含むため1日の適正量を守って食べるようにしましょう。
一日の適量は?
ヨウ素の1日の摂取上限は3,000μgとされています。生わかめは100g当たり1600μg、乾燥わかめは100gで10,000μgのヨウ素を含むので、ヨウ素の量から考えると1日の摂取上限は生わかめなら約180g、乾燥わかめなら約30gが上限です。他の食材からも摂取することを考えると、生わかめは150g、乾燥わかめは25g程度までにした方が良いでしょう。
乾燥わかめは水戻ししてから
乾燥わかめは水で戻すと約10倍に膨らみます。乾燥した状態だと量が少ないのでたくさん食べられてしまいますが、胃の中で水分を吸って膨らんでしまいます。そうなると胃もたれや消化不良を起こす可能性があるため、水で戻してから食べるようにしましょう。
NGな食べ合わせは?
わかめはネギと食べ合わせが悪いとされています。わかめに含まれるカルシウムの吸収が、ネギの硫化アリルによって阻害されてしまうそうです。
低カロリー食材と合わせる
ダイエット中の方はわかめは低カロリーな食材と合わせるようにしましょう。キムチや味噌汁に入れるとわかめに含まれる食物繊維と、発酵食品の乳酸菌の相乗効果で腸内環境を整える効果がアップします。また、わかめには塩分を排出する効果があるのでキムチや味噌汁などの塩分の排出を促してくれます。
まとめ
『わかめを食べ過ぎるとどうなるかや、メリットと食べ方』についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
この記事をまとめると
- わかめは適正量を守って食べることが大切
- わかめにはダイエット効果やむくみ解消が期待できる
わかめは健康に良い食材ですが、食べ過ぎると逆効果になってしまう可能性があります。また、乾燥わかめは水で戻すと約10倍に増えるのでそのまま食べてしまうと食べ過ぎになり、胃もたれや消化不良を起こしやすくなるので注意してくださいね。
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