ルイヴィトンのモノグラムは日本の家紋がルーツ!?ジャポニズム文化

フランスの高級ブランドである「ルイヴィトン」には、バッグなどに用いられている有名な柄がありますが、そのルーツには日本の家紋文化であることをご存知でしょうか?

島国である日本の家紋が、遠いヨーロッパの地、しかし高級ブランドに影響しているとは一体どのようなことなのでしょうか?今回は、「ルイヴィトンとジャポニズムの象徴である家紋の関係」についてご紹介いたします。

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ルイヴィトンの「モノグラム」と「ダミエ」は日本にルーツがある?

フランスの高級ブランドメーカーであるルイヴィトンの模様と言えば、「LV」の文字に花のような模様ですが、ルイヴィトンを代表するこの柄のルーツは日本の家紋にあったのです!

誰でも一度は見たことあるであろう「モノグラム」と「ダミエ」、それぞれがどのように日本の家紋と関係しているのか見てみましょう。

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モノグラムって島津家の家紋に似ている

モノグラム柄はみなさんもご存知のこちらの柄です。バッグなどで見ることの多い、ルイヴィトンと言えばこの柄!というものですね。シャポニズムに影響を受けて制作されたこちらのモノグラムは、島津家の家紋に似ています。

ルイヴィトンのモノグラムは花のように見えますが、島津家の家紋は「丸に十字紋」という十字架を表現した家紋です。個人的にはこちらの「丸に花角紋」にも似ていると思うのですが、いかがでしょうか?

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ダミエは「市松模様」がルーツと言われている

「ダミエ」もルイヴィトンの代表的な柄ですが、これは「市松模様」がルーツと言われています。市松模様は石畳の石をモチーフとした「石紋」からできたもので、徳川期に佐野川市松という歌舞伎役者が衣装に用いたことで普及しました。

最近では2020年に開催予定だった東京オリンピックの紋章にも青い市松模様が用いられています。

 

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ルイヴィトンの創業とフランスのジャポニズム

ジャポニズムという言葉が初めて使われたのは、1872年でした。フィリップ・ブルティが「文学と芸術のルネサンス誌」に記載したことで普及した言葉です。

フィリップは元々日本の美術に興味を持っていた人物で、日本の美術品を集めていたと言います。そこから始まったジャポニズムは、どのように展開していったのでしょうか。

ルイヴィトンが創業した1854年はジャポニズムブーム

ルイヴィトンは創業1854年で、ちょうどジャポニズムブームまっ最中の時代でした。北斎や広重などの画家に注目が集まり、これまでヨーロッパには無かった日本の独特な美術文化は、ルイヴィトンのあるフランス以外にもイギリスなどの西欧エリアで話題となります。

こうしてジャポニズムブームは約50年の間継続し続け、ヨーロッパのデザインにも影響を与えたのでした。

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モノグラムは万国博覧会で目にした日本の家紋を見て作られたと言われる

ルイヴィトンのモノグラムは、1896年にジョルジュ・ヴィトンが複製を防止するために制作しました。当時、パリで行われた万国博覧会でジャポニズムがブームとなり、その影響で家紋がモノグラムに使われたのです。

日本の文化として家紋の存在を知ったジョルジュは、そのデザインや意味合いなど奥深い家紋が衝撃的だったのでしょう。

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ヨーロッパでは貴族が家紋のような紋章を使っていた

ヨーロッパには日本と全く同じ「家紋文化」はないのですが、貴族が自分の家を表現するためにカラフルな紋章を使用していました。日本の家紋のようなデザインではなく、色を使い様々なモチーフが描かれているのが特徴です。

紋章を使用していた貴族の家には、このようなものがありました。イタリア・オーストリア・ドイツの貴族です。

  1. メディチ家
  2. ハプスブルク家
  3. ロスチャイルド家

それぞれの家がどのような紋章を使用していたのかについては、下記の記事内で確認してみましょう。

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まとめ

「ルイヴィトンのモノグラムのルーツにもなっている家紋の色々」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

普段目にする海外ブランドの模様に日本の家紋などジャポニズムが関係しているというのは驚きですね。ヨーロッパと日本はお互いの文化に影響されていたのですね。

このように家紋は日本だけにとどまらず、様々なところに用いられているのが面白いところなのです。

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