野菜ジュースの危険性とは…発がん性があるって本当?体に悪い?

数多くの野菜や果物を凝縮し、ジュース状にして作られたものが野菜ジュースです。

忙しくて時間がない時にも、手軽に栄養補給できるということもあり、定期的に飲んでいる方も多いのではないでしょうか?

体に良いというイメージの強い野菜ジュースですが、発がん性や体に悪影響を及ぼすこともあるのでしょうか?

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そこで今回は、

  • 野菜ジュースは体に悪い?
  • 野菜ジュースの方が体にいい?
  • 野菜ジュース選びで気を付けること

これらのテーマについて紹介いたします。

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野菜ジュースは体に悪い?



野菜ジュースを飲めば、一日に必要な野菜を摂取できる、健康になれると考えている方もいるのではないでしょうか?

しかし実際には、野菜ジュースを飲んで一日に必要な野菜の全てを摂取することはできません。野菜ジュースに含まれる栄養や添加物について、一緒に確認していきましょう。

栄養素がない?

市販の野菜ジュースは、製造過程で加熱殺菌や濃縮されており、この過程で一部のビタミンや食物繊維、消化酵素などの栄養素が失われてしまいます。

元々野菜に含まれている消化酵素の場合、この過程で酵素が失われてしまい、消化をする過程で胃腸に大きな負担がかかってしまいます。

体質により元々の消化酵素の分泌が少ない方は、野菜ジュースを飲むことで消化不良を起こし、腹痛や下痢を引き起こす可能性もあります。しかし、栄養が全くないという訳ではありません。

むしろ一部の栄養素(リコピン、β-カロテンなど)は生で摂取するよりも、野菜ジュースのように加工することで吸収率が高まる栄養素もあります。

糖分や添加物が入ってる?

市販の野菜ジュースの裏のラベルを確認してみると、一部の製品には添加物である「香料」が含まれているものもあります。

実は「香料」という添加物は、3200種類以上の種類が国で認定されています。

しかし私たちが手に取る商品のラベルには、どの香料がどれくらい含まれていても、表示は「香料」とのみ表示されています。

また商品にもよりますが、市販の野菜ジュースには飲みやすくするために、甘味料を加え甘味を足しているものもあります。

そして元々果糖を多く含む野菜や果物を多く使用しているジュースはエネルギーも高いので、飲み過ぎには注意が必要です。

購入時には原材料のラベルを確認し、できるだけ香料や果糖の表示がないものを選ぶようにしましょう。

発がん性物質は?

「発がん性」という言葉を聞くと、驚いてしまいますよね。実は私達がよく口にする生野菜には、硝酸態窒素が含まれています。

しかし茹でることで、流れ出てしまうので、生野菜を摂取するよりもジュースにしたほうが含有量が少ないといえます。

また農水省によると「発がん性物質に変わるという証拠は得られていない」と発表をしており、販売されているものは基準値に収まっているものだけなので、心配は不要です。

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野菜ジュースの方が体にいい?



野菜ジュースには、一度に摂取できない量の野菜を摂ることができるというメリットがあります味が美味しいだけではなく、喉越しも良いので、風邪をひいた時にも飲みたくなりますよね。

では生のまま野菜を摂取するのと、ジュースにして飲むのとでは、どちらが体に良いのでしょうか?

生野菜よりもジュースがいい?

厚生労働省が発表した「健康日本21」によると、一日の野菜摂取目標量は350gだと言われています。

350gという大量の野菜を普段の食事のみで摂取するのは、現実的に難しいですよね。しかしミキサーでジュースにすれば、固形の状態よりも一気に摂取しやすくなります。

また食物繊維の場合、生で摂取するよりもジュースにして摂取する方が、胃腸に負担がかかりにくく、体に吸収されやすいという特性を持っています。

その為、補食として不足分の野菜を補うのにお勧めです。

食物繊維に気を付ける

食物繊維には、水溶性と不溶性の2種類の食物繊維があります。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維は1:2の割合で摂取するのが理想とされています。

野菜ジュースの製造過程では、不溶性食物繊維は搾りカスとして取り除かれてしまいますが、水溶性食物繊維は少しだけ残っています。

不溶性食物繊維は、便通改善や大腸癌のリスクを下げる働きがあるので、他の食品から摂取するようにしましょう。



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野菜ジュース選びで気を付けること



栄養

市販の野菜ジュースを購入する際には、裏に表示されている栄養成分表示を確認するようにしましょう。

香料等の添加物の有無だけではなく、商品によって食塩相当量や糖質が含まれている量が異なる為です。

減塩を心掛ける

ジュースに含まれる塩分量は、商品の裏のラベルで確認することができます。商品を購入する前にきちんと確認してから、減塩または食塩無添加のものを選ぶようにしましょう。

糖類を避ける

糖類は砂糖やブドウ糖、果糖などの単糖類・二糖類の総称を言います。糖類は私たちの体のエネルギー源となります。

しかし糖類の多くは、食後の血糖値を急上昇させたり、過剰に摂取した場合は、体重増加や肥満につながる可能性もあります。

塩分同様、できるだけ糖類が含まれているものは避けて選ぶようにしましょう。

一日の適量は?

野菜ジュースの適量は、市販の商品の場合、1日200mlを1~2本程度が目安になります。

野菜ジュースは不足しがちな栄養素や、普段摂取することの難しい量の野菜・果物をまとめて摂ることが出来るのが長所です。

しかし、野菜ジュースさえ飲めば健康になれるという訳ではありません。基本は日々の食生活で3食バランスよく食事を摂り、野菜摂取の補助として上手に活用することをお勧めします。

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まとめ

「野菜ジュースの危険性とは…発がん性があるって本当?体に悪い?」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 発がん性物質は生野菜よりも、ジュースにした方が少ない
  • 市販の野菜ジュースを購入する際には、添加物、塩分、糖類の表示を確認する
  • 野菜ジュースの一日の適量は、200mlを1〜2本程度

不足しがちな野菜を手軽に補うことのできる野菜ジュース。

時間があるのであれば自家製ジュースを作ることをお勧めしますが、市販の野菜ジュースを購入する際には、添加物、塩分、糖類の表示を確認して、商品を選んでみてくださいね。

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