日常何気なく食べている食事ですが、妊娠中には特に控えた方が良い食べ物があることはご存知ですか?うなぎは妊娠中に控えた方が良い食品の中の一つです。おなかの中の大切な赤ちゃんのためにも知っておきましょう。
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目次
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うなぎってどんな魚?
分類 | ウナギ科 |
生息地 | 日本列島、東アジアの温帯の河川 |
旬の時期 | 天然:夏〜秋(7月〜9月)、養殖:通年 |
主な生産地 | 養殖:鹿児島県、愛知県、宮崎県、静岡県など |
うなぎといえば「静岡県」をイメージする方も多いと思います。実は、日本養鰻漁業協同組合連合会によると、養殖のうなぎの生産量は鹿児島県がトップなのです。鹿児島県の中でも志布志市(しぶしし)は県内の生産量の50%を誇る生産地です。養殖に必要なうなぎの稚魚が獲れること、そしてミネラル豊富な地下水など、養殖に適した条件が揃っているのです。
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うなぎを妊婦が食べていけない理由
妊娠初期は「ビタミンA」の過剰摂取に注意
妊娠初期は赤ちゃんの器官形成が行われる大切な時期です。妊娠初期の女性のビタミンA の1日の摂取推奨量は650~700㎍といわれています。これに対してうなぎの蒲焼や白焼き100gには1500㎍も含まれているため、妊娠中にうなぎを食べるのは控えた方が安全であるということが様々な場所でいわれています。
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ビタミンAの特徴
そもそもビタミンAはどのような栄養素なのでしょうか。実はビタミンAは人体には必須の栄養素です。ビタミンAは、光を感じる神経細胞の機能に不可欠であり、ビタミンAが不足すると、視力が落ちたり、悪化すると失明することもあります。さらに目だけではなく、皮膚や粘膜を守る役割もあり、不足すると感染症にかかりやすくなります。
ビタミンAが赤ちゃんに与える影響
大人だけでなくビタミンAはおなかの赤ちゃんの発達にも必須の栄養素。胎盤を通って赤ちゃんにビタミンAが受け継がれます。しかし、妊娠初期にビタミンAを過剰摂取した場合には、赤ちゃんに先天異常(奇形など)が生じる場合があるので注意が必要なのです。
実はビタミンAには動物性食品と植物性食品の2種類から摂取することができます。過剰摂取が心配されるのは動物性食品のビタミンAだけ。植物性食品に含まれるプロビタミンAは、摂りすぎても余った分は体の外に出ていくため、過剰摂取の心配はありません。
妊娠時のビタミンAの危険性は食事よりもサプリメントなどの関与が強く指摘されています。美容や健康のためにマルチビタミンやビタミンAのサプリメントを飲んでいる方は、妊娠に気付いた時点や妊娠を考えているのであれば摂取する量に気をつけましょう。
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うなぎの栄養成分は?
うなぎの栄養
うなぎには様々な栄養素が含まれており、ビタミンAだけでなく、ビタミンB群、カルシウム、鉄、亜鉛、DHA、EPA、コラーゲンなど体に嬉しいものが入っています。
特に肝に注意
特に注意なのが、うなぎの「肝」。なんとうなぎの肝100gあたりで約4400㎍ものビタミンAが含まれています。肝は身の5~6倍ものビタミンAを含んでいます。うなぎ屋さんでは「肝吸い」というお吸い物がついてきたり、「肝焼き」という焼き物が出てくる場合もありますが、妊娠中は控えたほうが良いでしょう。
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妊娠中期・妊娠後期なら食べてもいい?
では、いつなら安心してうなぎを食べられるのでしょうか。それについても少し言及していきましょう。
妊娠中は避けましょう
妊娠中期・後期も引き続きうなぎの摂取量には注意したほうが良いと言われています。なぜなら妊娠中期におけるビタミンAの1日の摂取推奨量は、妊娠初期の推奨量と変わらないからです。妊娠後期になると摂取推奨量は少し増えますが残念ながら、摂取量の目安としてはほとんど変わらないと考えたほうがいいでしょう。
食べてしまった場合
もし知らずにうなぎを食べてしまった場合ですが、一食分であればそれほど心配しなくてもOK。うなぎ自体が良くないのではなく、ビタミンAを過剰に摂ることが良くないのであって、常識の範囲内の量をたまに摂るのであれば大丈夫です。ただし、ビタミンAを継続的に摂ることはおすすめしません。赤ちゃんの形態に異常を生じる最少用量として1日に3000μgを超える摂取としています。うなぎの「肝」に関しては一食分でも最少容量を超えてしまいます。
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他に妊娠初期に気をつけるべき食材
ビタミンAを多く含む食品にはうなぎのほか、豚や鳥のレバーなどがあります。また、ひじきや生もの、チーズ、水銀含有量の多い魚介類(マグロ、タイ、クジラ、貝など)も気をつけた方が良いでしょう。
まとめ
今回は「妊娠中のうなぎ」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
この記事をまとめると
- 妊娠中にうなぎを食べるなら量に注意しよう
- 特にうなぎの「肝」に注意
- 継続的にうなぎを食べ続けなければ大丈夫!
- 食事よりもサプリメントに注意しよう
妊娠中でも皆が美味しいうなぎを食べていると、自分も食べたくなることがあると思います。摂取量さえ間違えなければOKなので、これから生まれてくる赤ちゃんのためにも、しっかりした情報を仕入れて過剰な心配をすることなくマタニティライフを楽しみましょう!
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