年に1度旬を迎える「梅」には青梅や完熟梅などいくつかの状態がありますが、「青梅には毒がある」ということをご存知ですか?
梅に毒?と驚かれるかもしれませんが、生の青梅には少し中毒成分が含まれています。どんなものなのでようか?今回は、
- 青梅に含まれる毒成分とは?
- 青梅を食べると出てくる症状とは?
- 青梅から毒成分がなくなる時とは?
この3つのテーマに沿ってご紹介いたします。家庭で自家製梅酒や自家製梅シロップを作っている方は多くいらっしゃるかと思いますので、是非チェックしてみてくださいね。
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目次
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青梅には毒がある?
早い段階で収穫した緑色の梅のことを青梅と言いますが、青梅には毒成分が含まれています…!
生の青梅は食べてはいけない!
生の青梅をそのまま食べることはなかなか無いシチュエーションかと思いますが、「生の青梅には毒成分が含まれているので食べてはいけない」と言われています。
青梅は梅酒作りや梅シロップ作りに使われることの多い梅ですが、漬ける前に味見…と思ってそのまま食べてはいけません。完熟した梅には素朴な甘みがほんのりありますが、青梅に甘さはありません。
青梅は生のままかじっても美味しくない上に、毒成分が微量含まれているので食べないようにしましょう。どんな症状が現れるのかは記事の中盤でご紹介いたします。では、青梅の毒成分とは何なのでしょうか?
青酸が含まれている
「青酸(せいさん)」という成分をご存知ですか?生の青梅には「糖と青酸が結合した青酸配糖体」という成分が含まれています。
青酸は人の体内に入ると、呼吸困難やめまいなどを引き起こす悪い物質です。梅にはごく少量ですが、この成分が含まれています。
ちなみに、青酸配糖体は果肉よりも種に含まれており、その量はなんと果肉の10〜20倍!種を食べることはあまりないかと思いますが、実は毒成分が潜んでいるのです。
青酸カリとは別のもの
「青酸カリ」という言葉はご存知かと思いますが、青梅に含まれている「青酸」はそれとはまた別物の成分ですので安心してくださいね。
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青酸を食べて出る症状
では、万が一青酸を含む梅を食べてしまった時に起こり得る症状をいくつか見てみましょう。よっぽど沢山の青梅を食べなければ、このような状態にはならないので安心してくださいね。
腹痛・下痢・胃痛
1つ目は 「嘔吐や下痢」 です。生梅に限らず、体に合わないものを食べてしまうと消化器系に影響が出ますよね。
めまい・頭痛・痙攣
そして 「めまい・頭痛・痙攣」 を起こす場合もあります。消化器系への影響よりも悪いパターンで、可能性はごくごく稀ですがゼロではありません。
青梅から青酸がなくなるのはどんなとき?
生の青梅には毒成分の青酸が含まれていますが、たいていの場合、梅は加工して食べるものですよね。加工すると毒成分はなくなるのですが、そのパターンについて見ておきましょう。
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漬ける
青梅は梅酒や梅シロップに加工することの多いものですが、「漬ける」ことで毒成分が抜けるのです。そのため、梅エキスを抽出した梅酒などを飲んでも体に症状が出ないのです。
干す
また、青梅の毒成分は「干す」ことによっても分解されます。生の青梅の状態にしか含まれないのです。
熟す
最後に、 梅に含まれている青酸配糖体は、完熟すると分解される性質を持っています 。熟す前の梅でも、含まれている量はごく少量なのでほとんど心配はいらないのですが、梅は完熟することで青酸配糖体が分解されます。そのため、完熟梅は生のままかじっても問題ないのです◎
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まとめ
「生の青梅に含まれる毒成分と症状」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- 生の青梅には青酸配糖体という毒成分が含まれている
- 「漬ける・干す・完熟する」ことで毒成分は抜ける
青酸配糖体は体調不良になる毒成分ではありますが、生の青梅を沢山食べなければ大丈夫ですので安心して梅仕事をしてくださいね。青梅はそのまま食べても美味しいものではありませんし、梅酒や梅シロップにすると美味しいエキスが出て夏のさっぱりドリンクなりますので、楽しんで梅仕事をしましょう♩
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