梅酒や梅干しなどでお馴染みの「梅」は、どうして「梅」と書くのか考えたことはありますか?何気なく使っている梅という字ですが、由来は意味は何なのでしょうか?今回は、
- 梅の漢字
- 梅の学名
- 梅の語源と由来
この3つのテーマに沿ってご紹介いたします。
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目次
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梅の漢字
「梅」という漢字ですが、その読み方や旧漢字について見てみましょう。
旧字で書くと?
旧漢字とは、日本で使用される伝統的な漢字のことを言いますが、「梅」という字の旧漢字は「木」へんに「每」をあわせて梅と書きます。
読み方は?
訓読みで「ウメ」、音読みで「バイ」と読みます。梅肉や塩梅と使う時はバイと読みますよね。
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梅の学名
続いては「梅の学名」についてです。学名とは、このように定義されています。
生物学の手続きに基づいて、世界共通で生物の分類群に付けられる名称
なんだか難しい解説ですが、学名は世界共通なので英語名ということになります。
- 梅の学名:Prunus mume Sieb.et Zucc.
梅の別名
さて、梅には別名というものが存在します。学名や別名、色々あってややこしいのですが、「梅の別名」と呼ばれるものは数多く存在します。読み方が珍しいものが多いので、漢字とその読み方をセットで見ていきましょう。
好文木(こうぶんぼく)
好文木:晋の武帝が学問に親しむと花が開き、怠ると開かなかったという故事から付けられた別名
木の花(このはな)
木の花:平安時代の「和漢朗詠集」にも梅の花が木の花として描かれている
春告草(はるつげぐさ)
春告草:春咲球根植物のなかではとくに早咲きで、春の訪れを知らせるように咲くことが由来
匂草(においぐさ)
匂草:春の訪れのように梅の花が香ることから
香散見草(かざみぐさ)
香散見草:梅の香りを表したのではないかと言われている
風待草(かぜまちぐさ)
風待草:春を告げる風を待って咲くことに由来
香栄草(こうばえぐさ)
香栄草:「かばえぐさ」と呼ばれることもある
初名草(はつなぐさ)
初名草:他の花より先に咲くことで、一年の内で一番初めに名を聞く花であることが由来
花の兄(はなのあに)
花の兄:他の花より先に咲くことで、一年の内で一番初めに名を聞く花であることが由来
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名前の語源・由来
では最後に、梅という名前の語源や由来を見てみましょう。梅の語源には諸説あるので、3つご紹介いたします。
「うむみ(熟実)」の約転という説
熟実(うむみ)の約転(:2音節において音の脱落や融合によって別の音となること)であるという説が1つ目です。
「烏梅(うばい)」に由来する説
2つ目は、梅の実を加工した漢方薬の「烏梅(うばい)」が中国から伝来し、その発音が由来となったという説です。烏梅は完歩薬以外にも、酢梅湯の原料や染物材の発色剤としても利用されています。
中国音「メイ」の転訛という説
3つ目は、中国音の「メイ」とう読み方がなまったことら由来という説です。言葉の元の音がなまって変化したものが定着するというケースは珍しくありません。このように、梅の語源・由来には諸説あります。
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まとめ
「梅の別名や語源・由来」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
普段何気なく食べている梅ですが、こうして由来や語源など詳しく見てみるのも面白いですよね。食材にはそれぞれこうした歴史があるものが多いので、興味のある方は是非チェックしてみてくださいね。
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