ツナ缶は便利な食品ですが、赤ちゃんには離乳食でいつから与えられるのでしょうか?与えられる時期や注意点、保存方法について着目しました。今回は、
- ツナ缶は離乳食でいつからOK?
- 赤ちゃんに与える時の注意点
- 冷凍保存が便利!保存方法
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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離乳食にツナ缶はいつから食べてもいい?
離乳食は生後5〜6ヶ月からスタートするものですが、 ツナ缶は離乳食後期の生後7〜8ヶ月の離乳食中期から与えることができます◎ 離乳食期は、主にこの4つに分かれています。
- 離乳食初期……生後5〜6ヶ月
- 離乳食中期……生後7〜8ヶ月
- 離乳食後期……生後9〜10ヶ月
- 離乳食完了期…生後12ヶ月〜18ヶ月
完全に離乳食を終えるのは、1歳〜1歳6ヶ月が一般的です。ツナ缶を与えても良い時期は中盤で、離乳食中期以降に与えるようにしましょう。与えても良い時期は生後7〜8ヶ月ですが、目安なので赤ちゃんの発達状態によって始める時期を決めましょう。
ツナ缶には添加物や油が含まれているので、離乳食で与える時はいくつか注意点があります。
妊娠中(妊婦)でも食べられる?
妊娠中の食事には食べて良いもの・悪いものがありますが、ツナ缶は食べても大丈夫なのでしょうか?生魚は食中毒の可能性があるのでNG食品ですが、ツナ缶には水銀などの問題はないでのしょうか?
下記記事で詳しく紹介していますので、あわせてチェックしてみましょう。
詳しくはこの記事をチェック!
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赤ちゃんにツナ缶を与える時の注意点
水煮を選ぶ
離乳食で赤ちゃんにツナ缶を与える時は、オイル漬けではなく水煮を選びます。オイル漬けは油を切っても完全に油が取れず、消化に負担がかかってしまいます。どうしてもオイル漬けしか手に入らなかった時は、熱湯をよくかけて油をできるだけ落としてください。
オイル漬けは1歳から与えることができる
オイル漬けのツナ缶は、1歳以降であればオイルをしっかり切ってから与えることができます。
食塩不使用を選ぶ
ツナ缶の中には添加物が含まれているものがあるので、原材料を確認して無添加のものを選びましょう。中には食塩が含まれているものがあります。
汁も食べられる
“水煮のツナ缶の汁は捨てる?食べる?”と悩むかもしれませんが、実はこの汁にも貴重な栄養成分が含まれています。ツナ缶の原料はカツオかマグロなので、魚特有のDHAが含まれています。
DHAは脳の発達を助ける働きがあるので、そのまま離乳食に使ってもOKです。
ツナ缶に含まれる主な栄養素
ツナ缶の原料はマグロやカツオなので、魚特有のDHAやEPAといった脳の働きに効果的栄養が含まれています。また、たんぱく質や、油漬けであれば脂質も含まれています。
- DHA(ドコサへキサエン酸):DHA(ドコサヘキサエン酸)は、脳や血管、加えて代謝にも関わる多くの健康効果を持つ栄養素です。脳の栄養素としての働きは特に有名で、脳の発達や神経の機能維持に使われています。眼精疲労の解消や情報伝達にも使用され、疲労を軽減します。血液の脂質を減少させ、脂肪燃焼も助ける栄養素です。
- IPA/EPA(イコサペンタエン酸):IPA(イコサペンタエン酸)はEPAにとも呼ばれ、人間の血管性の病気を予防する働きが特に強く、ドロドロになっている血液をサラサラにする力が強い脂質です。そのため、心筋梗塞や脳梗塞と言った病気や高血圧の改善効果があります。最近の研究ではアレルギー症状の改善も報告されている栄養素です。
- たんぱく質:たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。
- 脂質:脂質は、1gあたり9kcalのエネルギーを生み出す三大栄養素の中での一番のエネルギー源です。人間の体内では、取り入れた糖質をグリコーゲンとして保存するだけではなくて脂質にすることで、生体維持に必要なエネルギーが無くならないようにしています。細胞膜やホルモンの材料になり、コレステロールや中性脂肪として存在しています。
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シーチキンにアレルギーはある?
“シーチキンはアレルギー食品なの?”という疑問についてですが、アレルギーのようでアレルギーではない『ヒスタミン食中毒』というものがあります。アレルギー食品ではないのですが、アレルギー症状を起こす食材ではあります。では、そのヒスタミン食中毒とはどのようなものなのでしょうか?
ヒスタミン食中毒とは?
ツナ缶で起こる“ヒスタミン食中毒”とは、ヒスタミンという物質を多く含む食材を食べることで起こります。ヒスタミンを多く含むものには、マグロ・カツオ・サンマ・ブリ・鯖・イワシなどの赤身魚がメインです。
ツナ缶の原料は主にマグロとカツオなので、食べ過ぎたり体質に合わないことでヒスタミン食中毒を起こす可能性があります。ヒスタミン食中毒は、アレルギー症状に似たような症状を引き起こします。
- 蕁麻疹
- 胃痛・腹痛
- 下痢
ヒスタミン食中毒の症状
主な症状の一つは、蕁麻疹やまぶたの腫れです。普段はなんともなくても、ある時なにかに反応してじんましんが出る経験をしたことのある方は多いのではないでしょうか。蕁麻疹は食品アレルギーの中でも最も起こりやすい症状と言われています。
皮膚にぷつぷつが出たり、全体的に赤くなったりするほか、むくみが見られることもあります。このむくみはまぶたにできやすく、片目のまぶただけ腫れることもあります。また、胃痛・腹痛・下痢も起こり得ます。
治し方
ヒスタミン食中毒は、24時間以内に症状が治まるのが一般的です。下痢や嘔吐などで体の水分量が減ってしまうため、水分を摂り安静にすることが自宅での治療法になります。病院では、抗ヒスタミン剤などの薬が処方されます。
ツナ缶の冷凍保存方法
ツナ缶の保存方法でオススメなのが冷凍保存です。冷凍しておくことで、サッと解凍することで使いたい時に時短で用意することができます。赤ちゃんが泣いている時でもすぐに準備できるので、非常にオススメです◎
冷凍方法
ツナ缶は、小さじ1杯分や大さじ1杯分を小分けにして冷凍しておくのが便利です。離乳食を始める時期は、小さじ1杯→小さじ2杯→小さじ3杯と徐々に量を増やしていきます。そこで活躍するのが製氷器です!
製氷器にツナを少量ずつ入れて冷凍庫へ
製氷器に入れたツナ缶はキューブ状に凍るので保存しやすく、小さじ1杯または大さじ1杯ずつ保存することで必要な量を簡単に用意することができます。
製氷器は100均でも購入することができます。離乳食用の冷凍容器も販売されているので、チェックしてみましょう。
解凍方法
冷凍したツナの解凍方法は、小皿に入れてレンジ解凍がオススメです。600wで20〜30秒ほど温めればOKです。解凍時間は量によって異なるので、調整してみてください。
冷凍保存期間
冷凍ツナの保存期間は、2週間が目安です。赤ちゃんは消化器系が未発達で繊細なので、早めに使い切りましょう。
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まとめ
この記事をまとめると
- ツナ缶は生後7〜8ヶ月の離乳食中期から与えられる
- 注意点は①水煮を選ぶ ②食塩不使用を選ぶ
- 汁にもDHAなどの栄養成分が含まれるので食べられる
- 子供に関わらず、稀にヒスタミン食中毒を起こすことがある
ツナ缶は生後7〜8ヶ月から与えることができるので、離乳食に取り入れてみましょう。魚からしか取れないDHAも含まれるのでオススメですよ。
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