日本の食卓に欠かせないのが、野菜のお漬物です。朝食には必ず漬物を食べられる方も多いのではないでしょうか?そんな漬物ですが、「カビのようなもの」が表面に付着していることがあります。このカビのようなものは、食べても問題ないのでしょうか?今回は、漬物の「カビ」について以下のような事を解説していきます。
- 漬物に付着したカビのようなものって何?
- 漬物がかびてしまう原因とは?
- 付着したカビを取り除けば食べられるのか?
こんな内容になっています。記事をしっかりと読み込んで頂き、漬物のカビについて徹底的に理解を深めていきましょう。
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目次
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漬物にカビが…
漬物にはカビが生えることもあります。また、カビのように見えて、カビじゃないということもあるのです。カビのように見える物質は、一体何なのでしょうか?
漬物はカビが生えやすい
漬物は水分量も多い食べ物なので、カビは元々生えやすいです。しかも、ここ近年の漬物は塩分量をグッと抑えた浅漬けなどが主流です。塩分量を抑えることでさらに漬物はカビが生えやすくなります。昔の漬物は、カビを抑制させるためにも塩を沢山使って保存させやすくしていたのです。
自宅で作った浅漬けなどは、出来るだけ早めに食べきられることをおすすめします。
産膜酵母の可能性がある
ただし、漬物に見える白い物質は「産膜酵母」である可能性もあります。昔からある、粕漬けやぬか漬けは表面に白いカビのような物質が付着していることが多いです。これは、産膜酵母と言われ、酵母菌の一種になります。付着している物が産膜酵母であれば、カビが生えているわけではないので、食べても問題ないです。
ちなみに、産膜酵母からはシンナーのような独特な匂いがするので嗅ぎ分けるとカビとの違いが判るはずです。
産膜酵母であれば問題なし
前述した通り、漬物に付着している物が産膜酵母であれば、体には無害なので食べても大丈夫です。ただ、産膜酵母の量が異常に多くなっている場合は、他の雑菌も混ざって増殖している可能性があります。もし産膜酵母が沢山付着していた場合は、食べるのを控えた方がいいかもしれません。
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漬物にカビが生えてしまう原因
現代の漬物は、カビが生えてしまうケースが多いです。特にご家庭で作られる浅漬けには、保存料が入っていません。そのため、状態が悪いと高確率でカビが生えるのです。具体的にカビが生えてしまう原因を書き出したので、見ていきましょう。
塩分濃度が低い
冒頭でも書いた通り、ここ近年日本で流行っているのは塩分濃度が低い「浅漬け」のような漬物です。塩分濃度が低い漬物は、カビが繁殖しやすい特徴があります。昔からある塩気の強い漬物よりも短期間で傷んでしまうので、作った後は衛生管理をきちんとして早めに食べるようにしましょう。
保存料も入っていないため、数日間でカビが生えることもあります。
水分が多い
漬物は元々食材の水分を使って作る料理です。水分はどんどん抜けていきますが、完全になくなることはないので、カビは繁殖しやすい状態になっています。昔の漬物にも水分はありましたが、塩分がその分強めだったので、カビが簡単に生えることはありませんでした。
そういった意味でも、浅漬けの保存などには注意して管理しなければいけません。
環境が悪い
漬物にカビが生える原因の3つ目は「保存環境が悪いこと」です。どうして塩分濃度の低い漬物が近年食べられるのか?というと、冷蔵庫が発達したからです。冷蔵環境にきちんと保存していれば、塩分濃度が高くない漬物も、ある程度の期間保存が出来るようになりました。
裏を返せば、冷蔵保存をきちんとしていなければ、現代の漬物はすぐにカビが生えてしまいます。なので、漬物を作った際は、保存環境によく注意しておかなければいけません。冷蔵庫や冷凍庫を上手く活用して、出来るだけ漬物にカビが生えないようにしましょう。
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取り除けば大丈夫?
漬物にカビが生えてしまった場合、取り除けばそのまま食べられるのでしょうか?
カビはとりのぞいでもダメ
漬物にカビが生えてしまった場合は、カビだけ取り除いても食べられません。なぜなら、カビからは「カビ毒」と呼ばれる毒素が出ています。そして、その毒が漬物全体に行きわたっているので、食べると食中毒になる危険性があるのです。
菌糸が中まで入っている
また、カビは最近なので菌糸を常に増殖させています。増殖した菌糸は漬物の中まで行きわたっているので、表面的にカビが見えなくても内側まで汚染されているのです。そのため、カビが付着した漬物は食べない方がいいでしょう。
特に免疫がおちている人は注意
さらには、カビによる食中毒は高齢者などの免疫力が弱い方によく発症します。重症化リスクも高いので、免疫力が落ちている人は、さらにカビに気を付けた生活をしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は漬物に生えたカビについて詳しく解説してきました。最後に記事内容をざっくりと振り返ってみたので、見ていきましょう。
この記事をまとめると
- 漬物にはカビは生えやすい
- カビではなく産膜酵母の可能性もある
- 漬物は冷蔵庫で衛生的に保存しよう
こんな内容になっていました。もし漬物を作った際は、カビに十分に注意して美味しく食べきってしまいましょう。
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