鶏肉の食中毒症状はどんなもの?症状が出るまでの期間や対処法を解説

鶏肉と言えばとてもヘルシーでかつ高タンパクな食材なので、健康を維持したい方やダイエット中の方などにとてもオススメな食材です。特に脂身が少なくヘルシーな鶏胸肉はよく食べる人が多いのではないでしょうか。

そんな鶏肉ですが実は注意しないと食中毒の症状を引き起こしてしまう可能性があります。最近では鳥のお刺身などが店で提供されたりするなかで、国から注意喚起を受けているといった情報も聞いたことがあります。

今回の記事では鶏肉によって引き起こされる食中毒とはどのようなものがあるのか、食中毒の症状や症状が出るまでの期間、対処法などを解説していきたいと思います。

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鶏肉は生だとかなり危険

サルモネラ菌やカンピロバクターが潜む

生の鶏肉には、食中毒の原因になる「サルモネラ菌」や「カンピロバクター」といった菌が潜んでいる可能性があります。これらの細菌はしっかり加熱しないと死滅しないので、低温調理で作る鶏ハムや鶏刺しなどはかなり注意が必要なのです。ちなみにサルモネラ菌やカンピロバクターを死滅させるのは、「外側の温度が70℃以上、内側の温度が65℃以上」になる必要があるのです。

特に多いカンピロバクター食中毒の発生原因

カンピロバクターによる食中毒は生の鶏肉や加熱不十分の鶏肉料理(鶏肉の刺身、鶏のレバーなど)が多いです。焼肉やバーベキューでの加熱不十分というケースもあります。直接生肉を食べなくても、生の鶏肉を触った箸や手にカンピロバクターが付着することで、どこかのタイミングで口に入って食中毒を引き起こすケースもあります。

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カンピロバクター食中毒の期間

カンピロバクターによる食中毒の場合の主な症状は、下痢、腹痛及び発熱で、他に倦怠感、頭痛、めまい、筋肉痛などが起こることもあります。カンピロバクターの食中毒の場合は比較的予後は良好といわれています。初期症状は風邪と間違われることも多いので注意しましょう。

摂取してからの期間

菌を摂取してから発症までの期間(潜伏期間)が、2日から7日(平均2日から3日)と他の食中毒菌に比較して長いのが特徴です。

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食中毒かなと思ったときの対処法

下痢・腹痛

食中毒で起きる症状は様々ですが、下痢や発熱、めまい、嘔吐などといった体調不良が続きます。もし鶏肉を食べてから数日間このような症状が起きた場合は、水分をしっかり摂取して症状がひどいときやひどくなることが予想されるときは医療機関に相談しましょう。

食中毒かな?と思ったら
「食中毒かな」と思ったら、脱水症状を起こさないように水分補給をすること、吐き気や嘔吐がある場合は吐きやすいように横向きに寝かせることが大事。仰向けではなく横向きに寝かせるのは、吐いたものがのどに詰まるのを防ぐためです。

特に、乳幼児や高齢者の場合、吐いたものが口の中にあれば、薄いビニール手袋などをしてかきだしてあげましょう。下痢が続いた場合、下痢止めの薬を飲みたくなるかもしれませんが、自己判断で市販薬を使うのはおすすめできません。食中毒の原因である細菌やウイルスが体外に出るのを邪魔し、症状を悪化させてしまうことがあるからです。同様に、市販の解熱鎮痛剤なども使わないほうがいいでしょう。

ただし、下痢が1日10回も続く、血便がある、あるいは、激しい嘔吐や呼吸困難、意識障害などの重い症状がみられる場合は、医療機関を受診してください。※全日本病院協会HPより

カンピロバクターにかかりやすい人はいる?

一般的に食中毒や感染症は「小さな子供」や「高齢者など体の抵抗力が比較的弱い年齢層」や「病中・病後、妊娠中などで免疫機能が低下している状態の方」がかかりやすいとされています。

さらにカンピロバクター食中毒の場合は、0~4歳の子供と15~25歳の青年の患者が多く報告されています。どうして免疫力の高い青年の感染が多いのかというと、抵抗力はあるもののバーベキューや海外旅行で飲食を行う機会の多さが原因ではないかと考えられています。

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牛肉や豚肉も要注意

下痢・腹痛

下痢・腹痛

ここまでは鶏肉についての食中毒の解説を行ってきましたが、その他の食肉であれば大丈夫ということではありません。牛や豚の消化器官の中にも先ほど解説したカンピロバクターが生息していますので、牛肉や豚肉の生焼けを食べると食中毒にかかる可能性があります。

肉類を食べるときは、生焼けの状態で食べるのは(特に鶏肉・豚肉の場合)避けた方が良いと言えるでしょう。ただし牛肉や馬肉の刺身に関しては、衛生管理がされているお店で食べる分には問題ありません。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、

この記事をまとめると

  • 生の鶏肉にはサルモネラ菌やカンピロバクターなどの食中毒をきたす細菌が生息している
  • 特にカンピロバクターによる食中毒が多い
  • 2~7日程度の潜伏期間がある
  • 風邪のような症状が出るので間違いやすい
  • 食中毒かなと思ったら、様子をみて医療機関に相談しよう

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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