家庭でもお馴染みの野菜「とうもろこし」は、真夏に旬を迎える甘みある野菜です。スーパーなどで何気なく購入しているとうもろこしの、花や芯、葉っぱをよくみたことはありますか?
私はこれまでスーパーでとうもろこしを買う際、生ゴミが出ることを避けてほとんとの葉っぱをスーパーでむいてから家に持ち帰っていました。ひげや葉にも栄養があると知ってからは、丸ごとそのまま買うようになりました。
今回は、とうもろこしの各部位についてご紹介します。
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とうもろこしの部位紹介
とうもろこしは、地上に生えた太い茎に直接成る野菜ですが、収穫されて私たちの手元に来る頃には、葉っぱに包まれた実の部分だけになっています。
そんなとうもろこしの各部位を一つずつご紹介します。これまでまじまじと見ることのなかったそれぞれの場所を詳しく見てみましょう。
花
引用:ニャンミーの庭仕事
とうもろこしの花と聞いて、どんな形のものを想像しましたか?とうもろこし畑を見たことはあっても、花を見たことがある方は少ないかもしれません。
こちらの稲のようなルックスをしたもの、これがとうもろこしの花です。想像していた花とは全然違ったのではないでしょうか?
一般的な花というと鮮やかな色をしていて、花びらが何枚かある一般的な花を思い浮かべますが、とうもろこしの花は少し違っています。これが花ですと言われなければ、見ても何なのかわからなさそうですよね。
先端に付いている穂のようなものが、とうもろこしの雄花です。一番の旬である8月にこの花が一斉に咲き始めます。ちなみに、とうもろこしは風を利用して花粉を運ぶ「風媒花」です。
芯
引用:オリーブオイルをひとまわし
続いて芯ですが、皆さん食べる時に必ず見ていますよね。とうもろこしにはカリウムという体に良い成分が豊富に含まれているのですが、実はこの芯にもたくさん含まれています。
芯は食べららない!ということで、芯に含まれた栄養エキスを煮込んで取り出す方法があります。せっかくのとうもろこし、栄養を余すことなく料理に使ってみてください。
その方法は簡単で、芯を鍋に入れ浸るくらいまで水を入れ、コトコトと弱火で20分ほど煮込みます。徐々にお湯の色が変わってきますので、十分甘みを出したところで芯を取り出してください。
普段は捨てている芯も、健康に役立つ優れものですよ。冷凍しておいて後日調理するのでもOKです。
葉
とうもろこしの葉は長い形をした大きな葉っぱです。とうもろこし畑ではこの葉が空をむいてたくさん生えていますよね。
葉も食べることはできませんが、葉を煎じると旨味エキスを抽出できます。また、葉によってとうもろこしが新鮮なのかどうかを見極めること
新鮮で瑞々しく、食べごろなものほど葉の色が濃く、はっきりとした緑色をしています。とうもろこしの葉には黄緑色のものや、ほとんど白に近いクリーム色のものなど個体によって様々です。そこで注目するのが緑色なのです。
とうもろこしは収穫後の時間が命で、鮮度低下のスピードが速い野菜です。夏場の室温では、数時間で味が落ちてしまうと言われています。
採れたてが一番美味しいですが、なかなかそうはいかないもの。できるだけ緑色の葉をしているものを選ぶようにしてみてください。葉をめくって実を覗かなくても、新鮮なものを見分けることができますよ。
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芽
引用:やまむファーム
とうもろこしの芽とは、メインの茎の横から生えている小さい芽のことを言います。メインの茎と同じで、そのままにしておけばグングンと伸びてきます。
この芽はいくつかの役割を果たしており、とうもろこしを育てる上で大事な脇役となっています。倒れるのを防いだり、受粉を助けたり、根張りを強めたり、光合成することでメインの茎を助けたりと、小さいながらとうもろこしの育成を自らサポートしています。
ひげ
引用:逸品グルメ
とうもろこしの葉をめくると出てくるもじゃがもじゃとしたひげ。これはなんなのか考えたことはありますか?
実はとうもろこしのひげは、植物にある「めしべ」でできています。長く伸びるめしべは「絹糸(けんし)」とも呼ばれ、何本も生えています。
あれが全てめしべでできているというのは意外ですよね。そして、そのめしべにも驚きの特徴があります。中に詰まっている粒の数と全く一緒の本数が生えているのです!
ひげはなんとなくとうもろこし本体から出ているように見えますが、よく見てみると粒1つに対して1本のひげが生えています。
品種によっても数に差がありますが、だいたい600粒の実が入っているのでひげも600本あるということになるのです。
まとめ
とうもろこしの各部位についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?普段は実を食べるだけで葉やひげは捨てていた方が多いかと思いますが、それらにも栄養が豊富に詰まっていることがわかりました。
健康にもよく、漢方にも使われているとうもろこしですので、是非余すことなく活用してみてくださいね。
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