唐辛子が黒くなる?アントシアニンとは?食べられる?腐ってるサインは?

ピリリと辛い唐辛子は、料理の味を何倍にも際立たせてくれる大事な食材の一つです。

この唐辛子ですが、日が経つにつれて黒くなることがあるため、腐っているのでは?と気になってしまう人が多いようです。

  • 唐辛子が黒くなる原因はこれ!
  • 腐った唐辛子の特徴は?
  • 唐辛子の正しい保存方法を解説

今回は、こちらについて詳しく解説します。

スポンサードリンク

唐辛子が黒くなる原因は?

黒くなる原因

結論からいうと、唐辛子の表面が黒く変色する原因はアントシアニンが発生したことによるものです。

アントシアニンとは、ブルーベリーなどに含まれているポリフェノールの一種であり有害な紫外線から植物を守る働きをする天然の色素のことです。

ポリフェノールは、体内で作ることが出来ないという大きな特徴を持っています。そのため、食事やサプリメントから栄養素を摂取するしかありません。

唐辛子は、ポリフェノールを効果的に摂取するため非常に効率的な野菜であると言えるでしょう。

アントシアニンが発生する原因

唐辛子にアントシアニンが発生する原因は、大きく分けて2つあります。

寒さによる影響

外気温の低下や冷蔵庫などで長時間保存を行うことで、唐辛子自身が強いストレスを受けることがあります。

すると、ストレスに耐えようとする唐辛子から色素であるアントシアニンが発生し始めます。その後、アントシアニンは唐辛子を端部分から紫色へと変化させていくのです。

紫外線による影響

寒さ同様に唐辛子にアントシアニンを発生させる要素として知られているのが紫外線です。厳密には、微量な紫外線が含まれる太陽光に長く当たった部分であってもアントシアニンが発生します。

唐辛子の他にも黒く変色する野菜はある?
唐辛子以外にも同様の条件でアントシアニンが発生する野菜としては、キャベツやブロッコリーが知られています。

食べても大丈夫?

紫色に変色した唐辛子、見た目は食欲をそそる色ではありませんが実は食べても人体に全く影響はありません。

ポリフェノールの一種であるアントシアニンは、以下のような健康効果を与えてくれます。

  • 抗酸化作用による目や体の老化防止効果
  • 白内障や眼病、及び視力低下の予防効果
  • 血流を促進させて目の緊張をほぐす効果

アントシアニンが最初から豊富に含まれている果物としては、ブルーベリーがよく知られています。この紫色もまたアントシアニンの影響によるものです。

スポンサードリンク

腐った唐辛子の見分け方

ここまで、唐辛子の端部分が黒く変色するのはアントシアニンが発生したためと解説しました。

「じゃあ、本当に唐辛子が腐るとどうなるの…?」

そう考えてしまう人のために、実際に唐辛子が腐った場合はどのような特徴が出るのかを解説していきましょう。

腐った唐辛子の特徴

唐辛子の表面にカビが生えたり、ドロドロと溶け始めていれば腐敗が進行しているサインです。また、匂いを嗅いだときに異臭(生ごみのように例えられることも)がした場合も同様に過度に腐敗が進んでいると言っても良いでしょう。

外観・匂いどちらか一方に異常があれば、安全のために廃棄することが大切です。

食べて大丈夫な唐辛子の特徴

野菜である唐辛子には、一つ一つに個体差があります。食べても平気かどうかの判定が難しい場合は、以下のポイントを満たしていれば比較的安全に食べることが出来ます。

  • 唐辛子の端のみが変色している場合
  • 唐辛子の表面にぬめぬめせずに乾燥している

腐った唐辛子の特徴と共に覚えておくと、より判別しやすくなります。

唐辛子が腐る原因は?

唐辛子の腐敗が進行するには、気温・水分・空気のいずれかが必要です。具体的には、高温多湿の場所に唐辛子を放置してしまうと3つ全ての要素を満たすことによって急速に腐敗が進行することになります。

スポンサードリンク

保存方法・保存期間

保存・日持ち

唐辛子の品質を長く保つためには、適切な保存方法を知ることが不可欠です。

常温の場合

唐辛子を常温で保存する場合に大切なのは、しっかりと乾燥させることです。具体的な手順は以下の通り。

  1. 唐辛子を風通しの良い日陰に移動させ、ザルなどに入れて保存する
  2. 1週から10日ほどそのまま様子を見る
  3. 表面全体にシワが出来るまで乾燥させる

しっかり乾燥させた唐辛子は、約1年間保存することが可能です。保存する際は、乾燥剤と一緒に瓶に入れておくと衛生的です。

注意点
瓶の中の乾燥唐辛子を取り出すときは、素手で触れずに菜箸などを使用しましょう。濡れた手で唐辛子に触れてしまうと表面に水分が付着してカビ発生の原因に繋がります。

冷蔵・冷凍の場合

冷蔵・冷凍どちらで保存する場合も大切なのは、唐辛子を腐敗させる要因である空気をしっかり抜いて封をすることです。

冷蔵

  1. 唐辛子を1度に使う量ごとに小分けする
  2. ジップロックに入れて空気を抜く
  3. 冷蔵庫に保存する(保存期間の目安は約30日)

冷凍

  1. 唐辛子を1度に使う量ごとに小分けする
  2. 小分けした唐辛子をラップで包み空気を抜く
  3. ジップロックに入れて再度空気を抜く
  4. 冷蔵庫に保存する(保存期間の目安は約3ヵ月)

このように密閉した袋に入れることで唐辛子の腐敗進行を妨げることが可能です。

スポンサードリンク

まとめ

この記事をまとめると

  • 唐辛子の表面が黒くなるのは、紫外線や寒さの影響によってアントシアニンが発生することによるもの
  • アントシアニンはポリフェノールの一種であり様々な健康効果が期待出来る
  • 腐敗が進行した唐辛子には、カビが発生したり異臭を放つ特徴がある
  • 唐辛子の適切な保存方法は、空気に触れないようにしっかりと密閉して冷蔵もしくは冷凍庫で保存する琴が大切

いかがだったでしょうか。

唐辛子には抗菌作用があるという話をよく聞きますが、実際には丁寧に保存をしないとカビが生えやすい野菜です。

適切な保存方法をしっかりと実践することで、唐辛子の持つ辛さと美味しさを長持ちさせることが出来ますよ。

この記事が、みなさんの参考になれば幸いです。

スポンサードリンク