食品を保存するにあたり、気をつけたいのが「腐敗」や「カビ」ですよね。生ものに比べて日持ちするイメージなのが、唐辛子のようなスパイスや調味料です。そんな唐辛子の保存方法、きちんとできていますか?
そこで今回は、
- 唐辛子のカビについて
- 唐辛子のカビを食べてしまった場合
- 唐辛子の保存方法・保存期間
コチラの内容について紹介していきます。
目次
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唐辛子のカビについて
乾燥させた鷹の爪など、自宅で唐辛子を常備しているという人も少なくありません。例え保存期間が長い唐辛子でも食品は食品、いつかはダメになってしまいます。
まずは唐辛子のカビについて詳しく解説していきます。
唐辛子にカビは生える?
唐辛子には防虫効果があることが知られていますが、残念ながら防カビではありません。
米びつの中に入れている人も多いですが、保存方法を間違えれば唐辛子だってカビが生えます。これは、生のものや乾燥させた唐辛子、一味や七味でも同じです。
どんなカビが生える?
唐辛子に生えるカビは、白くふわふわしたもの(以下、白カビ)である場合が多いです。白カビは、黒カビや 青カビと同じ真菌(糸状菌)の1つです。
また、 一度発生してしまえば胞子が空気中へ舞い上がり、どんどん繁殖を広げていくのが特徴です。
カビが生える原因
白カビが生える原因は、次の3点が揃うことです。
- 湿度
- 温度
- 栄養
白カビが活発になりやすい温度は0〜45℃の間と非常に幅広いです。特に、湿度が60%を超えるような季節は、白カビが好んで住む環境と言えます。
また、自宅で自然乾燥させた唐辛子にカビが生えた場合は、乾燥不足により中に水分が残っている可能性が高いです。
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唐辛子のカビを食べてしまった場合
「カビている部分以外は問題ない」と考えている人も多いですよね。ですが、唐辛子に限らず、食品にカビがついていた場合は、出来るだけ食べない方が良いでしょう。
では、もしカビを食べてしまった場合、どんな健康リスクが考えられるのでしょうか。
食べても大丈夫?
カビ菌は胃酸で死滅するので、何も起こらない場合もあり、基本的には命の危険を脅かすような重大な症状にはならないと言えます。
ただし、カビの中には「カビ毒」という有害な毒性を持っているものもあり、腹痛や吐き気を起こす可能性があります。
加熱すれば食べられる?
唐辛子についていたカビが「カビ毒」を持つ場合、加熱しても毒性は無くなりません。また、カビ毒の有無は見た目では判断できません。
さらにカビが生えている食品は、同時に食中毒菌が発生している可能性も高いため、いずれにしても捨てるのが正しい判断でしょう。
カビ毒の症状
問題がない可能性があるからといって、カビを侮ってはいけません。カビの過剰摂取や長期間の摂取は次のような重大な症状を引き起こします。
- 慢性的なアレルギー症状
- 肝臓や腎臓の障害
- がん
カビを食べてしまった時の対処法
カビを食べてしまってから、吐き気や嘔吐、腹痛が続く場合には、医療機関を受診しましょう。また、すぐに症状が現れなくても、食べてから半日~2日以内は様子を見る必要があります。
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唐辛子の保存方法
唐辛子のカビは場合によっては重大な健康被害を引き起こすことが分かりました。最後に、唐辛子を捨てずに済む保存方法について紹介します。
カビが生えないようにするには?
既述のように、カビを生やさないためには湿度・ 温度・ 栄養の3条件を揃わせないことが必要です。 自宅で乾燥させる場合には、十分に乾燥させましょう。
乾燥完了の合図は?
- 唐辛子の表面にシワがたくさんできている
- 振ってみたときに中で種が転がっている音がする
常温保存
自宅で乾燥させたものや、すでに乾燥しているものを買ってきた場合は、常温保存が可能です。
湿気が入らないように、密閉できる袋や容器に入れて、乾燥材を入れるようにしましょう。また、高温も避けたいので、コンロなどの火のそばや直射日光の当たらない冷暗所で保管しましょう。
冷蔵保存
乾燥唐辛子の常温保存が難しいときや 生の唐辛子が手に入ったときは、冷蔵保存がおすすめです。
生のまま冷蔵庫に入れる場合は、密閉できる保存用の袋や容器に入れて、野菜室で保管します。
また、カビの原因になりますので、水分はしっかり拭き取るようにしましょう。
冷凍保存
生の唐辛子が 1週間で消費できないほど量がある場合は、冷凍保存しましょう。
そのままの状態で出来るだけおいしさをキープしたいなら1本ずつラップに包んでから冷凍庫で保管します。
風味はやや落ち保存期間も短くなりますが、使いやすさを重視するなら、カットしてから密閉できる保存用の袋や容器に入れて冷凍がおすすめです。
まとめ
「 唐辛子カビ食べた時の対処法!症状は?白い?青い?保存方法は」について紹介してきましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
- 唐辛子には白カビが生える
- 唐辛子にカビが生えるのは湿気や温度が原因
- 唐辛子のカビを食べると吐き気や嘔吐、腹痛の症状がある
- 唐辛子のカビを食べても問題ない場合もある
- 唐辛子のカビ毒は加熱しても死なない
- カビを食べてしまったら医療機関へ相談
- 乾燥唐辛子は高温多湿を避け常温保存OK
- 生唐辛子は冷蔵保存や冷凍保存がおすすめ
あまり敏感になりすぎるのも良くないですが、食品の劣化は油断禁物です。まずは、カビを生やさないように、適切な方法で安全に保存するようにしてくださいね。
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