鶏胸肉の生焼けを食べてしまったら!対処法は?火が通る目安・加熱時間は?

鶏胸肉は調理をした際、外側は火が通っているように見えても中まではしっかりと焼けていないこともあり、見た目での判断が難しいものですよね。

生焼けのまま食卓に並べてしまって、慌てて加熱をし直す…といったご経験がある方も多いのではないでしょうか。そこで今回は…

  • 鶏胸肉の生焼けを食べてしまった場合
  • 鶏胸肉の生焼けを食べた場合の対処法
  • 鶏胸肉の加熱時間・火が通っている目安

についてご紹介をしていきます。

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鶏胸肉の生焼けを食べてしまった場合

まず、鶏胸肉の生焼けをうっかり食べてしまった場合に注意したい、体への影響をお伝えいたします。

少量なら食中毒の可能性は低い

外側がしっかりと焼けているのに、食べてみたら少し中が薄いピンク色で生っぽい…食べてしまったけれど大丈夫?と心配になる方も多いと思います。しかし、少量であれば体への悪影響がでる可能性はあまりありません

調理器具や手に注意

鶏肉の調理で気を付けなければならないのは、生焼けの状態よりも、 生の鶏肉を触った手やまな板、包丁などの洗浄をしっかり行ったかどうか です。

洗ったつもりでいてもきちんと洗われていないこともありますので、以下のような点には注意をする必要があります。

  • 生の肉を触った手を石鹸で洗っていない場合
  • 生の肉を切った包丁とまな板を、洗剤を使わずにざっと水洗いをした状態で生の野菜などを切った場合
  • 中まで火が通っているかの確認で包丁を使ったが、洗わずに使用してしまった場合

このような場合には 菌が移りやすく、感染する危険性 があります。

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食中毒の症状

加熱が不十分であったり、きちんと洗浄されていない調理器具を使用してしまったりすると、 食べてから2~7日間  胸やけや吐き気、強い腹痛や下痢、嘔吐といった症状 が出ることがあります。

これはカンピロバクター菌による食中毒の症状です。多発する時期が4月~6月頃となります。

湿度の高くなる梅雨の時期にかけて多発しますので、あたたかくなってバーベキューなどをする際には十分に注意をして調理を行いましょう。

鶏胸肉の生焼けを食べた場合の対処法

さて、生焼けの鶏胸肉を食べてしまった場合にはどのような対処法が良いのでしょうか?

経過観察

健康な方であれば、ひと口くらいの量を食べてしまってもあまり気にする必要はありません

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免疫力が落ちている場合は注意

気を付けたいのは、 体調があまりよくないときに食べてしまうこと です。

風邪気味であったり、寝不足であったりなど、免疫力が落ちてしまっている時には感染しやすくなってしまうため、特に気を付ける必要があります。

少しでも体に不調を感じる場合には、十分に気を付けることが大切です。

症状が出たら病院へ

食べた後に腹痛や下痢、発熱などの症状が出た場合にはすぐに医療機関へ受診するようにしましょう。

大したことはないと思っても、強い腹痛や下痢のほか、発熱時には血便を伴うようなこともあるそうですので、自己判断はせずに、病院への受診をおすすめいたします。

潜伏期間が長いため、症状が出るまでには個人差がありますが、 平均的には2~3日で症状が出る ことが多いようです。

食べた後7日以内に症状が出ないようであれば安心して良さそうです。

子どもや赤ちゃんは特に注意

小さなお子様は特に症状が強く出ることが多いようですので、症状がみられた場合にはすぐに病院へ連れていくようにしましょう。

市販のお薬に比べ、病院で処方してもらう抗生物質は症状の改善に効果的です。

また、赤ちゃんのお世話をする場合には よく手を洗い、使用した調理器具もきちんと衛生的に管理する ように心がけましょう。

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鶏胸肉の加熱時間・火が通っている目安

続いて、生焼けの鶏肉を食べないためにも知っておきたいのが加熱時間ですよね。どのくらいの時間加熱をすれば、しっかりと火が通り安心して食べられる状態になるのでしょうか?

鶏胸肉の加熱時間

目安の加熱時間は下記の通りです。

≪唐揚げ≫

冷蔵からの加熱調理…160℃~180℃の油で3分

冷凍からの加熱調理…160℃~170℃の油で4分

≪肉団子≫

沸騰した湯で5分

≪焼き鳥≫

ガス火で7分以上

≪鶏ハム≫

沸騰した湯で10分以上

鶏ハムなど、低温調理をする場合冷凍から調理をする場合には火が通るまで時間がかかりますので、きちんと確認するようにしましょう。

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竹串でチェック

器に盛る前に、しっかりと中まで焼けているかどうか、竹串で刺して確認をするのがおすすめです。

肉汁に血が混ざっているような薄いピンク色をしている場合には生焼けの状態ですので、再度加熱をしましょう。 肉汁が透明であれば火が通っている証拠 です。

鶏ハムなどの場合、鶏肉に含まれる色素が原因で切り口がピンク色になることがありますが、その場合は必ずしも生焼けということではありません

見た目や箸などで触った感触でも判断することが可能ですので、そちらもお伝えしていきますね。

  生焼け 火が通っている
薄いピンク 白っぽい、茶色い
感触 ぷりぷりとした柔らかさ しっかりと弾力がある

こういった点が判断する際のポイントとなります。

鶏胸肉は火が通りにくいため、少し手間でもあらかじめフォークなどで穴をあけておくなど下処理をしておくと安心です。また一枚まるっとソテーしようとすると時間がかかってしまいます。

ひと口大にカットしてから焼くと、火が通りやすいだけでなく食べやすくもなるので良いですね。

食卓にだした後に生焼けということに気づいてしまった…そんな場合には、電子レンジで加熱をし、きちんと火が通ったか確認をしてから食べるようにしましょう。

ラップをして加熱をすると火が通りやすいですよ。

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まとめ

鶏胸肉を生焼けを食べてしまった場合の症状や対処法、また調理の際に気を付けたい加熱時間やポイントをご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。

生焼けの鶏肉を食べてしまった場合

  • 健康な人は少量であればあまり心配しなくてOK
  • 鶏肉はカンピロバクターによる食中毒症状が出ることがある
  • 食べてから2~7日間は体調の変化に気を付ける
  • 腹痛や下痢、嘔吐や発熱などの症状が出た場合には病院へ受診するようにする※子どもや赤ちゃんは特に注意!

食中毒の予防に大切なこと

  • 生の鶏肉を調理した包丁やまな板、触った手をしっかり洗浄する
  • 調理の場合はしっかりと火を通す
  • 低温調理や冷凍から調理する場合には加熱時間を長くする

生焼けには気を付けて美味しく調理をするようにしてくださいね。

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