妊娠中は生活習慣から食事までさまざまなものを気を遣う必要があります。ですが、好きなものを我慢し続けることはストレスの原因にもなるので避けたいですよね。例えば、「トムヤムクン」などのタイ料理は妊娠中に食べても問題はないのでしょうか?そこで今回は、
- トムヤムクンは妊娠中に食べても大丈夫?
- タイ料理は妊娠中NG?
- 妊娠中の食事の注意点
について紹介していきます。
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目次
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トムヤムクンは妊娠中に食べて大丈夫?
タイ料理の中でも特に人気の高いトムヤムクン、ダイエット効果もありよく食べていたという人も多いのではないでしょうか。ですがあの独特の酸味と辛味が、胎児に影響があるのではないかと心配になりますよね。
トムヤムクンは妊娠中に食べても問題はありませんが、いくつか注意すべき点があることを覚えておきましょう。
辛いものは食べ続けない
妊娠中に辛いものを食べることで、直接胎児に悪い影響を与えてしまうことはありません。ただし、辛いものを食べ続けたり、過剰摂取することは避けるようにしましょう。
妊娠中少しでも胃腸の免疫力が低くなっていたりすれば、腹痛や下痢を引き起こしてしまう恐れがあります。
レモングラス・パクチーに注意
妊娠中にはハーブや香辛料があまり好ましくないとされています。トムヤムクンには、ハーブの1種であるレモングラスなどが使われており、 特にレモングラスには、子宮収縮作用があり注意が必要 です。
さらにトムヤムクンに欠かせないパクチーも、本来は栄養素が高いものですが、食物アレルギーを引き起こす可能性があります。1回の食事の適量分ほどであれば大きな問題はありませんが、過剰摂取には十分注意をして食べるようにしましょう。
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タイ料理は妊娠中NG?
結論から言うと、トムヤムクンの例でも紹介したように、妊娠中のタイ料理はOKです。ただし、これはハーブや香辛料、辛味を過剰に摂取しないということが前提です。
タイ料理に使うハーブや香辛料は、日本人の体にとっては慣れておらず様々な効果に対して過敏に反応してしまう可能性があります。
タイ料理例
- トムヤムクン
- ガパオライス
- カオマンガイ
- グリーンカレー
- レッドカレーなど
これらタイ料理を食べる時は、どんな料理にどんなハーブが使われているのか事前に確認するようにしましょう。
避けるべきハーブ
ハーブは料理だけでなくハーブティーとして、妊娠中でも楽しんでいる人が多いですよね。ハーブには豊富な種類があり、妊娠中に摂取して良いものと、そうでないもの(禁忌・禁止)があることを覚えておきましょう。
禁忌または注意すべきハーブ
- アンゼリカ
- サフラワー
- シナモン
- ジュニパー
- セージ
- タイム
- ハトムギ
- フィーバーフュー
- リコリスなど
辛くなければ大丈夫?
辛味が強いことが特徴のタイ料理は、その分多く含まれている塩分にも注意が必要です。妊娠中は、摂取しても良い塩分の量が厚生労働省にて定められています。これは妊娠中に塩分を摂りすぎることで、妊娠高血圧症候群を引き起こす可能性があるからです。
辛みを感じる感覚は人それぞれですが、辛くないからと言って安心せず適度な量を食べるようにしてください。
- 妊娠中の塩分量目安:7.0g未満
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妊娠中の食事の注意点
妊娠中に食べたものは、基本的にそのまま赤ちゃんの栄養になります。胎児だけでなくもちろんママの栄養のためにも、積極的に摂るべきもの、または控えるべきのものをきちんと覚えておきましょう。
生ものの摂取
妊娠中は刺身を避けるべきであることはよく知られていますよね。これは、魚介類に大腸菌や食中毒菌が付着している可能性があるからです。さらに、冷蔵やチルド温度で長期保存された生ものも避ける必要があります。
食中毒の原因となる菌は魚介類以外にもあり、妊娠中の食中毒は子宮収縮を引き起こし胎児への影響を及ぼします。
注意が必要な生もの
- 生ハム
- 肉や魚のパテ
- スモークサーモン
- 非加熱のナチュラルチーズなど
食中毒を予防するために、十分に加熱してから食べるようにしましょう。
過剰摂取
妊娠中は塩分だけでなくさまざまな摂取量が定められています。例えば、栄養価が高いとされているうなぎやレバーに含まれるビタミンAもその一つです。 ビタミンAは目や皮膚、粘膜の健康維持に効果がある一方で、過剰摂取してしまうと頭痛などの症状を引き起こすことが確認されています。
特に妊娠初期頃の胎児には器官形成異常を引き起こす可能性があるので十分に注意しましょう。ママの食事は胎児に栄養を送る大切なものです。どの料理にも適度な量を心がけてください。
まな板などの調理器具や食器の管理
妊娠中には、トキソプラズマやリステリア菌、サルモネラ菌など大敵が沢山あります。感染のリスクを避けるためには、食材や調理方法だけでなく「菌を付けない」ことが大切です。
調理中に生肉や生魚などを触った手では野菜などの他のものは触らず、直接触れた調理器具や食器は必ず熱湯消毒しましょう。タオルは常に綺麗なものにしておいたり、キッチンペーパーのようなの使い捨てにするなど、キッチン周りの衛生面への配慮を忘れずにしましょう。
飲酒
お腹の中にいる胎児は、有害なものを通さない胎盤のフィルターに守られています。しかし、飲酒することにより体内に入るアルコールは、このフィルターを通過して胎児に届いてしまうのです。
胎児がアルコールを摂取してしまうと、自然流産の確率を上げるだけでなく、胎児性アルコール症候群や発達遅延、先天性疾患をなど多くの症状が起こる可能性が高くなります。
まとめ
「トムヤムクンは妊娠中に食べても大丈夫?レモングラスに注意!」について紹介してきましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
- トムヤムクンは妊娠中でも適量なら大丈夫
- タイ料理は妊娠中でも適量なら大丈夫
- 妊娠中はハーブや香辛料などの過剰摂取に気を付ける
- 妊娠中は生ものの食中毒に気を付ける
妊娠中の体は、免疫力の低下や食中毒が大敵です。胎児への影響を考えると使用できる薬も限られてきますので、食事には普段以上に気を配り予防することを心がけましょう。
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