豆腐で食中毒になった場合の症状は?死亡事例まで?セレウス菌とは

あなたは1カ月のうちにどれくらいの豆腐を食べられるでしょうか?一般的な日本の家庭では、月に7丁程度の豆腐を消費していると言われています。そんな豆腐ですが、食中毒の原因になりやすい食べ物であることもご存知でしょうか?

今回は、豆腐の食中毒について、以下のような事を解説していきます。

  • 豆腐で食中毒になるって本当?
  • セレウス菌とはどんな細菌?
  • 豆腐で食中毒にならないようにするには、どうすればいいの?

こんな内容になっています。記事を最後まで読んで頂き、豆腐の食中毒について、徹底的に理解を深めていきましょう。

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豆腐で食中毒になる?

豆腐を食べて食中毒になる可能性は、大いにあるといえます。一体どんな症状が出て、どれくらいで発症するのでしょうか?

症状

もし、豆腐を食べて食中毒になった場合には、以下のような症状が考えられます。

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛

豆腐を食べた後に、こういった症状が出てきたのであれば、食中毒を疑った方がいいです。

何時間後に発症する?

豆腐を食べて食中毒の症状が出るのは、早い場合は「30分から5時間以内」で、遅い場合は「15時間以内」とされています。豆腐の食中毒を起こす細菌は、黄色ブドウ球菌やセレウス菌ですが、いずれの細菌も、発症までの潜伏期間が割と長いです。

そのため、すぐに症状が出ず、翌日になってから嘔吐下痢を起こす場合も珍しくありません。

死亡事例は?

豆腐を食べて食中毒になり、死亡してしまった事例は今のところ確認できません。ただ、豆腐の食中毒の原因である「セレウス菌」の食中毒では、老人ホームなどで死亡事例が複数件確認されています。死亡事例が無いからと言って、豆腐の食中毒を甘く見るのは大変危険です。

豆腐を食べる際には、注意事項をきちんと守り、食中毒を起こさないための取り組みが必須です。

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セレウス菌とは

豆腐を食べたことによる食中毒の原因「セレウス菌」とは、一体どんな細菌なのでしょうか?詳しく解説していきます。

感染経路

セレウス菌は「土」「河川」「水」など、自然界に広く存在します。誰でも、セレウス菌に日常的に接しているのです。豆腐の製造過程でももちろん付着し、増殖をしようとします。

しかし、豆腐の製造過程では、セレウス菌を一旦死滅させてしまうので、スーパーで販売されている豆腐などには、セレウス菌は殆どいません。ただ、セレウス菌のような「耐熱性芽胞菌」はごく微量豆腐に付着していて、その細菌が環境によって、パックの中で増殖してしまうこともあるのです。

発症は何時間後?

もし、セレウス菌に感染してしまった場合、食中毒が発症するのは、30分から15時間の間です。前述した通り、セレウス菌の潜伏期間は割と長めです。なので、食べたその日には症状がなくても、翌日になって状態が悪化してしまうこともあるので、注意が必要です。

食中毒のような症状が出た場合は、以下のように対処しましょう。

  • 症状が軽めの場合は水分補給をしながら、横になって安静にする
  • 症状が重めの場合は、出来るだけ早く病院に行く

食中毒になってしまった場合、嘔吐や下痢が起き、脱水症状になってしまいがちです。なので、スポーツドリンクやぬるま湯などを飲んで、脱水症状にならないようにしましょう。吐しゃ物で呼吸困難に陥る可能性もあるので、横向きに寝た方がいい場合もあります。

症状がひどい場合は、出来るだけ早く病院に行くようにしてください。

潜伏期間は?

セレウス菌の潜伏期間は、前述している通り「数時間から15時間程度」です。豆腐を食べてから、丸1日何も症状がなければ、食中毒になっている可能性は低いでしょう。

死滅する方法は?

セレウス菌は「耐熱性芽胞菌」と呼ばれる細菌です。芽胞というのは、最近の周りにできる、熱に強い硬い殻のようなもので、通常の調理の温度では、中々壊すことが出来ません。セレウス菌の場合「100℃以上の温度で30分以上の加熱をしなければ死滅しない」と言われています。

通常の料理でこんなに長時間の加熱は出来ないため、セレウス菌が増殖し始めてしまった場合、完全に死滅させることは困難だと思っておきましょう。ただ、「10℃以下の温度で保存していると」セレウス菌の活動は弱まります。

豆腐を保存しておくときは、10℃以下の冷蔵庫に常に保管しておく必要があるのです。

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豆腐で食中毒にならない為に

豆腐で食中毒になりたくないのであれば、「記載されている賞味期限内に食べきること」が最も有効です。前述した通り、セレウス菌は加熱をしても死滅させにくい菌です。そのため、一度増殖し始めてしまうと、止めるのが難しくなります。

パックに入ったまま冷蔵庫で保存し、封を開けたら出来るだけ早く使い切ってしまいましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は豆腐で食中毒になった場合、どんな症状があるのか?ということを詳しく解説してきました。最後に記事内容を振り返ってみましょう。

この記事をまとめると

  • 豆腐を食べると、食中毒になることもある
  • セレウス菌は熱に強いので、増殖する前に食べきるのが大切
  • 豆腐で食中毒になりたくないのであれば、出来るだけ早めに食べきるのが重要

こんな内容になっていました。今後、豆腐を食べる際には、保存環境に注意し、出来るだけ早く食べきるようにしましょう。

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