チヂミは小麦粉と野菜や海鮮系の材料があれば、気軽に作ることができるため、自宅で友人やお子さんと一緒に作られる方は多いのではないでしょうか。自分好みの味付けで作ったチヂミはすごく美味しいですよね。
しかし、チヂミを作る際、このような疑問を抱いたことはありませんか?「このチヂミ生焼けかな?」「生焼けっぽいチヂミを食べたらどうなる?」チヂミは生地の外側が焼けていても、生地の中側が生焼けになることがありますよね。
そこで今回の記事では「生焼けのチヂミ」に関連した内容を、下記のような流れで解説します。
- 生焼けのチヂミは危険?!
- 食べるとどうなる?
- 生焼けの見分け方は?
- 生焼けにならないチヂミの焼き方のコツは?
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生焼けのチヂミは危険?!
まずは「生焼けのチヂミは食べても大丈夫?」という疑問についてです。結論から申し上げると、生焼けのチヂミを食べるのはやめておきましょう。
ではなぜ、生焼けのチヂミを食べたらダメなのか?について解説をします。
小麦粉の生食はダメ!
チヂミに限らず小麦粉を生食するのはやめておきましょう。そもそも小麦粉は、しっかりと加熱して食べることを前提として作られており、生食用には作られていません。
また、小麦粉を生食すると、腹痛や嘔吐などの症状が出る場合があります。十分に気をつけましょう。
消化しにくい
加熱していない小麦粉は消化によくないです。この理由は、小麦粉は水を加えて加熱処理することで、デンプンが糊化します。その結果、人間が消化しやすい状態になるからです。つまり、加熱処理をしていない小麦粉はデンプンが糊化していないので、消化によくないのです。
食中毒菌が付着しているかも
加熱処理を行っていない小麦粉には「サルモネラ菌」という菌が付着している可能性があり、このサルモネラ菌が原因で腹痛や嘔吐の症状を引き起こす事例が多発しています。
実際にアメリカやカナダでは、生焼けのクッキーなどを食べることによる健康被害が発生しています。そのため、アメリカ食品医薬品局(FDA)は、「小麦粉はしっかりと加熱処理をすること」と注意喚起を国民に促しています。
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食べるとどうなる?
では、生焼けのチヂミを食べるとどうなるのか?について具体的な症状について解説をします。
症状
生焼けのチヂミを食べることで、下記のような症状を引き起こす可能性があります。
・腹痛
・嘔吐
・消化不良
・アレルギー症状
アナフィラキシーショック
生の小麦粉を食べることで、アレルギー症状を引き起こす可能性があります。また、小麦粉のアレルギー症状は「蕁麻疹、かゆみなどの皮膚症状」や「くしゃみ、鼻水などの耳鼻科的症状」など様々です。
また、最悪の場合いきなり呼吸ができなくなったり、血圧が低下したりする「アナフィラキシーショック」を引き起こす場合もあります。
サルモネラ菌
生の小麦粉には、サルモネラ菌という食中毒菌が潜んでいる可能性があります。このサルモネラ菌は、加熱することで死滅させることができると言われています。なので、チヂミを自宅で作る際は、しっかりと生地に火が通ったのを確認して食べるようにしましょう。
妊娠中にはリステリア菌に注意
生の小麦粉には、リステリア菌という食中毒菌が潜んでいる可能性があります。このリステリア菌は「妊娠中」の方は注意が必要です。厚生労働省はリステリア菌について下記のような注意喚起を呼びかけています。
妊婦、高齢者や免疫機能が低下している方(抗がん剤治療中やHIVエイズの方など)は、少量のリステリアでも発症し、敗血症や髄膜炎など重篤な状態(リステリア症)になることがあり、海外では死亡例も確認されています。特に、妊婦が感染すると、リステリアが胎盤や胎児へ感染し、流産や生まれた新生児に影響がでることがあります。(引用元:厚生労働省)
つまり、リステリア菌が原因で胎盤や胎児に悪影響をもたらす場合があるのです。十分に気をつけましょう
消化不良になった場合
消化不良が起こったら、活動するのをやめて、ゆっくりと休むようにしましょう。また、脂っこい食事や香辛料などの刺激のある食べ物は控え、豆腐やお粥などの消化に良い食品を食べるようにしましょう。
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生焼けの見分け方は?
「チヂミの生地は中側が焼けているか」よく分からないことがありますよね。そこで、チヂミの生焼けの見分け方についてご紹介します。
串をさして生地がつく
チヂミの外側がある程度焼けたら、串をさして中側が焼けているか確認してみましょう。この際、串に生地がつくようでしたら、中側が生焼けの状態であるというサインなので、引き続き加熱をするようにしましょう。
切った断面が熱くない
チヂミを切ってみて、断面が熱くない場合は、生焼けの可能性が高いです。火が通っているのかよくわからない場合は、切ってみて断面を確認してみましょう。
粉っぽく、ねっとりしている
チヂミが粉っぽくねっとりしている場合は、生焼けの可能性が高いです。もう少し火を通すようにしましょう。
色が部分的に違う
色が部分的に違う場合は、焼き具合にムラがある状態です。こんがりとした色の部分は火が通っていますが、白い部分は火が通っていません。焼けムラのないように全体的に火を通すようにしましょう。
クッキーの場合
クッキーの場合は、下記のような状態は生焼けの可能性が高いです。
・生地の色が白い(焼け色が付いていない)
・匂うと小麦粉の匂いがする
・粉っぽい食感がする
ホットケーキの場合
ホットケーキの場合は、下記のような状態は生焼けの可能性が高いです。
・生地の色が白い(焼け色が付いていない)
・匂うと小麦粉の匂いがする
・串をさすと串に小麦粉が付く
・粉っぽい食感がする
うどんの場合
うどんの場合は、下記のような状態は生焼けの可能性が高いです。
・芯が残っている
・濃い白い色をしている
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生焼けにならないチヂミ焼き方のコツは?
では、どのように焼けば、生焼けにならずにチヂミを焼くことができるのか?について焼き方のコツをご紹介します。
生地を混ぜすぎない
チヂミの生地と食材は混ぜすぎないほうが、焼き加減にムラなく焼くことができます。
電子レンジで加熱
生焼けが心配な方は、フライパンで焼く前に電子レンジで加熱しておくと、しっかりと生地に火が通ります。
フライパンで再加熱
電子レンジで加熱した後、加熱したフライパンで再加熱すると、生地の外側はカリカリ、中側はトロトロに仕上げることができます。
油を多めに入れるとカリカリに
フライパンで加熱する際は、油を多目に入れて揚げるようにして焼くと、カリカリに仕上げることができます。また、油が少なすぎると焦げ付いてしまう場合があるので注意しましょう。
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まとめ
今回の記事は「チヂミの生焼け」について解説をしました。
最後にもう一度、本記事の要点を振り返っておきましょう。
この記事をまとめると
- 生焼けのチヂミを食べるのは危険
- チヂミを作る際は、しっかりと加熱をして食べましょう
いかがでしたでしょうか?チヂミの生焼けは、様々な悪影響を身体に与えてしまう可能性があります。自宅で作られる際は、しっかりと火を通して食べるようにしましょう!