卵の黒い点は危険?安全な卵のみが出荷される!殻の黒カビは注意!

食卓に欠かせない卵は、冷蔵庫に常備してある家庭が多いですよね。でも、卵の殻を触ったときにザラザラとした感触があったり、黄身に黒っぽい塊や殻の内側に黒い斑点を見つけたことはありませんか?卵は産卵してから購入者の元に届くまで徹底した管理が行われています。しかし、稀に検査で抜け落ちてしまい食用に向かない卵が出荷されてしまうことがあります。しっかりと検査が行われて出荷される卵ですが、最終的には自分の目で安全かどうか確認することが大切です。そこで、今回は

  • 卵は安全
  • 卵の黒い点は危険?
  • 安全でおいしい卵の選び方
についてまとめました。

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卵は安全

卵は出荷されるまでの間にさまざまな検査を受けています。厳しい検査を受けてクリアしたものだけが食用として出荷され、スーパーなどに並びます。どのような検査が行われているのかまとめました。

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出荷時に殺菌洗浄されている

産卵された卵はGPセンターに運ばれます。GPセンターはグレーディング・アンド・パッキングセンターのことで卵を選別し、検査、パック詰めなどを行なっている施設です。GPセンターに送られてきた卵は最初に洗卵されます。

洗卵はベルトコンベアーに乗せられ、次亜塩素酸ナトリウムなどの殺菌剤を添加した温水で洗浄し、温風で乾かします。これで汚れや菌を落とし、清潔な状態にしています。

以前は卵の表面はザラザラしていて、ザラザラしている方が新鮮と言われていましたが、現在スーパーに並んでいる卵はつるんとしていて表面がきれいなものが多く、逆にザラザラしたものを見つける方が難しいです。これは鮮度が落ちているわけではなく、洗浄されているからです。

卵の殻の表面にはクチクラというタンパク質の膜で覆われています。これがザラザラした感触を感じさせる正体です。クチクラは洗浄したり、パック詰めや輸送で擦れることで剥がれるため、卵の表面がツルツルになります。

中身の安全も確認済み

洗卵された後は『透光検査』『汚卵検査』『ひび卵検査』『紫外線殺菌』『異常卵検査』などたくさんの検査を受けます。

透光検査

卵の下から光を当て、検査員が目視で透過光を確認し、ひびがある卵や血卵、汚れがある卵、形状の悪い卵を除去します。

汚卵検査

検査装置を使い、卵殻に汚れのある卵を除去します。

ひび割れ検査

卵はひび割れがあると爪で弾いた時に少し低い音がします。この特徴を使って検査装置でトントンと叩いてひびのある卵を除去します。

『紫外線殺菌』

紫外線を当てて卵の殻に付いている細菌やウイルスを殺菌します。

『異常卵検査』

検査装置を使い卵に光を当て、その透過光から血卵、腐敗卵、無卵黄などを検出し除去します。

鮮度が大切なのは言うまでもない

 卵はたくさんの検査を受けて安全性の高いものだけが出荷されます。 卵の賞味期限は産卵日を起点にして『生食が可能な期間』で設定されています。

この期間は、サルモネラ菌が常温で大量に増殖し始めるまでの期間を目安にしているそうです。通常なら卵にはサルモネラ菌は含まれませんが、農林水産省の調査によると市販されている鶏卵の0.0027%程度がサルモネラ菌に汚染しているとされていました。とても低い確率ですが、鮮度の落ちた卵は食中毒を起こす可能性があるので、早めに食べるようにしましょう。

参考:農林水産省

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卵の黒い点は危険?

卵は厳しい検査を受けて出荷されますが、稀に検査を抜け落ちてしまうことがあります。殻を割った時にいつもとは違うことがあれば、よく確認して傷んでいる可能性があれば食べないようにしましょう。

黄身の黒い点は血で安全

黄身に黒っぽい点があることがあります。これは鶏の血です。何らかの原因で卵を作る時に卵巣や卵管の毛細血管が破れて黄身に血がついてしまったと考えられています。鶏が病気だったというわけでも、卵に異常があるわけでもないので食べられます。しかし、火を通しても黒っぽく残るので、取った方が料理の見た目は良くなります。

また、卵を割ると茶色い塊があることがあります。これは肉班と呼ばれるもので黄身を包む膜が剥がれて、色素が沈着したものです。もともと卵の中にあるものなので食べられますが、これも見た目が良くないので、取り除いても良いでしょう。

殻の黒カビは要注意

卵の殻の内側に黒い斑点があったらカビなので食べてはいけません。通常なら卵の殻の中にはカビは生えませんが、小さなヒビが入っていたりするとカビの胞子が入り込み、中にカビを生やすことがあります。

 殻にカビが生えていたら卵の黄身や白身もカビに汚染されているので、廃棄してください。 

卵は腐るとどうなる?

卵を割った時に、アンモニア臭や硫黄臭がしたら腐っています。また、異臭はなくても卵を割った時に黄身が崩れて流れ出たり、白身と混ざっていたら腐っている可能性があるので廃棄してください。また、黄身にシワが入っていたり、白身が濁っているのも傷んできている証拠です。

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安全で美味しい卵の選び方

おいしい卵の選び方をまとめました。

卵の選び方

スーパーで卵を買う時には賞味期限を確認しましょう。賞味期限は産卵日を起点に決められています。卵の賞味期限は大半の場合、産卵日から2週間で設定されています。賞味期限まで2週間に近い日数があるものほど新鮮と言えます。

新鮮なうちに消費する

鮮度は日が経つごとに落ちていくので、購入後は賞味期限に関わらずできるだけ早く食べるようにしましょう。

保存と加熱も大切

卵は常温保存が可能ですが、 気温や湿度の変化に弱いです。購入後は冷蔵庫で保存するようにしましょう殻を割った生卵や、火を通した卵は賞味期限に関わらず早めに食べるようにしましょう。

まとめ

『危険な卵の見分け方やおいしい卵の選び方』についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

この記事をまとめると

  • 卵は厳しい検査を通ったものだけが出荷されている
  • 黄身の黒い点は食べても大丈夫
  • 殻の黒い点はカビなので食べてはいけない

スーパーに並んでいる卵は洗浄消毒され、厳しい検査を通ったものです。価格の優等生とも言われ家計の強い味方です。おいしく食べるためには賞味期限内でも早めに食べるようにしましょう。

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