たけのこのアレルギーって?あく抜きが原因?赤ちゃんに与えても大丈夫?

たけのこが美味しい季節なのに、たけのこを食べたらアレルギー症状がでるって聞いた!食べるのやめる?でも食べたい!だけど赤ちゃんの市販の離乳食にはたけのこが入っている!与えていいのかわからないと心配しているのならこちらをご覧ください。今回は

  • たけのこのアレルギーの原因は?
  • たけのこのアレルギーの症状は?
  • 赤ちゃんに与えるならどうしたらいいの?

について紹介します。

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たけのこアレルギーはある?

たけのこはイネ科の植物です。同じイネ科であるカモガヤまたはハルガヤの花粉がたけのこに含まれる成分に似ているからアレルギーが起こるのでしょうか。それとも他に原因があるのでしょうか?

アナフィラキシーショック

そもそもアレルギーは、花粉の粒子や食べ物のたんぱく質(アレルゲン)が体内に入り込み、体を守る働きをするシステム(免疫)が異常に反応し過敏に働いてしまう状態のことをいいます。

アレルギー症状の体は、様々な異変をおこします。特にアナフィラキシーショックは緊急性が高い症状で循環器機能の低下、呼吸困難、消化機能の低下と複数の症状が現れて命の危険があります。

起こりうる症状

では、たけのこを食べてアナフィラキシー症状は現れるのでしょうか。実はないとは言いきれません。たけのこを食べて起こりうる異変症状は、蕁麻疹、痒み、呼吸困難、口の中がピリピリするといった事例があります。花粉症や食物アレルギーと同じような症状がでます。

アレルギーでない場合も

実は、たけのこを食べて現れる蕁麻疹などの症状は、非アレルギーといいます。アレルゲンである花粉の粒子や食べ物のたんぱく質で体が反応しておこるのではなく、たけのこそのものに含まれている物質(仮性アレルゲン)が血管拡張や直接皮膚に作用して、アレルギーと同じ症状になってあらわれます。

要は、免疫システムが関係するアレルギーではないということです。

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あく抜きはできている?

たけのこに含まれる物質(仮性アレルゲン)とはなんでしょうか?またそれはあく抜きすることで取り除くことができるのでしょうか?

シュウ酸

舌にまとわりつくような、不快な苦みとヒリヒリするような味こそがえぐみであり、シュウ酸とよばれる成分です。口に含んだら食べられない上、アレルギーと同じような症状があらわれます。たけのこのあく抜きは、シュウ酸を感じない状態にするために必要な作業になります。

アセチルコリン

たけのこの仮性アレルゲンは、アセチルコリンです。アセチルコリンそのものは、神経伝達物質で私たちに欠かせない成分ですが、大量に摂取してしまうと体調に異変がおきてしまいます。免疫力が低下している、体調がすぐれない、胃や腸の調子がよくないときなどは特に気をつけましょう。

ただ、症状そのものは1時間もすればおさまります。あえて除去する必要はなく、日をおいてから食べるようにする体調がよいときに適量を守り食べる工夫をすれば問題はありません。ですが、過呼吸発作などをおこした場合は、速やかに医師に相談して指示に従ってください。

MEMO
たけのこのたべていい適量とは、小鉢に軽く盛られている量30〜50g程度が目安です。穂先なら1/3、根本なら3㎝くらいとなります

米ぬか

シュウ酸とアセチルコリンを鎮めるのに必要なのが米ぬかです。米ぬかに含まれるカルシウムがシュウ酸に結びつくことでえぐみを感じない状態にしていきます。さらに1時間ほど煮ることで米ぬか入りの煮汁にアセチルコリンがとけだしていきます。また米ぬかには、たけのこの旨味を引き出し、繊維を柔らかくする役割も担っています。

MEMO
お米のとぎ汁や重曹でもあく抜きはできます

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たけのこを離乳食として与えてもいい?

1歳近くなると歯や歯ぐきでつぶせる固さの離乳食が食べられるようになります。では、どのようにしてたけのこを離乳食に摂り入れたら良いのでしょうか?

離乳食完了期から使える

たけのこは繊維質でしかも根本の部分は固く、そのため消化不良がおきやすいです。1歳に満たない乳幼児は消化器官が未熟なので根本の部分を与えるのはさけましょう。先端の穂先の部分なら繊維はほとんど感じず歯でつぶせる固さです。

スプーンにのる大きさで薄くカットします。薄味にしとろみをつけるとさらに食べやすくなります。八宝菜風に調理するとよいでしょう!

少量から始める

初めて口にする場合は、どのような食材でも少量から食べさせましょう。また、食べさせる時間帯にも気をつけましょう。日中であれば何かしらの症状がでた場合にすぐ医療機関を受診できます。

下ごしらえのポイント

生のたけのこは、鮮度がとても大切です。収穫後あるいは購入後すぐにあく抜きをしましょう。下記のサイトにあく抜きの方法が紹介されています。参考にしてください。でもやはり、あく抜きは面倒と感じたらたけのこの水煮を活用するのがよいでしょう。

以上になります。いかがでしたか?

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まとめ

この記事をまとめると

  • たけのこの仮性アレルゲンは、アセチルコリンである
  • たけのこを食べて現れる蕁麻疹は、非アレルギーで免疫システムが関係するアレルギーではない
  • たけのこを離乳食に食べさせる時期は完了期頃とし、やわらかい先端部分の穂先をあたえる。
  • 生のたけのこは、収穫後あるいは購入後すぐにあく抜きを行う

春の訪れをつげる旬の味覚たけのこのをぜひ楽しんでくださいね!

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