たけのこ芋の保存方法解説!冷蔵保存より常温保存?日なたに置いてはダメな理由

皆さんは里芋の品種の一つであるたけのこ芋と言う種類をご存知ですか?別名を「京芋」というたけのこ芋は、都内ではなかなか見ることのできないレア食材です。たけのこ芋の旬である秋になると市場に出回ることがありますが、見た目が変わっているのでなかなか手にとって調理する人が少ないのではないでしょうか。

今回の記事ではたけのこ芋とはどのような食材なのか、たけのこ芋の特徴、保存方法について解説していきたいと思います。

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たけのこ芋(京芋)とはどんな食材?

読み方 きょういも(たけのこいも)
旬の時期 11月〜3月
主な生産地 宮崎県
種類 ほくほく系さといも

京芋は明治時代に「台湾いも」と呼ばれていた芋を原種として戦前から栽培が行われていました。地上に頭を出している姿がタケノコに似ている事から「たけのこ芋」という別名もあります。

京いもという名前の由来は昭和30年頃に遡ります。京いもを関西に売り込みに行った際に立ち寄った食事処で食べた料理に美味しいさといもが使われており、その美味しい料理にあやかりたいという気持ちから「京いも」という名前にしたそうなのです。

たけのこ芋っていつが旬?産地は? 

たけのこ芋は11月から3月ぐらいが旬の時期となっています。冬から春頃が美味しい時期となっています。スーパーなどで見かけることは少ないですが、その時期になると出回っているスーパーもあります。たけのこ芋の産地は宮崎県で、地元ではかなりメジャーな食品のひとつです。

たけのこ芋の食感

たけのこ芋はホクホク+しっとりとした食感が特徴的です。他の里芋よりも煮崩れしにくく、長時間煮込む煮物やおでんなどといった料理に非常に相性が良いと言われています。それ以外にもたけのこ芋を潰してコロッケに入れるなどしても美味しいですので、使い勝手の良い里芋と言えます。

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たけのこ芋の栄養

たけのこ芋に含まれている主な栄養成分

たけのこ芋はでんぷん・たんぱく質・ビタミンB群・ビタミンCなどを含み、食物繊維も豊富です。ほかのいも類と同様にカリウムが多く含むので、過剰に摂取したナトリウムを排出する効果が期待できます。

  • ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
  • ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
  • たんぱく質:たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。
  • ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
  • 食物繊維:食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。
  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。

たけのこ芋を食べて期待できる効果

ぬめり成分のガラクタンやムチンには免疫力を高める作用があります。そのため風邪予防や免疫力アップが期待できる他、このような効果もあります。

<たけのこ芋を食べる事によって得られるメリット>

  • 便秘の予防・改善
  • 糖尿病の予防
  • 高血圧の予防・改善
  • 胃潰瘍の予防

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たけのこ芋の保存方法 

たけのこ芋の保存期間の目安を以下にまとめてみました。

<保存期間の目安>

常温: 約1ヶ月

冷蔵: 約1週間

冷凍: 約1ヶ月

たけのこ芋の保存期間の目安はこのようになっています。では保存方法に分けて一つずつ解説していきます。

常温保存

スーパーのなどでは基本的に常温で販売されているたけのこ芋ですが、家で常温保存したときの賞味期限は約1ヶ月となっています。保存する時は必ず冷暗所に置いておくようにしましょう。光が当たってしまうと葉緑体ができてしまい徐々に緑色に変わっていき、渋みが増してしまうので注意しましょう。

冷蔵保存

たけのこ芋は温度の変化に弱いので、夏場や冬場などの温度の移り変わりが激しい時は冷蔵庫で保存するのが良いでしょう。冷蔵庫に保存するなら野菜室に入れるようにしてください。ちなみに冷凍保存すると常温保存よりも保存期間が短くなりますので注意しましょう。

冷凍保存

たけのこ芋を冷凍保存した時の賞味期限は約1ヶ月です。冷凍するには生のままか茹でてからの2パターンで保存ができますが、基本的には茹でてから皮を剥いて保存した方が解凍したあとに使いやすいのでオススメです。凍ったまま料理に使うこともできてとても便利です。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?メジャーな食材ではないたけのこ芋について、新しい発見があったのではないでしょうか。たけのこ芋は通常の里芋よりも煮崩れしにくく調理にとても使いやすいので、もし手に入った場合はぜひたけのこ芋を使って料理してみてくださいね!

この記事をまとめると

  • たけのこ芋は台湾いもを品種改良して作られた里芋のこと
  • 里芋に比べて長細いのが特徴的
  • ビタミン群やミネラル類が豊富に含まれている
  • 保存するなら常温保存か冷凍保存がおすすめ
  • 夏場や冬場などの温度の変化が激しい時は冷蔵保存も可能

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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