太白ごま油の賞味期限はどれくらい?酸化したものでも使っていいの?

ゴマは長寿や美容にいい成分がたっぷり含まれている食品です。料理の時にゴマの栄養も摂れるゴマ油を愛用している人も多いのではないでしょうか?でも、一般的なごま油だと香りが強すぎて用途が限られてしまいますよね。そこでおススメなのが「太白ごま油」です。今回の記事では、

  • 太白ごま油と普通のごま油はどう違うの?

  • 太白ごま油の名前の由来は?

  • 古くなった太白ごま油は使える?

という内容をご紹介していきます。

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太白ごま油ってなに?

特徴

太白ごま油は、ゴマを炒らずに生のままつぶして絞った油のことです。ゴマを炒らないので、油自体の色が透明に近く、ごま油独特の香りが少ないので、揚げ物や炒め物などどんな料理にしても主張しすぎないメリットがあります。

ゴマの良い成分はそのままでクセが無いので、ドレッシングや洋菓子にも使われます。

太白って?

「太白(たいはく)」とは古来中国における金星の呼び名です。金星は他の星と比べて光が強い星です。その光輝く様子が「他のものよりも秀でている」ことにちなんで、「太白ごま油」と名付けられました。「太白」と名前が付くごま油は竹本油脂の登録商標です。

通常のゴマ油との違い

スーパーで売られているごま油は色が茶位色でゴマの香りが強い油ですが、それらは全て炒ったゴマから作られています。そもそもごま油は3種類に分けられます。

  • 焙煎ごま油
  • 低温焙煎ごま油
  • 太白ごま油

どこのスーパーでも売られている一般的なのは「焙煎ごま油」です。焙煎ごま油は高温でゴマ炒ることで香りが強く、濃茶い色をしています。「低温焙煎ごま油」は、低温でじっくり炒ることで、甘くナッツのような香りと琥珀色になります。

「太白ごま油は」焙煎ごま油や低温焙煎ごま油とは異なり生のままのゴマを絞るため、色は透明にちかく、香りも少なめです。どのごま油もゴマの体にいい成分は入っていますので、料理の用途によって使い分けると良いでしょう。   

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ごま油は賞味期限が切れても使えるの?

油の状態による

油はある程度日持ちはしますが、劣化します。油が劣化(酸化)すると体に有害な「過酸化脂質」や「酸化コレステロール」などの物質に変化します。

劣化した油は食べるのは危険なうえに再利用する方法が無いので、新聞紙などにしみこませるか、油をゲル化させる薬剤を使って燃えるゴミに捨てるようにしましょう。(各自治体のごみ処理の方法にのっとって捨ててください)

もしも未開封のごま油が賞味期限を過ぎていても、賞味期限は美味しく食べられる期間なので使える可能性はあります。後述する油の酸化しているサインに当てはまるかどうかで、使うかを判断してみてください。    

酸化したものは体に害を与えるものも

酸化した油の有害成分とどんな健康被害があるのかについてご紹介します。

  • 酸化コレステロール:動脈硬化を促進する
  • 過酸化脂質:肝機能障害、脂肪肝になる

酸化コレステロールは食品などの油が過熱されることでも生成されます。焼き鳥やインスタントラーメンにも含まれています。摂取してすぐに死に至るというものではないですが、酸化コレステロールを摂り続けると、動脈硬化を引き起こす可能性が高まります。

過酸化脂質は肝臓でしか分解できないため、肝臓に負担がかかります。そのため肝機能に障害が起きたりしてしまうのです。

酸化しているサインは?

酸化した油を食べてしまうと、激しい腹痛や下痢の食中毒症状がでたり、気持ち悪くなったり胸やけを起こしてしまいます。古くなった油の見分け方は・・・

  • どろどろと粘土がある
  • 異臭がする
  • 色が濃くなる
  • 泡がブクブクと立ち、消えない
  • 加熱すると180℃くらいで煙が出てくる

という状態になります。また、揚げもの油を濾してオイルポットに保管して使っているご家庭も多いと思いますが、揚げ物油は2~3回使うのが限度です。それ以上は酸化している可能性が高いので使わない方が無難です。

鶏のから揚げなどの揚げ物に使った油はお肉の旨味が油に溶け込んでいるので、炒め物などに使うと美味しいですよ。揚げ物に使った油は他の料理に使って、美味しく消費しましょう。

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太白ごま油の保存方法と保存期間  

保存期間の目安

太白ごま油は1年以上日持ちします。ですが、製造日によっても異なりますので、瓶のパッケージや蓋に書いてある賞味期限をしっかりチェックしてから購入するようにしましょう。

太白ごま油は開封するとどんどん酸化していきますので、開封後はなるべく早く使い切るようにしましょう。開封してからキュアリング(加熱して保存性を高める処理)をすると、2~3か月使えるようになります。

未開封

未開封の場合の太白ごま油の保存期間は、製造日から12~18カ月と1年くらい日持ちします。

古くなった油を食べるのは食通独などの危険もありますから、初めて使ってみる時やごま油事態を普段料理に使わないという人などは、小さいサイズのボトルで購入する方がいいでしょう。

開封済

太白ごま油は開封するとどんどん酸化が進みます。開封後は2カ月くらいで使い切る方が安全です。

また、ゴマ油は冷蔵庫に入れると固まってしまうので、直射日光の当たらない比較的涼しい場所で常温で保存するようにしましょう。

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まとめ

いかがでしたか?ゴマにはアンチエイジングに効果的な成分がたっぷり含まれていて、ゴマ油はその栄養成分がぎゅっとオイルに溶け込んでいるので、できるだけ日常的に使いたい油ですよね。今回の内容をまとめると、

この記事をまとめると

  • 太白ごま油の名前の由来は古代中国の金星の呼び名

  • 太白ごま油はクセが無く香りが少ないのでどんな料理にも合う

  • 酸化した油を摂取するのは危険

  • 開封後の太白ごま油は2カ月で使い切った方が安全

という内容をご紹介してきました。通常のごま油より少し割高ではありますが、手軽にゴマの良い成分を吸収できる「太白ごま油」は、クセが無く使いやすいのでサラダのドレッシングなどにもおススメですよ。ぜひ使ってみてくださいね!