太刀魚を食べ過ぎると危険?アニサキスやグアニンに注意!加熱で対策

長い刀のような形をした魚、太刀魚をご存じですか?一般的な魚と比べるとあまり馴染みがありませんが、クセや臭みがなくとても美味しい白身の魚です。そんな太刀魚ですが、食べ過ぎると危険だという情報もあるんです。この記事では、

  • 太刀魚の栄養や効能
  • 太刀魚を食べ過ぎると危険?
  • 対策

これらのテーマについてご紹介いたします。

太刀魚の栄養や効能

太刀魚の旬は7月から10月頃と言われていますが、年間を通して漁獲されています。日本では北海道全沿岸から九州南岸まで広く生息しています。底引網でまとめて獲れたものは比較的安価で取引され、釣りによって獲られた大きめで状態の良い太刀魚は高級魚として扱われることもあります。淡白な印象のある白身の魚ですが、100g中の成分中たんぱく質よりも脂質が多いというめずらしい特徴があります。

太刀魚の栄養

タチノウオやハクウオとも呼ばれる太刀魚には、不飽和脂肪酸や脂溶性ビタミンが豊富に含まれています。太刀魚の栄養素・期待できる効果を紹介します。

太刀魚の栄養素・効能

DHA:血中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減少させる、善玉コレステロールを増やす

EPA:血圧を下げる、血中脂質濃度を下げる

ビタミンA・ビタミンE:抗酸化作用、動脈硬化や心筋梗塞などの予防

ビタミンD:カルシウムやリンの吸収を助ける

(引用:旬の食材百科)

栄養豊富も、カロリーに注意

非常に栄養豊富な太刀魚ですが、1尾260gのカロリーは692kcal(100gあたり266kcal)とカロリーは高めです。さんま100gあたりのカロリーは297kcalなので、太刀魚のカロリーが特別高すぎるわけではありません。しかし、カロリーの摂りすぎには注意が必要です。

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太刀魚を食べ過ぎると危険?

クセや臭みがなく、脂がのっていて美味しい太刀魚。皮と身の間に旨味が詰まった油の層があり、新鮮ならお刺身にしても美味しく食べられます。、寄生虫や太刀魚の皮には注意が必要です。ここでは、太刀魚を食べる際の注意点について説明していきます。

食中毒になる可能性

太刀魚に限ったことではありませんが、アニサキスのような寄生虫には注意が必要です。アニサキスが体内に入り胃まで到達してしまうと激しい嘔吐や腹痛などの食中毒症状を引き起こす可能性があります。アニサキスは熱に弱いのでしっかりと熱を加える調理をすれば死滅するといわれているので、焼き魚や煮魚、天ぷらなどにすると良いでしょう。

刺身は寄生虫アニサキスに注意

刺身で食べる際は食中毒にならないために、アニサキスに注意しなければなりません。生きた太刀魚の筋肉部分にはアニサキスはいないので安心ですが、太刀魚が死んでしまうとアニサキスは腸から筋肉の方へと自力で移動してきます。アニサキスは目で確認できるので、刺身にする場合はしっかりと見て確認する必要があります。

皮に含まれるグアニンに注意

太刀魚にはウロコがなく、きらきらと光る皮の部分にはグアニンという物質が含まれています。太刀魚を刺身にする時は皮を引かずに皮のまま刺身にします。古くなった太刀魚を刺身にして食べると、グアニン中毒を引き起こす可能性があると言われています。こうしたリスクを避けるためにも、鮮度の落ちた太刀魚を刺身で食べるのは避けた方が無難です。

グアニンは模造真珠やマニキュア・アイシャドウを作るときに使われます。

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対策

体に傷がついていてグアニンも取れてしまっている太刀魚は、身質に強いストレスがかかっているといわれています。なるべく表面に傷がなくグアニンが残っていて身がしまっている太刀魚を選ぶと良いでしょう。また、中のエラの色が鮮やかな赤色なら新鮮な証拠。鮮度が落ちると茶褐色に変色していくので確認するようにしましょう。

刺身で食べる場合は注意

太刀魚を刺身で食べる場合は鮮度の良いものを選びましょう。古くなるにつれグアニンによる中毒症状や寄生虫が原因で起こる食中毒のリスクが高くなります。

加熱すれば安心

寄生虫は加熱調理をすれば死滅するといわれています。鮮度が疑われる太刀魚は刺身で食べるのを避け、煮る・焼く・揚げるなど、加熱調理すれば安心です。

太刀魚の食べ方

高級魚として扱われることのある大きくて状態の良い太刀魚は脂が多く、焼いても身がパサつくことがありません。上品な味わいでとても美味しく食べられます。太刀魚は、ムニエル・蒲焼・煮付け・天ぷらなどで美味しく食べられます。和風・洋風どちらの料理でも合う食材です。

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まとめ

太刀魚を食べる際の注意点などについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

この記事をまとめると

  • 太刀魚は高脂質、高カロリー
  • 太刀魚にはDHAやEPA、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEなど栄養素が豊富に含まれている
  • 太刀魚を食べる際は寄生虫のアニサキスや皮に含まれるグアニンに十分な注意が必要
  • 太刀魚は鮮度が良ければ刺身でも食べられるが、煮る・焼く・揚げるなど加熱調理をすれば安心して食べられる

太刀魚は脂質・カロリーが高いため、食べ過ぎには注意が必要です。また、生で食べるときはアニサキスによる食中毒やグアニン中毒の恐れがあります。鮮度が不安な場合は加熱処理して食べるのがおすすめです。

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