最近総理大臣が新しくなった首相官邸ですが、その家紋には「桐紋」が市用いられていることをご存知でしょうか?
政府や内閣府、天皇、豊臣秀吉などが桐紋を使用していました。今回は、その理由とそれぞれの家紋についてご紹介いたいします!
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首相官邸・政府・内閣府の家紋は五七桐紋!
首相官邸・政府・内閣府の家紋には、植物の桐を描いた「桐紋」の「五七桐紋」が用いられています。一般的な家紋の用途はわかりますが、政府関係の家紋とはどのような場面で用いられるのでしょうか?
晩餐会等の招待状や食器、閣議室の大臣席の硯箱などに桐紋を使用
内閣府などの政府関連の家紋は、主に書類やもてなしの際の食器などに刻まれています。例えば外国の賓客の接遇のための晩餐会等の招待状や食器、閣議室の大臣席の硯箱や大臣の表彰状などです。
TV越しにはどのように使われているのかわかりませんが、実は政府でもあちこちに「五七桐紋」が混ぜ込まれているのです。
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平成15年から首相の記者会見の際にも「五七の桐」を付した演台が
普段政治関連のTVを見ている方はお気づきかもしれませんが、今から15年以上も前の平成15年から、首相の記者会見の際に使用される演題にも「五七桐紋」が付いているのです。
この記事のTOP画像にもなっている阿部元首相の演説では、マイクの下の演題にしっかりと桐紋が付いていますね。桐紋は政府や内閣府でかつてから用いられてきた家紋ですので、是非TVで首相演説を見るチャンスがあったら桐紋を見つけてみましょう!
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首相官邸・政府・内閣府の家紋「五七桐紋」の意味や由来を解説
五三桐・五七桐、丸に五七桐の違いって何?桐紋を使った戦国武将などまとめ首相官邸など政府に用いられている「五七桐紋」は植物の桐紋であることは皆さんもご存知かと思いますが、更に詳しい情報について見ていきたいと思います。そもそも桐紋にはどのような特徴があるのでしょうか?
詳細は上記の別途記事でご解説していますので、政府にまつわる桐紋について興味のある方はチェックしてみてくださいね。
桐紋ってどんな家紋?五三桐・五七桐のバリエーション
五三桐紋 | 五七桐紋 |
では、桐紋の「五三桐紋」と「五七桐紋」について見ていきたいと思います。ぱっと見ると同じように見える2つの桐紋ですが、上部に描かれている小さな葉の部分に違いがあります。
「五三桐紋」ではその数字と同じ枚数の葉が、「五七桐紋」も左から数えると葉の数が5・7・5枚描かれているかと思います。類似した紋なのですが、葉の数で区別されていました。
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桐紋は元々天皇家の家紋だった
政府関係の紋でもある桐紋は、元々は天皇家の家紋だったことをご存知でしょうか?桐紋の歴史は古く、天皇が身につけるようになったのは平安時代の初期と言われています。嵯峨天皇の時代で、儀式に用いる衣服に桐の文様を入れたことが始まりです。
天皇家の紋であった桐紋は、権力者にも下賜されていました。有名な人物では豊臣秀吉や足利将軍がその例で、賜った桐紋を一族や家臣にも与えたことで桐紋が広まっていきました。
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戦国武将が次々に天皇から桐紋を下賜された
天皇家が桐紋を使用するようになると、功績をあげた戦国武将たちに桐紋を下賜しました。下賜された武将たちも既に自分の家紋を持っていましたが、その定紋とは別に副紋(/替紋)として下賜された家紋を使用したのです。
副紋とはメインで使用している定紋とは別に、譲り受けたものや自分の好みで定めたサブ家紋のことを指します。天皇は次々に桐紋を下賜することで、全国的に桐紋が普及していったのです。
豊臣秀吉は太閤紋!多くの家臣に桐紋を下賜した
豊臣秀吉の家紋はひょうたん?桐紋?家系図付きで解説!首相官邸で使われている桐紋の意味、都市伝説も!?豊臣秀吉は功績を称えられて天皇より下賜された桐紋に独自のアレンジを加えて、「太閣桐(たいこうぎり)紋」という家紋をいくつか使用していました。
この家紋を自身の家臣に下賜し、更に桐紋は広まっていきます。桐は高級木材であるため、その桐を描いた桐紋は格式高い高貴なものというイメージが強くありました。
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まとめ
実は政府や内閣府・首相官邸にも用いられている桐紋についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
桐紋の中でも「五七桐」を使い、書類やもてなしの際の食器などに刻まれています。私たちがそれを直接目にする機会はあまりありませんが、首相演説の際には桐紋の入った演題が用意されるはずですので、注目してみてくださいね。
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