薄口醤油は関東に売ってない?関東との違い・使い方・発祥・特徴は?

日本の食卓には欠かせない調味料の一つである「お醤油」。和食に限らず、洋食中華など様々な料理に使われます。そんな醤油ですが、濃口と薄口があるのをご存じでしょうか?

字だけを見ると、「味が薄いのかな?」「色が薄いのかな?」といったことが想像できるかもしれませんが、実際のところはどうなのでしょうか。そこで今回は、

  • 薄口醤油とはどんな醤油?
  • 薄口醤油は関西に売ってない?
  • 薄口醤油が使い切れない時の保存方法
  • 薄口醤油がない時の代用調味料

これらのテーマで紹介していきます。普段あまり調味料にはこだわりがないという方も、これを機に醤油にこだわってみるのも良いかもしれませんね。是非最後までチェックしてくださいね。

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薄口醤油とはどんな醤油?

薄口醤油とはどのような醤油なのでしょうか?特徴や発祥、どんな味がするのか、具体的にどのような使い方がされるのか、詳しく紹介していきます。

特徴

薄口醬油の大きな特徴は2つあります。1つ目が醤油の「」、2つ目が醤油の「塩分濃度」です。

1つ目の色についてですが、名前の通り濃口醤油に比べて色が薄いです。そのため、素材の色を引き立てつつ旨味もプラスしてくれます。

2つ目の塩分濃度についてですが、これは名前と違い濃口醤油よりもしょっぱい味となります。濃口醤油の塩分濃度は、一般的に16~17%程度です。これと比べ、薄口醤油の塩分濃度は18~19%程度が一般的です。

薄口醤油は「しょっぱくて色が薄い」ということを覚えておきましょう。

発祥

薄口醤油の発祥は関西です。その歴史は江戸時代までさかのぼります。兵庫県南西部に存在した、「龍野市」と呼ばれる場所で製造されたことが始まりと言われています。

一般的には薄口醤油と呼ぶ方が多いですが、淡口醤油と呼ばれることもあります。歴史的には、鎌倉時代にたまり醤油がしょうゆの始まりと言われ、その後江戸時代に薄口醤油が登場したと言われています。

どんな味?まずい?美味しい?

薄口醤油の特徴は薄い色合いと、濃い塩分濃度です。それゆえに、素材のおいしさと色を活かしつつ、料理に旨味を加える役割があります

薄口醤油を使った料理は、素材の旨味が引き立ち、香りを楽しむことができます。当然薄口醤油も美味しいですし、日本人の味覚との相性もとても良いです。

使い方

薄口醤油の使い方のポイントは、濃口よりも気持ち少量で味付けすることです。濃口醤油との使い分けとしては、素材の色を引き立てるという点で違います。

例えば厚焼き玉子を作る際、濃口醤油を入れてしまうとどうしても色合いが茶色っぽくなってしまいます。ここで薄口醤油で味付けを行うと、卵の鮮やかな黄色を残しつつ、醤油の旨味と塩味をプラスすることができます

料理のおいしさの決め手として、目で見た時の「視覚」も非常に重要になってきます。素材の鮮やかな色合いにより、一段と普段の料理が美味しく感じる事でしょう。

薄口醤油は関東に売ってない?

薄口醤油は関西発祥のため、実は関東地区ではあまり馴染みがありません。関東地区の方の多くは濃口醤油を使っている事でしょう。両地区でどのような違いがあるのでしょうか?

関東・関西の違い

関西というと、歴史の始まりは京都から始まった事も多いです。料理のルーツも京料理を基にしているものも多いです。京料理というと「上品」というイメージがあるかと思います。

これは、素材の色合いや旨味を活かした、いわゆる「上品な」味付けがされていることから来るものです。当然関西地区と関東地区で、文化の違いなども存在します。

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薄口醤油が使い切れない時の保存方法

薄口醤油は塩分濃度が高いため、一度で少量しか使わず余ってしまうことも多いです。開封後、時間が経過してしまうと衛生的にも良くありませんよね。なかなか使いきれない時はどうしたら良いのでしょうか?

開封後の賞味期限

開封後の薄口醤油の賞味期限は1か月程度と言われています。というのも、そもそも醤油はとてもデリケートな調味料で、光や空気に触れることで酸化が進んでしまい美味しくなくなってしまいます。

保管する際は冷暗所を意識して保管するようにしましょう。

保存方法

少しでも醤油の劣化を抑えるためには、開封後は冷蔵庫で保管する方法がおススメです。これだけでも酸化の速度を大きく抑えることができます。

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薄口醤油がない時の代用調味料

料理のレシピに薄口醤油と書かれているが、自宅に無いということも多いでしょう。そんな時の代用品を紹介していきます。

普通の醤油・濃口醤油

薄口醤油がない場合葉濃口醤油で代用することも可能です。具体的な代用方法は、

  • 薄口醤油大さじ1=濃口醤油大さじ1/2+塩小さじ1/4

この分量で代用できます。濃口醤油と薄口醤油の塩分濃度の違いを計算した代用方法です。

白だし

薄口醤油と見た目が近い、白だしでも代用は可能です。しかし白だしにはだし汁やみりん、砂糖など様々な調味料が加わっています

白だしで代用して作っても、薄口醤油を使った場合と全く同じに作ることは難しいでしょう。ただ、ある程度の味に近づけることは可能ですよ。

めんつゆ

めんつゆでも代用は可能です。しかしめんつゆも白だし同様、様々な調味料が加わっています。更に色合いもかなり濃いですよね。

代用する際は濃口醤油で代用する場合の分量を基に、少しずつ塩と麺つゆを加えていく方法が良いでしょう。

まとめ

今回は、薄口醤油について詳しく紹介していきました。

この記事をまとめると

  • 薄口醤油は関西発祥の醤油
  • 濃口に比べ色合いが淡く塩味が強い
  • 素材の旨味や色合いを活かした料理におススメ

いかがでしたか?調味料は料理の味を決める重要な部分です。是非お醤油にもこだわってみてくださいね。

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