加工食品には、鮮やかな色合いを見せるために着色料が使用されることがあります。着色料は体に良くないとよく言いますが、実際にはどういった影響があるのかご存知ですか?そこで今回は…
- 食用色素が体に悪い理由
- 食用色素のデメリット
- 食用色素の主な成分
- 天然着色料と合成着色料の違い
についてご紹介をいたします。
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目次
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食用色素が体に悪い理由
まずは食用色素が体に悪いというその理由について調べてみました。
食品添加物の恐ろしさ
着色料は 食品に色を付けるために使われる食品添加物 です。
食品は加工処理を行うことにより、食品の色が変化したり退色したりする場合があるのですが、そうした食品に、本来の色に見せるようにしたり、美味しそうに見せることを目的に使用されます。
しかし 着色料は人体への悪影響が指摘されている物質も多く 、知識を持っていないと知らず知らずのうちに摂取してしまっている可能性も…!
食肉、魚介類、野菜類には、鮮度の見分けがつかなくなってしまうと困るため、使用が禁止されているのだそう。
石油などから作られている場合も
着色料には種類がありますが、食品によく使われる着色料の中に、 タール系色素 と呼ばれるものがありますが、これは石油から作られる着色料となります。
タール系色素は発色の良さと退色がしにくいのが特徴で、分類すると12種類のタール色素があるそうです。
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食用色素のデメリット
さて、食用色素のデメリットにはどのようなことがあげられるのでしょうか。
発がん性物質がある
タール系色素の中には 発がん性の可能性がある とされている種類があります。代表的なものを下記にあげてみました。
◎アマランス(赤色2号)
アメリカや北欧などでは、多量摂取をすると発がん性の可能性や妊娠率の低下、蕁麻疹の原因であるということもいわれ、使用が禁止されています。
◎タートラジン(黄色4号)
石油から抽出される着色料で、たばこに多く含まれており、発がん性の可能性が指摘されています。
◎ブリリアントブルーFCF(青色1号)
清涼飲料水やかき氷のブルーハワイなどに使用されており、こちらも石油から抽出される着色料で、ラットを使った実験では発がん性を指摘されています。
◎ファストグリーンFCF(緑色3号)
お菓子や飲料等に使われているタール色素系の一種。発がん性が疑われていることから、一部の国では使用が禁止されているそうです。
タール系の合成着色料は、日本ではADI(一日許容摂取量)が設定されているのですが、お伝えしたようにアメリカやヨーロッパでは使用禁止や規制されているものも多くあります。
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虫による食用色素
続いて、虫による食用色素があることをご存知でしょうか?
虫による着色
コチニール色素 と呼ばれる、世界的に使われている着色料は、カメムシの仲間である「カイガラムシ」という昆虫を乾燥させすりつぶし、水やエタノールに浸けた後、抽出される赤色の着色料です。
主に清涼飲料水やハム、かまぼこなどの食品や、口紅やアイシャドーなどといった化粧品に使用されています。
アレルギーを引き起こしやすい
コチニール色素は 人によってはアレルギー症状を引き起こす可能性がある ようです。
これまでにコチニール色素を含む化粧品の使用や食品を摂取したことにより、かゆみや蕁麻疹、発疹、呼吸困難などのアレルギー症状が報告されているとのこと。
もしもコチニール色素を含む化粧品の使用や食品の摂取でそのような体調の変化が出た場合にはすみやかに皮膚科やアレルギー科を受診するようにしましょう。
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天然着色料と合成着色料の違い
続いて、天然の着色料と合成着色料の違いについてご紹介をいたします。
人工物か天然物を使うかの違い
天然着色料は食品や生物から色素を抽出しています。代表的な物として、紅花やクチナシの実、ブドウ糖や砂糖、デンプン類から抽出されるカラメル色素があります。
天然色素は発色が柔らかく、混ぜる食品によってはくすんだ色味になることも。日本の和菓子などは古くよりそのような色味が好まれてきました。それに対し合成着色料とは、化学的に合成される人口色素のことを指します。
天然着色料も化学処理がある
先ほどご紹介をした天然着色料のひとつであるカラメル、カラメル色素は、糖やでんぷんを加工する段階で酸やアルカリを加え、科学的に処理が施されます。天然だからといっても、完全にナチュラルな成分ではないものもあるのです。
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まとめ
食用色素について、体へ与える影響やその成分についてご紹介をいたしましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- 食用色素とは食品を本来の色に見せるようにしたり、美味しそうに見せるようにすることを目的に使用される
- 「タール系色素」と呼ばれる石油から作られる着色料がある
- タール系色素には発がん性の可能性があるものもある
- カイガラムシという昆虫から抽出される「コチニール色素」にはアレルギー症状を起こす危険性がある
- 天然着色料は食品や生物などから抽出されるもので、合成着色料とは科学的に合成される人口色素のことを指す
着色料は言ってしまえば見た目を良くするための添加物であるため、消費者自身が着色料を含む食品や化粧品に注意をすれば、 摂取する量をコントロールすることが可能 です。
体に悪影響を与える可能性があるとされているものですので、「安全なものを摂取するようにしたい」という場合には、使用を控えるようにすると良いですね。
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