酢ばすの意味は?おせち料理の酢レンコンに含まれる栄養素を解説 |

皆さんは「酢ばす」という名前を聞いて、どんな料理なのかピンとくる方はどれくらいますか？酢ばすは漢字で書くと酢蓮で、その通り酢レンコンのことを言います。おせち料理の中でも定番料理ですよね。おせちに入っている酢れんこんはピンク色に色付けされたり、白いレンコンとピンクのレンコンを交互に置いて紅白のように可愛い飾り付けをしている場合もあります。

今回の記事では酢ばすとはどのような料理なのか、おせちに入っている酢ばすはどのような意味があるのかについて解説していきたいと思います。

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1 おせちに入っている酢ばす
- 1.1 もともと酢ばすは縁起物として作られたわけではない
2 縁起が良いだけでなく、栄養価も素晴らしいレンコン
- 2.1 レンコンに多く含まれる主な5つの栄養素
3 まとめ

おせちに入っている酢ばす

レンコンがおせち料理に入っているのは理由があります。レンコンはハスの根っこのことを言うのですが、ハスの根っこにはたくさんの穴が真っ直ぐに空いていますよね。

レンコンを途中で切って覗くと向こう側が見えるということから、「将来を見通す穴」にたとえて、「見通しが明るい一年を迎えられますように」という願いが込められていると言われています。その他にもレンコンは種の多い植物ということで、子孫繁栄や生命の豊かさを願うという意味合いも込められています。

このようにレンコンはお正月に食べるのにぴったりな縁起物なんですね！

もともと酢ばすは縁起物として作られたわけではない

もともと酢ばすとして作られたわけでなく、レンコンの酸化防止のためにお酢を加えたところから酢ばすが出来上がったと言います。

レンコンにはタンニンという成分を豊富に含んでいるため空気に触れてしまうとすぐに黒くなってしまいます。黒くなったレンコンは見た目が悪くなってしまうので、お酢に浸しておくことで黒ずみを防ぐようになりました。お酢はレンコンの黒ずみを防ぐだけでなく、シャキシャキとしたレンコン特有の食感を保つためにも効果的です。

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縁起が良いだけでなく、栄養価も素晴らしいレンコン

レンコンは見通しの良い一年を送れるように願う食べ物であるだけでなく、実際にとても栄養素に優れた食品なのです。次は綿混に多く含まれる五つの主な栄養素についてひとつずつ解説していきます。

レンコンに多く含まれる主な5つの栄養素

レンコンは、ポリフェノールや食物繊維・ムチン・免疫ビタミンなどが含まれている健康に効果的な野菜です。免疫ビタミンは「LPS」とも言われており、免疫力を上げて風邪など病気を予防する効果があります。

ムチン：ムチンは、たんぱく質と糖が結合した多糖類という物質になります。水分保持力が高く、ぬめりのある食材に含まれています。粘膜を保護する力が多く、特に胃を保護する働きが有名です。目や鼻の粘膜にも存在し風邪をひきにくくする他、肝臓や腎臓の働きも良くする栄養素です。
ポリフェノール：ポリフェノールは、植物に含まれている成分で苦味や色素の成分で、5000種類ほど存在していると言われており、その種類ごとに特徴ある健康効果を持つ栄養素です。共通点はとても強い抗酸化作用を持ち、活性酸素の除去や体の酸化による老化に関わる病気の予防に役立つ栄養素です。
不溶性食物繊維：不溶性食物繊維は、食物繊維の中でも水に溶けることが出来ないため腸内まで届きます。腸まで消化されないため、便として排出されるのが不要性食物繊維です。腸管を適度に刺激をするため、蠕動運動が活発化し食べ物の吸収や消化を助ける働きがあります。善玉菌の栄養にもなるため腸内環境もよくなることが知られています。
カリウム：カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
ビタミンC：ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。