皆様は里芋はお好きですか?私も里芋は大好きな食材なので、実際に芋掘りに行ったこともあるくらいなんですよ!里芋はメジャーな芋類であるじゃがいもやさつまいもと違って、ネバネバほくほくしているのがとってもおいしいですよね!
そんな里芋ですが、収穫していると普通の茶色い里芋の他に赤い里芋や緑色の里芋が見つかることがありました。これは品種の違いなのでしょうか?
今回の記事では里芋とはどのような野菜なのか、里芋に含まれる栄養素、里芋が赤くなっていたり緑色になっている理由について解説していきたいと思います。
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目次
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里芋ってどんな野菜?
里芋の歴史は古く、縄文時代から栽培されていたといわれています。芋類の中でも、メジャーなじゃがいもやさつまいもよりも昔から食べられていたのです。
里芋の中にも「えび芋」「セレベス」などの品種があり、品種によって収穫時期が違ってきます。中でも、「八頭」は縁起物としておせち料理に使われることが多いです。栄養面では、カリウムが多く含まれ高血圧が気になる人におすすめです。食物繊維も豊富で便秘が気になる人も積極的にとるといいでしょう。
里芋はアクが強く、触ると痒みが出る人もいます。痒みが出るのは、ぬめりに含まれるシュウ酸カルシウムが原因です。痒みが出た時は塩水で洗うといいでしょう。
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里芋に含まれる優秀な成分とは?
は里芋がどんな食品かを知ったところで、次は里芋に含まれる優秀な栄養成分について紹介していきたいと思います。
里芋のネバネバ成分がすごい!
里芋の特徴的なネバネバ成分は粘液糖タンパク質混合物と呼ばれる成分でできています。この粘液糖タンパク混合物というのは、いわゆる食物繊維のことを言います。食物繊維と聞くと腸内環境を整えてくれたり、便秘を予防してくれる効果があるというイメージがありますよね。
実は里芋は便秘を改善するエキスパートと言っても過言ではない食品です。里芋のネバネバ成分は水溶性食物繊維といい、便秘改善の効果が非常に高い成分なのです。さらに里芋に含まれるネバネバ成分は腸内に入ると、腸内細菌のエサになってくれます。そうすると身体に良い効果をもたらしてくれる善玉菌という腸内細菌が増えるのをサポートしてくれるのです。
善玉菌が増えると腸内の環境が良くなり、便秘が治ったり、免疫抵抗力を上げたり、ストレスに強くなったり、痩せやすい体にしてくれたりなど様々な嬉しい効果を持ちます。
ガラクタンが優秀!
里芋にはネバネバ成分だけでなく、他にも優秀な栄養素が含まれています。それが「ガラクタン」という成分です。ガラクタンには「コレステロール値を下げる作用」「血圧を正常値に戻す作用」「肥満を防ぐ作用」があると言われています。
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里芋に赤い部分・斑点・筋がある理由
さといもの皮はゴワゴワとしていて厚みがありますが、赤い斑点や筋ができるのは柔らかい身の部分です。傷んでいるのでは?と思う方もいらっしゃるかと思うのですが、これは傷みによるものではありません。
さといもに現れる赤いものは、「アントシアニン」という色素成分によるものなのです。一度は聞いたことのある成分ではないでしょうか?
アントシアニンとは?
アントシアニンはポリフェノールの一種の天然色素で、ブルーベリーや茄子など紫色や赤色をした植物によく含まれています。植物が紫外線から身を守るために生成している色素成分で、目の働きを高める成分としてサプリメントにも用いられています。
全く害のあるものではなく、むしろ健康に良い成分なので食べても問題はありません。アントシアニンの健康効果には、眼病予防・視覚機能の改善・花粉症予防・メタボリックシンドローム予防などがあるので積極的に摂取したい栄養成分なのです。
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里芋が赤くなる原因は?
赤い部分に害は無いこと、正体はアントシアニンであることはわかりましたが、一体どんなことは理由となって赤くなるのでしょうか?
その原因は「酸化」にあります。収穫してから日数が経っていたり、さといも自体のアクが強い時は酸化が進んでいます。酸化したさといもは風味が落ちていることが多いのですが、食べても問題はありません。
バナナを剥いたまま放置していたり、桃を切ってから食べるまでに時間がかかってしまうと茶色くなってしまう経験をしたことはありませんか?この現象と同じことが里芋にも起きていて、酸化することによって変色が起きているのです。
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里芋が緑色になっている場合
赤い里芋以外に「緑色の里芋」が見られることがあります。じゃがいもの場合緑色になると「ソラニンやチャコニン」といった「天然毒素」が発生してしまいますので、食べると食中毒をきたす可能性があります。そのようなことを知っていると、里芋も緑色になったら食べると体に毒なのでは!?と思う人も多いと思います。
ですが里芋の場合は「緑色になっても天然毒素を持たない」ので、安心して食べることができます。
ただしエグみが多くなちがち
里芋は緑色になっても毒素を持つことはないのですが、里芋の緑色の部分には「シュウ酸カルシウム」が多く含まれています。シュウ酸カルシウムは人体に全く害を与えませんが、アクが強い成分ですので、調理したとしてもエグさが残ってしまいます。
エグみが苦手な人はより美味しく食べるためにも緑色の部分は取り除いてしまうのが良いでしょう。ちなみに濃い茶色に変化していたり、カビが生えているなどの場合は腐っている可能性がありますのでその場合は絶対に食べないようにしてください。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- 里芋は縄文時代から栽培されていた食材
- 優秀な栄養素を豊富に含む
- 赤色や緑色など様々な色の変化を起こすが、基本的に全て食べることができる
- 腐っていたら食べるのはやめよう!
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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