酸っぱいクリームシチューを食べたら食中毒に!症状までの時間は?

腐ったものを食べると下痢や腹痛になることを“食中毒”と呼びますが、シチューでも食中毒を起こすことがあります。食中毒になるとどんな症状が、どれくらい時間が経ってかた起こるのでしょうか?特に、鍋に入れたままのシチューは食中毒菌が発生しやすいです。そこで今回は、

  • 腐ったシチューによる食中毒症状
  • ウェルシュ菌とはどんなもの?
  • <原因菌別>食中毒の特徴
  • シチューの日持ち・保存方法

こちらのテーマについて紹介いたします。

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シチューによる食中毒で下痢・腹痛に!

鍋に残ったまま常温放置してしまったシチューや、賞味期限切れのシチューなど、『シチューが腐る原因』にはあらゆるものがあります。

食べる前に気づけば良いものの、知らない間に食べてしまうと食中毒を起こすことがあります。腐った食べ物はシチューに関わらず、食品全般において注意が必要ですね。

万が一腐ったシチューを食べると、腹痛・下痢・吐き気といった症状が現れます。その原因菌は、『ウェルシュ菌』というものです。

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シチューに発生するウェルシュ菌とは?

シチューで起こる食中毒の原因菌ウェルシュ菌。これはシチューを始め、カレーやおでんなどの鍋料理に発生しやすい食中毒菌です。ヒトや動物の大腸内にいる常在菌ですが、下水や海・耕地などにも生息しています。

ウェルシュ菌は空気に弱いため、粘性の高いシチューやカレー、ミートソースが鍋の中に入っていると活動が活発になってしまうのです。鍋底は酸素が少ないため、格好の生息地となります。

ウェルシュ菌の特徴や食中毒症状・潜伏期間について確認してみましょう。

食中毒症状

ウェルシュ菌による食中毒症状は、下痢や腹痛といった消化器系のトラブルがメインです。嘔吐や吐き気・発熱といった症状が出ることはほとんどなく、下痢は1〜3回、治るまでは1〜2日と比較的短いのが特徴です。

食中毒症状
  • 下痢
  • 腹痛

症状は何時間後?

これらの食中毒症状が現れるまでの潜伏期間は、食後8〜24時間です。長くても丸一日後には症状が出るので、どの食べ物が原因だったのかわかりやすいです。

食中毒の原因菌によって潜伏期間は異なり、中には1週間の潜伏期間を経てようやく症状が出るものもあります。詳しい食中毒菌と潜伏期間については、後ほど解説しています。

加熱すれば大丈夫?死滅温度は?

ウェルシュ菌が発生した場合、“料理を加熱すれば大丈夫?”と思うかもしれませんが、ウェルシュ菌は100度以上で1〜6時間の加熱に耐えることができると言われています。

一部のウェルシュ菌は死滅しても、完全になくなることはないので要注意なのです。

食中毒症状が出た時の対処法・応急処置

万が一腐ったシチューを食べて食中毒症状が出た時の応急処置には、このような対処法があります。

対処法は?
  • 水分補給する
  • 下痢止めは飲まない
  • 医療期間を受診する

水分補給

下痢や嘔吐などの食中毒症状が出た場合は体内の水分が急激に減るため、水などで水分を補給しましょう。水分を取らずに食中毒症状が続くと、脱水症状になる可能性があります。

下痢止めは飲まない

下痢を止める薬はありますが、下痢や嘔吐は体内に侵入した菌を排出するための症状です。薬で下痢を無理に止めてしまうと、菌が排出されず長引いてしまいます

医療期間を受診する

症状は一定の期間が経つと自然治癒しますが、なかなか改善しない場合は医療期間を受診しましょう。中には、抗生物質や整腸剤が必要なケースもあります。

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<原因菌別> 食中毒の特徴と食品・潜伏期間

食中毒菌には、食品によって複数の種類が存在します。主な食中毒菌と起こり得る食品、症状、そして潜伏期間をまとめました。

食中毒菌 食品 症状 潜伏期間
サルモネラ菌 鶏卵・食肉・加工肉 下痢・腹痛・嘔吐・発熱・頭痛 12〜24時間後
腸炎ビブリオ菌 生の魚介類(寿司・刺身) 下痢・腹痛・嘔吐・発熱・悪心 8〜12時間後
ブドウ球菌 お米・饅頭・未殺菌牛乳 下痢・腹痛・嘔吐・悪心 1〜5時間後
ボツリヌス菌 酢飯・缶詰・レトルト食品 下痢・腹痛・嘔吐・まぶた下垂・麻痺 8〜36時間後
ウェルシュ菌 シチュー・カレー・鍋物 下痢・腹痛 8〜24時間後
セレウス菌 パスタ・炒飯・ピラフ 下痢・腹痛・嘔吐 嘔吐:1〜6時間後

下痢:8〜12時間後
カンピロバクター 焼き鳥 下痢・腹痛・嘔吐・発熱・悪心 2〜7日
リステリア菌 チーズ・生ハム・魚卵・野菜 風邪に似た症状・脳炎 1〜数週間
ノロウイルス 二枚貝・二次汚染された食品 下痢・腹痛・嘔吐・発熱・倦怠感 24〜48時間後

このように、原因菌によって症状や潜伏期間に差があります。原因食品は、生の場合や調理したものは常温放置してしまった時に食中毒菌が発生しやすいです。

そのため、しっかりとした加熱や保存が予防する一番の方法になります。暑い時期は特に日持ちが短くなるので、注意しましょう。

食中毒の予防法
  • しっかり加熱する
  • 常温のまま放置しない
  • 保存方法は冷蔵庫・冷凍庫で

シチューの日持ちと保存方法は?

では、シチューはどれくらい日持ちするのでしょうか?冷蔵庫や冷凍庫で正しく保存した場合の日持ちと、食中毒菌を発生させない保存方法については下記記事で詳しく紹介しています。あわせてチェックしてみましょう。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 腐ったシチューを食べると下痢・腹痛などの食中毒症状が起こることも
  • その原因は『ウェルシュ菌』で鍋料理に発生しやすい
  • 食潜伏期間は8〜24時間、治るまでの期間は1〜2日と比較的軽い

シチューなどの鍋料理を常温放置してしまうと、ウェルシュ菌が原因となって食中毒が発生しやすくなります。すぐに食べない場合は冷蔵庫や冷凍庫で保存し、安全に食べるようにしましょう‥!

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