皆さんはスパイスカレーを作ったことはありますか?スパイスカレーはその名の通りスパイスをふんだんに使ったカレーライスのことで、あまり家では作ることがない料理ですよね。
普段はルーを使っていると思いますがスパイスを組み合わせて使うことによって、スパイスの香りの広がりを楽しむことができるとても美味しい調理法になります。
今回の記事では、
- スパイスカレーとはどのようなカレーなにか
- スパイスカレーに使われるスパイスの種類
- スパイスカレーの日持ち
- ウェルシュ菌に注意
これらについて解説していきたいと思います。
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目次
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スパイスカレーとは
スパイスカレーといえば、スパイスがたくさん入っているカレーのイメージがあると思いますが、スパイスカレーの定義というのは「インド亜大陸の調理法をベースに日本人ならではのアイデアやアレンジが加えられたルーを使わないで様々なスパイスを組み合わせて作る自由なカレー」のことをいいます。
このことからスパイスカレーという分類はなく、カレールーを使わずスパイスを組み合わせて作るカレーのことをスパイスカレーと呼ぶということなんですね!
ちなみにスパイスカレーという言葉を広めたのはカレン研究家の水野仁輔さんで、2010年に出版された水野さんの本のタイトルである「かんたん本格!スパイスカレー」 が最初だと言われています。
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スパイスカレーに使うスパイスの種類は?
では次はスパイスカレーに使うスパイスとはどのようなものがあるのかについて解説していきたいと思います。一言でスパイスと言ってもかなりの量がありますのでいくつかピックアップして紹介していきますね!
クミン
クミンはカレー特有のスパイシーな風味を持つスパイスです。単体でもカレーの風味を強く感じるので、カレーにはクミンは欠かせないものになっています。
コリアンダー
コリアンダーは柑橘系の甘い香りと苦みを持つのが特徴なスパイスで、様々なスパイスのつなぎ役としても大切になスパイスです。スパイスの風味をほどよく調和させてくれるのでコリアンダーを入れることによって一体感のある仕上がりになります。
シナモン
シナモンはエキゾチックで甘い香りを持つスパイスでアップルパイなどのスイーツにも風味づけで使われることがありますよね。あまりイメージがないかもしれませんがカレーにもシナモンは使われることがあり、奥深い甘いコクを作り出してくれます。
クローブ
クローブは強くて甘い香りを持つ刺激的なスパイスのことを言います。特にお肉をたくさん使っているカレーとの相性が良く、適量加えることで甘く奥行きのある風味に仕上がるのが特徴的です。
ナツメグ
ナツメグはスパイシーで甘い香りを持つスパイスで、肉料理との相性が抜群に良いとされています。カレー以外にもハンバーグやミートソースの香り付けなどにもよく使われていますね。
ローレル
ローレルは爽やかな風味と苦味を持つスパイスで乾燥した葉のまま煮込むことによってカレーに爽やかな風味をプラスしてくれます。煮込み料理やピクルス、魚や肉の臭み消しなどにも幅広く使われることがあるスパイスです。
ガーリック
ガーリックは特有の強い香りと甘みを持つスパイスで、カレーはもちろん様々な料理に使われますよね!食欲をそそる風味とコクを加えたいなら是非入れてみてください。
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スパイスカレーの日持ちはどれくらい?
<日持ち目安>
- 常温保存:夏場NG、冬場は翌日まで
- 冷蔵保存:3日
- 冷凍保存:1カ月
常温保存では冬場なら翌日、ですが夏場や梅雨時では翌朝には腐ってしまうという可能性も。手作りのカレーは必ず冷蔵庫に入れておき、3日ほどで食べきりましょう。大量の作り置きなら冷凍保存もおすすめ。
冷凍庫に入れておけばおよそ1か月は日持ちがしますし、調理をする時間がない日にも重宝します。
ただし冷凍するならじゃがいもやにんじんは入れないのが吉。これは時間がたつと水分が抜けてパサパサの食感になってしまうため。どうしても入れたいならじゃがいもとにんじんだけは少ない量で、冷凍前に取り切ってしまいましょう。
保存方法
毎日鍋ごと温めるという方法もありますが、それだと逆に雑菌が繁殖してしまう危険性も。食べる分だけを取り出して温める方法が最適です。できるだけ酸素に触れないように密閉容器やジップロックをうまく利用し、1回分ずつに小分けして保存するのがよいでしょう。
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スパイスカレーなど煮込み料理の常温保存は危険!
スパイスカレーやおでん、野菜スープなど煮込み料理を保存するときは絶対に常温で保存してはいけないといわれています。その理由になるのは「ウェルシュ菌」です。
次はウェルシュ菌について解説していきます。
ウェルシュ菌とは
ウェルシュ菌は土や水の中、人や動物の腸内などに幅広く生息している細菌です。牛や鶏、魚が保菌していることが多く、特に煮込み料理は注意が必要です。
理由はウェルシュ菌が空気を嫌うという性質を持っているため。粘性の高い煮込み料理は鍋底の酸素濃度が低くなり、ウェルシュ菌の好きな状態であることが多いのです。そのためウェルシュ菌は酸素の少ない鍋底近くで増殖すると言われています。
ウェルシュ菌は危険性が高い
ウェルシュ菌は耐熱性が強く、100℃の加熱でも6時間は耐えると言われています。つまり食べるときに温めたくらいでは、増殖してしまったウェルシュ菌を死滅させることはできません。ウェルシュ菌は体内に入ると食中毒を引き起こします。一般的に食後6~18時間で発症し、下痢や腹痛が主な症状として現れます。
ウェルシュ菌を防ぐには
ウエルシュ菌は自然界に広く存在している細菌のため、原材料からの混入を防ぎきることは難しいです。つまり「どれだけ菌の増殖を抑えられるか」がとても重要なポイントなのです。
ウェルシュ菌の増殖を避けるため、調理後は早めに食べきるか、速やかに粗熱を取り冷蔵庫か冷凍庫で保存しましょう。早く冷ますコツは、厚みのない容器などに移し替えて氷や保冷剤の上で混ぜること。また調理中にはよくかき混ぜ、鍋底に空気を送りながら加熱することも大切です。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- スパイスカレーはルーを使わずにスパイスを組み合わせて作るカレーのこと
- 様々なスパイスを独自で組み合わせたスパイスミックスを使う
- スパイスカレーは常温で保存はNG
- 3日程度なら冷蔵保存できる
- 長期保存したいなら冷凍保存しよう
- ウェルシュ菌が発生する可能性があるので絶対に常温で放置しないこと!
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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